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ネコミュージックフェスティバル in SUMMER!
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●ネコフェス・パレード:夕方の部
かんから、どんどん、賑やかなパレードが参道商店街を練り歩いている。
先頭はたいそう賑やかな
骨削 瓢
。彼の鳴らす鐘の音を行進曲に、首まで白塗りにし島田に結ったカツラを被った女やら、ちょいと痩せぎすな五右衛門親分風ボサボサちょんまげ――大百という髪型だそう――のオジサンやら、無邪気に走る風車を持った子供たちやらが続き、何故かそのあとから爽やかな海軍風の制服に身を包んだマーチングバンドが、軽快にドラムやラッパを鳴らして続く。
「五月、華菜子! 来たよパレード」
三色麺の屋台から格子の着物の
水沢 榛名
が顔を出した。
「いやぁ、なっから活気があっていいねえ!」
飛び出す出身地群馬の上州弁。なっから、とは「とても」の意味だ。
畑中 華菜子
がちんどん屋の音楽に合せて歌いだす。
♪ちんちんどんどん ちんどんどん パレードさんたち寄っといでアル
おいしいおいしい三色麺アル♪
薄野 五月
が楽しそうに手拍子を打つと、榛名が合いの手を入れた。
♪お、そこのお兄さん! どうかね一杯。
いやいや一杯っていってもうどんだけじゃない、蕎麦もラーメンも楽しめる逸杯だよ!♪
すると瓢が歌で返した。
♪こいつぁなんだい え? 三色麺?
蕎麦に うどんに ラーメンかい?
そいつぁいいね 一杯おくれ♪
「あいよっ! 三色麺、温かいのと冷たいの!」
瓢の前にどんぶりが置かれる。
「いいねぇこいつぁ旨そうだ。しかしおたくら、あっしを呼び止めたこと後悔なさんなよぃ?」
言うや否や、瓢少年食べる食べる。小柄な身体のどこに入るのか、あっという間にどんぶりふたつ空にして。
「おかわり!」
「おや早い。少しお待ちを。一番いい加減で上げますから」
蕎麦担当の五月は体感でいい塩梅の茹で時間を計り、笊にあげる。そいつを瓢はまた平らげる。
「よく食うねえ!」
榛名が笑うと瓢もにやりと口の端を吊り上げた。
「猫鳴館欠食童子の底力、もっと見せてやろうかい?」
「え、猫鳴館? もう随分食ったけど……金もってんの?」
瓢、素早く目を逸らす。
「おいおい。いやいいよ、今日は祭りだ、今食った分は奢ってやるからとっとと行きな!」
瓢はポーンと蹴り出された。
「パレード頑張ってくださいね」五月が手を振る。
「三色麺、いっぱい宣伝してアル!」華菜子もちゃっかり。
「仕方ない。馳走になったからねぇ」
瓢はひとつ腹を擦ると、鐘打ち鳴らして歌ってやった。
♪ちんちんどんどん ちんどんどん ネコフェスパレードのお通りだ
三色麺って知ってるかい? 蕎麦に うどんに ラーメンさ!
食ったことない? そいつぁいけない 早速行って一杯頼みな
旨いもんさぁ 三色麺♪
ちんどん屋とマーチングバンドは行進を続ける。
角を曲がったところでホイッスル。曲変更の合図だ。
すると彼らは足並みそろえてとある有名時代劇の主題歌を演奏しはじめた。
「わあ、この曲は!」
日々野 結衣香
はポニーテールを翻し振り返った。
白馬に跨った王子――ならぬ戦国武将が大暴れ、という『暴れん坊武将』の主題歌である。
こんなに胸が熱くなる曲は他にはない! もうDNAに刷り込まれているといってもいいくらいだ。
「ふ~んふふ~ん、ふふ~んふふ~ん♪」
鼻歌はやがて得意の口笛に変わった。まだ15年しか生きていない結衣香だったが、歴史好きが高じて往年の時代劇の主題歌を口笛で吹くのが目下の趣味のひとつなのだ。
背後から、彼女の肩を叩く手があった。振り向くと武者甲冑に身を包んだ男が立っていた。
「拙者を呼んだでござるか」と武者はいった。
「わ、ござるさん!」
結衣香は思わず口元を押える。しまった……口笛で時代劇の主題歌を吹くと、ござるさんが召喚されちゃうのを忘れてた。ござるさん――と結衣香が呼んでいるこの男は、戦国時代の名もなき武士である。この、ござるさん召喚こそ、結衣香のろっこん【武士召喚】の力であった。元の世界でご飯中だったのか、ござるさんのほっぺたには白いごはんつぶがついている。結衣香はそれを見て、思わず笑ってしまった。
「おべんとついてます……」
「……む」
親指でご飯粒を拭うござるさんを不思議がる人はいなかった。どうやらコスプレだと思われているらしい。
「本日は何事でござるか。妙に賑やかでござるが」
「お祭りなんですよ。あ、そうだ、ござるさん」
結衣香は自分の閃きに瞳を輝かせた。
ちんどん屋さんと一緒なら、ござるさんも浮かずに溶け込んでしまうかもしれない。
それに……ござるさんと一緒に歩いてみたい。一緒にお祭りを楽しめたらいい。
「ござるさん、ちんどん屋さんたちのあとをいっしょにいきましょう」
結衣香はござるさんの手を握った。武骨な手は、戸惑いがちに結衣香の手を握り返す。
案の定、奇天烈な瓢や白塗りの町娘や貧相な五右衛門親分に混じったござるさんは、まるで初めからちんどん屋の一員だったかのようだ。
「あれは何でござるか?」
ござるさんが街頭に突如現れた紅白幕のステージを指差した。
「あれは、カラオケっていうんです。歌を歌うんですよ。手に持ってるのはマイクっていって、声をみんなに聞こえるように大きくしてくれる道具なんです」
「左様でござるか。面食らうことばかりでござる。それに歌もあのようなものが流行っておるのでござるな」
ステージで
神薙 焔
とののことサンマさんが男性デュオ『ぽんかん』の『初夏色』を熱唱している。まあ、ののこは歌っているというよりはタンバリンで賑やかし担当という感じだが。
ののこの姿を見た結衣香は、はっとしてござるさんの手を引き、彼女の視界から隠した。
「どうしたでござるか?」
「えっ、ううん、なんでもないです」
彼女の前では「ふつう」でないといけないって教えて貰ったから。
ござるさんが見つかっちゃいけないような気がしたのだ。
大丈夫。ののこはカラオケに夢中でこちらには気づいていない。
パレードはゆく。フツウとフツウでないものとをごちゃまぜにしながら。
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担当ゲームマスター
桂木京介
阿瀬春
笈地 行
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
91人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月09日
参加申し込みの期限
2014年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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