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蔦薔薇の館と呼ばれる敷地内。修道服に身を包んだ
ゼシカ・ホーエンハイム
が静かに立っていた。青い瞳を錬鉄で出来た門扉に向けている。人が通り掛かる度に走り出そうとしては思い留まった。
ゼシカは目を門扉に留めて、落ち着きのない足取りで左右に歩いた。振り子時計のような動きは、自らの力で時間を早めているかのようだった。
ふいに足が止まる。白い頬にほんのりと薔薇が宿り、ゼシカは門扉へと駆け寄った。
「ゼシカ、元気にしてた?」
リリー・コルヴィッツ
は肩から下げた鞄を引き上げて微笑んだ。ゼシカと同様の修道服を着ていた。金髪や青い瞳まで同じで、僅かに身長はリリーの方が勝った。
「ごきげんよう、シスターリリー」
ゼシカは門扉を開けてリリーを敷地内に招き入れた。
「大きくなったわね」
リリーは下ろしていた両手を少し広げて見せた。ゼシカは引き寄せられるかのように胸に収まる。お互いの身体を慈しみの手で抱き締めた。その二人を仄かに甘い薔薇の香りが包み込む。
示し合わせたかのように二人は自然と離れた。
「シスターリリー、薔薇園に心尽くしの用意がしてありますので、そちらにご案内しますわね」
「それは楽しみだわ。何が出てくるのかしら」
リリーは無邪気な笑みを浮かべた。こちらです、と向かう先を手で示してゼシカは歩き出した。案内をしながら後方に声を掛ける。
「滞在中はこちらの館に、是非お泊りくださいまし」
「立派な煉瓦造りの館ね。部屋数もありそうだし、お世話になろうかしら」
リリーは答えながら周囲に目を向ける。星々の光が零れ落ちたような淡くて白い光源が蔦薔薇を浮かび上がらせていた。所々に置かれた大理石の彫像は目にした者に雄大な神話を囁き掛ける。
リリーが愛の神のクピドを目にした時、前を行くゼシカが立ち止まった。
「シスターリリー、あちらになります」
ゼシカが促す先には風通しの良い四阿が作られていた。円卓の中心に置かれたカンテラが温かみのある色彩を放っている。
二人は円卓に添えられた椅子に座って向かい合った。卓上にはプディングや陶器に盛られたクッキー等が置いてあった。目にしたリリーは手を合わせて喜んだ。
「どれも良い焼き加減で美味しそうね」
「飲み物を用意します」
ゼシカはデカンタで冷やしていたローズティーを二つのカップに注ぎ入れた。
短い祈りを捧げて夜の茶会は始まった。
「最初にプティングをお召し上がりになって。シスターリリーに教わったレシピで作ってみたのですが、いかがでしょうか」
ゼシカは心配そうな顔でリリーを見つめた。添えられたスプーンにプディングの一部が切り取られ、リリーの口に運ばれる。
「……同じレシピで作られているのにね」
「お口に合いませんでしたでしょうか」
ゼシカの消え入りそうな声にリリーは笑って言った。
「その逆よ。同じレシピなのに私が作る物よりも美味しいわ。このクッキーにも期待が持てるわね」
「安心しましたわ」
胸に手を当てたゼシカはカップに手を伸ばした。ローズティーで喉を潤し、落ち着いた様子で口にした。
「故郷の孤児院の子供達は元気でいるのでしょうか。神父様は手紙の遣り取りではご壮健のようでしたが。村の人々の様子も気になります」
「みんな元気にしているわ。オットマーおじさんが少し無理してぎっくり腰になったくらいね」
急に思い出したという風に、リリーは膝の上に置いた鞄からたくさんの手紙を取り出した。
「子供達がゼシカちゃんの為に書いた手紙よ。神父様の手紙もあるわよ。みんな、ゼシカちゃんのことが好きなのよね、私も含めて。あ、一人のレディーにちゃん付けは失礼かしら」
「いいえ、そんなことはありません。わたくしはいつまでも、どこにいてもシスターリリーの子供のゼシカちゃんです」
「嬉しいわ。でも、お姉さんでもいいのよ」
「はい、リリーお姉さま」
二人の談笑を交えた茶会は始まったばかりであった。
建物によって出来た薄暗い谷間に
灯 斗南
がいた。燃えるような赤い髪は地味な色のフードに覆われている。
「……見回りに行くか」
眠そうな目で覇気のない声を出した。パーカーのポケットに両手を突っ込んで歩き始めた。
大きな通りに出る前に足を止めた。ポケットから仮面を取り出し、視線を落とす。白い無表情な面に一粒の涙のような炎が描かれていた。
「必要ないか」
元に戻して斗南は通りに出た。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月13日
参加申し込みの期限
2014年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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