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こびとになっちゃった! ~隠れ里に遺された落神伝説~
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●第二の道:ミミズの道2
「あ……っ!」
「太い……っ」
「いやぁ……」
悲鳴とも嬌声ともつかぬ声が穴に満ちる。
杖子はミミズたちに身をゆだね、腕に抱いた圭花が悶えるのに魅入っている。
「けーか、かわいいです」
「うぷ……私しばらく麺類は無理……誰か、助けて!」
圭花が叫ぶや否や、穴の中にばしゃり、と冷水が注がれた。
「すまない、遅くなった」
アジサイの葉をカップ状に巻いた器に鍾乳洞で水を汲んで、ミミズ穴に注ぎ込んだのは
八神 修
だった。同じようにアジサイのカップを抱えた友人の
霧生 深雪
、作戦を聞いて手伝うことにした
恵御納 夏朝
と
龍目 豪
が、次々と穴に水を注ぎこむ。今の体格で水を零さずに持ってこれるギリギリの大きさに作られたアジサイカップはお猪口ほど。それが4杯も注ぎ込まれ、驚いたミミズたちがばちゃばちゃと跳ねる。
水を浴びた秋が叫んだ。
「冷たいよ! 何の真似だい!?」
深雪が叫び返す。
「こんなミミズだらけの中、巻物を取りに行く勇気はねーよ。だからミミズを穴から誘い出すんだ!」
「カカッ、美少年、ミミズは苦手かい? でも、どうやって誘い出す?」
それに答えたのは立案者の修だ。
「この深さでそれだけのミミズ溜まりが出来るということは、土壁はある程度強度があるとわかる。水も染み込みにくいだろう。あと何度かミミズの隙間を埋めるくらい水を注げば、そこはプールのようになって、ミミズは酸素を求め上がってくるはずだ。ミミズは垂直壁でも上れるからな」
「とはいえ、思ったほど一度に汲める水の量が多くなかったな。水攻めは土砂崩れも気になるし、時間を掛けずに色々な手を同時進行で試す方がよさそうだ」
豪が慎重な意見を述べたその時。
うわあっ、と穴の中から、今までとは違う悲鳴が上がった。
夏朝が松明を差し向ける。
「なにあのぶくぶく!」
穴の中はまるで泡風呂のよう。顔だけ泡から出した焔が叫ぶ。
「石鹼水のせいだわ!」
洗いものをするとき石鹼に少量の水を足すと泡立ちが良くなる。それと同じで、焔の石鹼水が、修たちによって注ぎ込まれた水と、そのために激しくなったミミズの動きで、ぶくぶくと泡立ったのだ。
そして、修が言った通りのことが起こった。
「ミミズが壁を上りはじめた! 泡の中でさすがに息苦しくなったんだ」
十数匹ほどとはいえ、ミミズがこちらに向かって這い登ってくる様に深雪は気が遠くなりそうだった。
しかし、今がチャンスかもしれないと意を決し、みんなに呼びかける。
「灯りを持ってるやつがいたら穴の中に向けるんだ! 光を嫌うミミズに追い打ちをかけるぞ!」
その声に、ゆらり、と闇の中から白い仮面の男が進み出た。
灯 斗南
だ。
彼はいきなりこの世界に飛ばされ困っていたところを、ねむるに誘われたのだった。仮面の自分をよくも物おじせず誘ったものだと斗南は思う。しばらく遠巻きに見守っていたが、どうやら今が働き時のようだ。
「誰かがクローネに、自分が思っているほど格の差があるわけじゃないってことを教えてやらなきゃならないだろ。人の底力ってやつを、さ」
命綱を伝ってミミズたちの上に降り立った斗南は、手のひらを高く翳し炎をイメージした。
<イグニッションハート(点火する心)>!
手のひらからぶわっと炎が現れ、明々とあたりを照らす。
穴の上でそれを見ていたねむるがひゅう、と口笛を吹く。
「へぇ、あの仮面のヒーローさん、僕と同類かな……」
懐中電灯を持った豪と深雪も光を集中させると、光を嫌がったミミズたちがさらに壁を上りはじめた。いまや壁はびっしりとミミズだらけ。それにより穴の中のミミズが減り、徐々に窪みができはじめる。
ミミズに弄ばれていた咲が拳を振りかざした。
「……いい加減にしろ、淫獣が!」
咲の<メガエラ・フォース>が発動! 拳から放たれた黒いビームに、ミミズたちがはじけ飛ぶ!
「よくも妹に不埒なことをしてくれたね。……往生せいや!」
秋も咲が落とした木刀を振い、<アレクト・ソード>を発動して一閃。
日本刀並みのキレ味になった木刀でなで斬りにされたミミズたちは、あわれ真っ二つ。
握 利平
も全力で両の拳を握り込み!
