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ネコミュージックフェスティバル in SUMMER!
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「拓郎!」
歌い終え、ステージを下りた拓郎に彩葉が駆け寄る。
「お疲れ様。拓郎、上手だったよ!」
惚れ直した、本気で。ううん、もちろんカッコいい人だってことは知ってたけど今までよりもっと……。
そんな想いはうまく言葉にならない。ただ強く、拓郎の手を握る。
「えへへ、ネコフェスに来てよかったよ」
「そ、そう……か」
「拓郎が歌う姿見られたから。歌ってる姿もかっこよかったよ」
心臓が、こんなに早く脈打つなんて知らなかった。拓郎の頬がみるみる赤く染まる。
「いま、ちょっと……歌ってた自分思い出して、死ぬほど恥ずかしい……っていうか」
「えへへ……実は私も……思わず恥ずかしいこと言っちゃったなって、照れてたりして……」
彩葉の頬もほんのり染まる。
「行こうか?」
「……うん」
手を繋ごうとして指先が触れ――
♪ちんちんどんどん ちんどんどん
イチャコラカップル吹っ飛ばせ
イタズラ魔王のお通りだ ソレ、ちゅっど~~~んん!!!
突如起こった竜巻によって、拓郎と彩葉のいい雰囲気は見事にぶち壊された!
「た~まや~!」
けらけら笑いながら鐘と太鼓を打ち鳴らしておどける
骨削 瓢
。こいつの仕業であった!
「浮かれてイチャコラしてるカップルは例に漏れずろっこんで吹っ飛ばすよぃ!」
彼はそんな信念――心の赴くままともいう――に従って、遠慮なく【悋気の独楽】をぶっ放したのだ。
「あ・い・つ……!!!!」
「あっははははは~~~! お熱いねえ~~!! ひゅーひゅー!」
拓郎が追いかけるも、悪戯に命をかける瓢の逃げ足の速いことったら。
「いいよ拓郎。ほっとこう」
彩葉が呆れ調子にいった。それからちょっとはにかんで。
「私達……イチャコラしてるカップルに見られたんだね……」
そうです。
そして、その後もイチャコラしたわけですが……この先は若いお二人だけにしといてあげましょう。
◇
「おお、カラオケ結構盛り上がってるなー」
「カラオケ大会なんてあるのね……あまりこういう風に出掛けないから知らなかった」
彼らがそこに現れたのは瓢タイフーンが通り過ぎたあとだった。
琴櫻 輝之助
と
東雲 流
。ふたりは寝子高1年10組のクラスメイトで、隣の席同士だった。男らしい太眉がチャームポイントの輝之助はいつもポジティブ。眠たそうな目をしてやや後ろ向き思考な流とは対照的だったけれどそれが良かったのだろう。彼がネコフェスに行こうと誘ってくれた時、流は嬉しかった。
さあお次の方いらっしゃいませんか、と司会者が会場を見渡す。
「歌うのは好きだけれど、家族以外の前で歌ったことはないし……」
流がそっと呟いたのを輝之助は聞き逃さなかった。
(流ちゃんは参加したそうだけど……なんだ? 恥ずかしいのか? よっしゃ、ここは……)
その太眉の下の瞳がきらり輝く。次の瞬間、輝之助は流の腕を強く掴み、上に引き上げていた。
「はいはーい! 寝子島高校1年『
琴櫻 輝之助
』と『
東雲 流
』参加しまーす」
「って、え、ちょっと! 琴櫻君ったら!」
しどろもどろに狼狽えるも時すでに遅し。あれよあれよという間にふたりはステージに立っていた。
(うそ、うそ、嘘でしょう……!)
膝はガクガクするし、手は緊張で冷たくなってる。
みんながこっちを見ている。
恥ずかしい。恥ずかしくってたまらない。
(琴櫻君……!)
恨みがましく輝之助を見ると、彼は真夏の太陽みたいに晴れやかに白い歯を見せて笑った。
「まずばオイラの番だな!
ここは大好きな寝子島ヌカパラダイスビッグバンドの『夏の遺失物』を歌うぜ!」
明るいリズムに手を打ち合わせ、観客の拍手を要求する。ノッてきた観客たちとひとつになって、輝之助も腰を振りノリノリで歌う。凄く下手ではないけれど凄く上手いってわけでもない。けど、会場の雰囲気が彼の歌を後押しする。
踊って、という風に手を差し出され、流は戸惑いがちにその手を取った。
(琴櫻君、ノリノリだし、私からすれば歌上手……知らなかった)
歌う横顔。学校でいつも見る横顔とは違う。こんな顔もあるんだ……。
(いろいろお話してくれるけど、こういう風に出かけてわかる事もあるのね。恥ずかしいけど、楽しい……)
「次は流ちゃんの番」
輝之助は流にマイクを渡し、ステージを下りた。一人残された流が選んだ曲は井上陽炎の『冬休み』。
(ああ……いくらレパートリーが少ないからって夏なのにこんな選曲しちゃって、何してるのかしら私)
後悔と緊張が先に立った。曲が流れる。だから歌う。とりあえず声を出す。
(なんだよー結構上手じゃん)
輝之助は思った。たしかに悪くはない。けれど、腹から声が出ていない。
(あれ? なーんか緊張してるっぽい? ここは一発応援してやらないとな)
間奏に入ったところで輝之助は観客席から応援団顔負けの声援を送った。
「な・が・れ・ちゃーん! ガンバレ!」
「!!!」
血液が、一気に浮上してくるのが分かった。
あんな大きな声で! 私の名前を! 恥ずかしい! どうしよう! でもなんだか胸が温かい?
わけが分からなくなり、気づけば……曲が終わっていた。
小さく一礼して足早にステージを駆け下りる。
輝之助が笑顔で片手をあげている。
「流ちゃん歌上手じゃん! イエーイ!」
明らかにハイタッチの体勢だった。なのに流と来たら、さっきの恥ずかしさが込み上げてきて思わず。
「っ……!!」
輝之助の肩にパンチ!
「ええっ、なんで?」
目を白黒させる輝之助に流は慌てて謝る。
「あ、ごめんなさい。つい……」
こんなに感情が揺らぐ日ってない! この友人のせいで……純粋な目をした彼のせいで……!
――新鮮!!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
阿瀬春
笈地 行
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
91人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月09日
参加申し込みの期限
2014年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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