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高らかに鳴り響くファンファーレは、舞台に飛び出す合図。
一番手の大公シーシアス役である
神嶋 征一郎
は背筋を伸ばし、桔梗のコサージュをつけた胸を張る。
音楽劇の話に乗った最初は演奏のみのつもりだった。けれど、役者が足らないと聞き、ならばと演奏に支障の出ない役を選んで引き受けた。
引き受けたからには、全力でもってシーシアスを演じるのみ。
(演奏も無論手は抜かねぇ)
深い青の瞳を上げる。これから出て行かねばならない舞台を袖から見据え、征一郎は傍らに立つ
丹羽 紅葉
に手を差し伸べる。
大公シーシアスの結婚相手でアマゾンの女王、ヒポリタの役を受け持つ紅葉は、深呼吸ひとつする。この役目を無事に終えても、すぐ次にピアノの演奏も成功させなくてはならないけれど。
(……私は)
サルビアの花を身につけ、紅葉は優しい栗色の瞳をそっと伏せる。
出演の間際にあっても、不安だった。
活動的で生命力に溢れた女王なんて柄ではない。
幼い頃から続けているバレエでも、指導者の教えを完璧にこなす技巧派と褒められ、人間らしい感情表現のない役にはかなり高い評価をもらいこそすれ、踊りの巧さ以外を褒められたことがなかった。響かない、と酷評を受けた。
だから、もしかしたらこの女王ヒポリタ役も、誰の心にも響かないかもしれない。
それでも、自分を変える切欠の一つになればとこの役を選んだ事に後悔は無い。
動く度に太腿が大胆に覗く、露出度の高い衣装の裾はちょっと気になるけれど、舞台に上がれば、
(私はもう『紅葉』じゃない)
紅葉は征一郎の視線を追う。いつもはおどおどと伏せがちな瞳を毅然と上げる。
(私は、シーシアスに愛される女王『ヒポリタ』よ!)
その身に愛される女としての自信を漲らせ、紅葉は女王ヒポリタとして、大公シーシアスの手を取る。
ファンファーレに合わせ、堂々と舞台に上がる征一郎と紅葉の背中を見送り、出番を直後に控えた
最上 るるか
は破裂しそうに高鳴る胸を両手で押さえる。
(いよいよ本番)
胸元を飾るマーガレットと白いリボンのコサージュに、祈り捧げるように触れる。いざ、とばかり決然と顔を上げる。
(オンナは度胸よるるか!)
傍らに立つ、ハーミアの結婚相手であるライサンダー役の
シグレ・ナイトウォーカー
を仰ぐ。
マダム・ビオレの名持つ紫の薔薇のコサージュを胸に飾って、シグレは憎らしくなるほど平然とるるかの視線を受け止め微笑む。
「ベストメンバーを揃えたんだ。パーフェクトな舞台を魅せようじゃないか」
恋人ハーミア役のるるかの手を取り、シグレはこれから演じるライサンダーと言う男を一瞬のうちに思う。
役を熟知するため、原作を読みこんだ。これまで演じられた幾つもの『真夏の夜の夢』の劇の映像を鑑賞した。
(男からしてみたら大概鼻持ちならない奴だが)
恋人のハーミアと、薬のせいで一目惚れしてしまったヘレナにはメロディに乗せて熱く甘い愛の言葉を送り、恋敵となるデメトリアスには辛辣な上に機知に富んだ皮肉で揶揄する。
けれど自信に溢れ、逆境に屈することなく想いを貫こうとする真直ぐな性格は嫌いではなかった。そのライサンダーの性格にあやかり、
(俺も自信たっぷりに演じてやろうじゃないか)
衣装の裾を翻し、ライサンダーとハーミアが、デメトリアス役の
トーマス・ジャスティン
とヘレナ役の
音海 なぎさ
が、舞台上に進み出る。
青空高らかに鳴り渡るトランペットに、ピアノが、ヴァイオリンが、オーボエが大胆に繊細に重なり絡まる。チェロにしっかりと土台を支えられ、指揮に勢いを与えられ、幾重にも合わさる音色が真夏の空に輝く。
音楽に翼を、大公シーシアスの愛に力を得て、アマゾンの女王ヒポリタが全身をあますことなく使った躍動感溢れる舞を見せる。
華やかに厳かに執り行われる大公と女王の結婚式に並び、ハーミアとライサンダーも結婚の誓いを交わす。
舞台の上に立ち、るるかは堂々と精一杯にハーミアを演じる。自信のあるその声量で、恋するライサンダーと遂に結婚できる幸せを謳う。
花嫁衣裳のハーミアに向け、ライサンダーが微笑んで手を差し出す。 普段から芝居がかった言動に慣れているためもあるのか、恋人役のシグレは背筋を伸ばし、堂々とした仕種を見せる。媚薬のような甘い台詞を恥ずかしげも無く自信満々と歌い上げる。
ハーミアとしてライサンダーの手に手を重ね、るるかはハーミアの気持ちに己が気持ちを重ね合わせる。
この結婚式に至るまでのハーミアの辛さを想う。
妖精の悪戯とは露知らず、駆け落ちまでするほど恋い慕うライサンダーにそっぽを向かれたハーミア。
好きな人に振り向いてもらえない、どんなに一途に想っても空振りしてしまう、そのハーミアの気持ちを、るるかはよく知っている。
けれどハーミアは、
(けれどあたしは、)
恋焦がれたこの人と、ついにこの日を迎えた。
完全に役に入り込み、るるかはハーミアとして情熱的にライサンダーと抱きあい見詰め合う。とうとう掴んだ幸せを二人で歌にする。
大公シーシアスと女王ヒポリタ、元恋敵ライサンダーと媚薬で一時恋して追い回したハーミアに挟まれ、デメトリアス役の
トーマス・ジャスティン
は負けじと恥を捨てたオーバーアクションで恋人ヘレナ役の
音海 なぎさ
に向け両腕を広げてみせる。
異国の風貌した青年の、大袈裟な、けれど喜劇の舞台をわきまえた演技は、それはそれで様になる。
恥らう演技をするなぎさの腕を捕らえ、くるりとターンさせた後、傾ぐ華奢な体を片腕で抱きとめる。誓いのキスを、とトーマスが大仰な仕種で迫った直後、
被っていた巻き毛のカツラが落ちた。
「うおお」
咄嗟に碧眼を見開き小さな悲鳴を漏らすも、それ以上の狼狽は見せず、トーマスはいっそ清々しい笑顔を客席に向けて振り撒く。
「過去の私を切り捨て、これから君を愛する誓いとしよう!」
下手すれば決定的なミスともなりかねない痛恨のカツラ落下をヘレナへのアドリブ宣誓とするトーマスの胆力に、
「ああ、あなたが本当のデメトリアス様なのね!」
ヘレナ役のなぎさが巧く乗っかる。全身で喜びを表し、トーマスの首に両腕を巻きつけ抱きつき、キスの雨を降らせる。
真夏の太陽をも凌駕する恋人たちの情熱に、結婚式は否が応にも盛り上がる。
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担当ゲームマスター
桂木京介
阿瀬春
笈地 行
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
91人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月09日
参加申し込みの期限
2014年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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