「解・放・!」
<にぎりっぺ>により解き放たれた爆風で吹き飛ぶミミズ。泡も吹き飛びシャボン玉が舞う。
斗南も手のひらから出した炎で直接ミミズを焼き応戦する。
泡が消え、ミミズの数も減ってきたのを見て、夏朝と豪も穴の中に降りた。
「ミミズを端に寄せよう。ファイトー!」
豪は<軽いぜ!>で重さをゼロにしたミミズを軽々と放り投げる。
「巻物がクローネの手に渡ったら大変だもんね。気持ち悪いけど、通り道を確保するくらいなら僕だって……」
夏朝もミミズを両手で押して脇に寄せてゆく。だが、足元はまだミミズ。踏ん張った拍子に運悪く隙間に嵌った夏朝は、ずぶずぶとミミズの中に沈みはじめてもがいた。
「や、埋まっちゃう! 誰か、助け……!」
「落ち着きな」
長いスカートを翻し、ひらりと穴の中に降りてきたのは
桜崎 巴
。
巴は夏朝に絡みつくミミズをためらいもなく掴むと、ずず……と引き擦り出す。
「ほうれ、こうして冷静にひっぱってやりゃ、大した抵抗もなく解せるんだよ」
そう言いながらもう一匹。
「太いね。ま、あたしが小さくなってんだから仕方ないが」
最後に夏朝の手を掴み引きずり上げる。
「あ、ありがとう……」
「なに、礼には及ばないさ。にしてもこいつ、こうやって身体に巻いとくとひんやりして気持ちいいね」
そういってマフラーのようにミミズを肩に掛けた巴に、夏朝も豪もたじろいだ。
「あんたらもどうだい?」
ミミズの頭――白い首輪のある方――を振り回し、にやりと笑う姿はまさにミミズの女王様。
しかし、女王様の仰せといえど、それだけは絶対に御免だ!
とそのとき、「カァ!」とひと鳴きカラスの声。
「クローネ!?」
木の実を投げつけようとした夏朝を巴が止める。
「待ちな。たぶん味方さ」
そう。ペットボトルのキャップほどの大きさのカラスは、<腹ぺこガラス>で変身した
山田 勘三郎
だった。
(灯りは十分、あとはこのサイズを活かしてミミズの間をすり抜けりゃいい!)
ミミズの数が減っていたのが幸いした。二、三度旋回してみると、ミミズ溜まりが不自然にへこんでいる部分があった。いかにも怪しい。
勘三郎は隙間に嘴をぐいぐい突っ込み進む。そして間もなく、ミミズ溜まりを抜けた!
(……あった!)
横道だ!
そこに、黒い箱がある!
(これに違いねえ! あとは持って帰るだけだが、この姿だと難問だな……さて)
一方、ミミズに塗れていた杖子は、勘三郎の動向に気づいていた。
「けーか。カラスが戻ってきません。
カラスが向かった先に宝があるということでしょう。杖子たちも行きましょう」
杖子が<非実在性少女(アンタッチャブル・ガール)>を発動させると、途端にふたりはミミズの圧迫を感じなくなる。ミミズをすり抜けているのだ。圭花は杖子を軽く恨んだ。
「それ、早く使って欲しかったわ!」
まもなく杖子と圭花は、勘三郎が見つけた黒い箱を手に戻ってきた。
「よし! もうこんなミミズ穴に用はないな」
豪の即時撤退の提案は満場一致で受け入れられた。夏朝が命綱を軽く二度引いて合図する。
「一人ずつ引き上げてもらおう」
駒鳥とねむるは次々と仲間たちを引き上げてゆく。
夏朝が<重く軽く>でみんなを軽くしてくれたお蔭でほとんど苦労はない。
しんがりの豪のみ<重く軽く>に必要なねこシールが足りなかったが、そこはみんなで綱引きみたいに命綱を引いた。駒鳥が上がってきた豪の手を取り、ぐっと地上へ引き上げる。
「無事で良かった。おし、人数を確認じゃ! ……ひぃふうみい……ん? ひとり足りんぞ」
それは、勘三郎だった。カラスの姿で一足お先に戻ってきて、空腹で変身が解け物陰で倒れていたのだ。変身中は通常の6倍の速さで腹が減るというのが勘三郎のろっこんの代償だった。変身前にジャンクフードで腹ごしらえはしていたのだが、やっぱり腹は減る。
「わりぃ……誰か食いもん持ってないか?」
「おはぎならあるよ」秋が笑った。「でもその前に身体を洗おうじゃないか」
みんなは鍾乳洞の水場まで行き、泡やミミズの粘液で汚れた身体を洗い清めた後、分かれ道まで戻って
和菓子屋「萩屋」
のおはぎをいただいた。
生きてるってなんて素晴らしいんだろう――そんな気にさせる、うまいおはぎだった。
咲がいつになくしおらしく秋の肩に頬を寄せる。
「うう……お姉ちゃん、怖かったよー」
「よしよし」
腹もくちて落ち着いた頃、みんなで箱を開けてみた。
中に入っていたものを見て深雪が首を傾げる。
「……こんなのが巻物なのか?」
そんな深雪に杖子が抱きつく。
「意外ですがそうなのでしょう。みんな頑張りました。健闘を讃え、ちゅーしましょう!」
「うわあ、ちゅーしねえよ!」
このあと、第二班のみんなはキス魔と化した杖子の猛攻に慄くこととなる――。
~ Mission Completed ! ~
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
174人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月16日
参加申し込みの期限
2014年06月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月23日 11時00分
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