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寝子島高校
独唱、真夏のSolitude
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――少し時間は遡り、寝子島高校の西を通る道。
春に若い草花を芽生えさせていたこの辺りも、今や濃い緑に包まれている。
「綾辻? それにあおいじゃないか」
九夜山を登ろうとやって来た
八神 修
は、猫鳴館との分岐点近くをお喋りしながら歩いている
綾辻 綾花
と
七夜 あおい
の背を見付けた。
「あ、修君」
「こんにちは」
振り返ったあおいは、修の姿を確認するといつもと変わらない笑顔を浮かべ、綾花も交えて挨拶を交わす。
クラスメイト同士だけれど寮は別々の三人だから、夏休みともなると集うのは久し振りな気がした。
「二人も山に行くのか?」
「はい、あおいちゃんにおキヌさんを紹介しようと思って」
綾花はキヌはどうしているかな、と暑中見舞い的な気持ちもあるようだ。
「奇遇だな、俺も彼女のところに顔を出そうと思って来たんだ」
修は身体を鍛える目標もあって、時折登山ついでにキヌの様子を見に行くようになっていた。
(そういえば、会わせたい人がいると伝えておいたんだった)
キヌと初めて話をした日の事を思い出し、修は改めて二人に顔を向ける。
「俺もご一緒していいか?」
「ええ、勿論です。あおいちゃんもいいよね」
「うん! 綾花ちゃんと修君と一緒なら、山登りももっと楽しいよ」
修はにこにこしている二人と共に、山道を登り始めた。
「自然の中だと、空気が新鮮な気がするな」
「そうだな……」
市橋 誉
と
御剣 刀
は、春のトレッキングでも通った山道を歩いていた。
二人もまたキヌに会いに行こうとやって来たところバッタリ会って、それならと同道する事にしたのだ。
ペースを保ちながらの山登りは、地味に疲労を蓄積させていくけれど、心には清々しい風が吹き込んでくるように感じる。
初夏の頃よりは少し早いくらいの速度で歩いていた彼らは、少し道幅が広がり、腰を下ろすのに良さそうな地点で休憩している三人組を見付けた。
「私もおキヌさんと仲良くなれるといいなぁ」
「あおいちゃんなら、きっと仲良くなれますよ」
女の子二人の話におやと耳を傾ける。
「なんだ、みんなキヌさんのところに行くのか」
刀の呟きに気付いた三人が、一斉に二人の方を見た。
お前たちもか、と修はゆっくり立ち上がって。
「今日は賑やかになりそうだな」
小さく笑った。
猫又川上流のほど近くに広がる、桜の森。
「どうしましょう、どうしましょう」
一行は、その手前で何故かオロオロした様子のキヌを発見した。
「キヌさん、どうしたんだろう?」
「何か困っているようだが……」
顔を見合わせる誉と修。
いつもと違ってこちらにあまり気付いていないようなので、もう少し近付いて声を掛ける事にした。
「あ、皆さんっ、刀さん……」
彼らの姿に気付いたキヌは、半べそで小走りに近寄ってきた。
「お、おキヌさん? どうしたんですか」
見た事のない彼女の様子に、綾花たちも戸惑う。
「わたし……私、刀さんに貸して頂いた『すまほ』を、壊してしまったみたいなのです~」
「え?」
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
必死に頭を下げるキヌの姿に、みんな一時ぽかんとしたような間があった。
謝罪交じりの彼女の弁によると、どうやら皆に頼み事をしようとして、「キャットアイランドを通じてなら自分でも連絡が取れる!」と思ってスマホを起動しようとしたところ、電源が入らなかった、という事らしい。
余談だが、彼女は電話の掛け方も知らない。
「そういう事か……キヌさん安心してくれ、大丈夫だから」
「ごめんなさ…………えっ?」
「スマホは壊れた訳じゃない」
キヌは大粒の涙が溜まった目を丸くして、きょとんと刀の顔を見た。
刀には、スマホの電源が入らなくなった心当たりがあった。
むしろ、今日はその為に来たのだけれど……。
「なんだ、電池切れだったのか」
修は刀が予備のバッテリーでスマホに充電している姿に、肩を竦めた。
「困っているだろうとは思っていたけれど、泣いているとは思わなかった」
「すみません……」
ちょこんと正座したキヌは、刀の呟きに恥ずかしそうに肩を窄めている。
「おキヌさんって綺麗な人だと思ったけど、可愛いところもあるんだね」
あおいがクスッと笑う。
「こちらの方は、初めましてですね」
「ええ、ご紹介しようと思って」
顔を上げたキヌに、綾花も笑顔で頷いた。
あおいとキヌにお互いの事を伝える綾花の話に、修も乗る。
「では、修さんが仰っていらした方も、あおいさんだったのですね」
「ああ、素直で明るい子だから、キヌさんとも気が合うんじゃないかと思って」
「やだ修君、目の前で言われたら恥ずかしいよ~」
あおいははにかみながら修の背を軽く押した。
「そういえば、修さんの『らいぶ』、拝見しましたよ。格好良かったです」
「修君、ライブ出たんだ。楽器とか弾けるの?」
「ヴァイオリンを少々……って、ネットの仮想空間の話だけどな」
「へぇ~、すごいね!」
あおいは修の話に、感心げに瞳を輝かせた。
「向こうではどう、楽しい?」
刀が尋ねると、時々アクセスしているらしいキヌは嬉しそうに頷いた。
「山では会えない方たちにも会えますし……あ、この間頼んで頂いた『まぬかのいど』さん、届いたのですよ」
今度紹介しますねと笑むキヌだったけれど、その前にお願いが、と少し神妙な調子になった。
気になって、綾花は尋ねる。
「何かあったんですか?」
「ええ。実は皆さんに、折り入ってお願いが……」
キヌから巨大蝉の事情を聴いて、皆真面目な表情を浮かべる。
「誰にも迷惑を掛けず思いっ切り鳴きたい……か」
「他の奴らの迷惑にならないようにって考えてるのか……なんて良い奴なんだろう」
思案気な刀の声に、誉も真っ直ぐな目で呟いた。
自分勝手に鳴いて回る事だって出来ただろうにと、巨大蝉の気持ちに胸を打たれたのだろう。
「なんだか可哀想……」
しおれた表情のあおいと、彼女を労わる様子の綾花に、誉は口を開く。
「なんとかしてあげられないかな?」
「そうだな……幸い、ある程度人数もいる」
「修君」
修には自分の言葉に反応したあおいの顔が、ぱっと咲いた花のように映った。
「いや、神魂のせいで不幸になるなんて、ちょっと……さ」
「うん、そうだよね。ありがとう修君!」
思わず眩しげに眼を細め、視線を流す修の仕草を照れ隠しと受け取ったのか、あおいはにこにこしている。
「そうと決まれば、まずその蝉に会ってみないとな」
頷いて立ち上がり、土や草を払う刀に、皆も腰を上げる。
キヌは感激したように胸を押さえ、微笑んだ。
「皆さん……ありがとうございます。ご案内、させて頂きますね」
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担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月15日
参加申し込みの期限
2014年06月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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