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あつくてあつくて
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◆
星ヶ丘、『ドムス・エクス・マキナ』。
古い機械仕掛けが並び、無機質な様相を呈するこの館も、夏の暑さからは逃れられない。
「暑いですね……」
館主である
オーデン・ソル・キャドー
がポツリと呟く。
「これが日本の夏、おでんの夏と言うモノですね」
まるでどこかの蚊取り線香の宣伝文句のようだ。一体、どこでそんな言葉を聞いてきたのだろうか。
暑い中、あえて熱々のおでんや鍋焼きうどんを食べる――日本男児はかくあるべし!
かつて、静岡のおでん屋のおばさんが言っていたことをオーデンは思い出す。
――嗚呼、おでんが食べたい。どうしても、今すぐ。
そんな気持ちがふつふつとこみ上げてくるが、
(これは弱りましたね)
あいにくと、使用人は出払ってしまっている。
もちろん自分で買いに行くこともできるが、そうすると館が空になってしまう。
さすがにそれは如何なものか。
大人しく使用人が戻ってくるのを待つべきか――と、オーデンが考えたその時。
ノッカーが二回、鳴る音が聞こえた。
「おや、お客さんですね。ようこそ――」
ゆっくりと開いた扉から館に飛び込んたのは、
「おー、今日も開館しててよかったー!」
呉井 陽太
と、
「あつくて死ぬかと思った……クーラー……!」
榊 彩斗
の二人だった。
「おや、呉井さんではないですか。榊さんも一緒ですね」
「いやぁ、今日ヒマで出掛けたのはいいけど、あつくてあつくてぇ……。あやとと一緒に涼みに来ちゃいましたー、こんにちはー♪」
ヒマ、という言葉にオーデンは反応した。何か思いついた表情で、これは良い、とぽつり呟いた。
「どうしたんですが、オーデンさん?」
それがたまたま耳に入り、彩斗が小首を傾げる。すると、オーデンは一転真面目な表情を二人に向けた。
「実は、折り入って二人にお願いがあるのです……」
おでんを買いに行きたい。
どうしても行きたい。
その旨を口にした彼に、
「は? おでん?? おでん買いに行くんですん?」
「この暑いのにオデン……? 夏の暑さにやられちゃったのかな……」
返ってきたのは半ば呆れたような声音。この真夏日におでん、そんなことは暑気払いでもそうそうやらないし仕方ない。
静岡のおでん屋のおばさんの言葉をオーデンが口にすると、
「そのおばさん根性論すぎるとおもうけど……」
彩斗の遠慮がちなツッコミが刺さった。
それはそれとして、と陽太が周囲を――三人の他には誰の姿もない館内を見回す。
「流石に館に誰もいないのはヤバイんじゃー……」
「そう、お願いというのはそこです。二人に臨時でスタッフとしてバイトをお願いしたいのです」
人が居ないなら、置けばいいのだ。
おでん買うのはともかく、話が繋がって得心がいった。
「ヒマしてたし、オレらは大丈夫ですよぅ。ねぇ、あやとー?」
陽太が視線を向けると、彩斗はこくこくと頷いた。
助かります、とオーデン。
仕事内容や道具の場所を簡単に説明し、最後に時給(900円)を告げる。
「「はーい」」
「では、後は頼みましたよ。お土産におでんを買ってきますからね」
ステッキ片手に出ていこうとする彼に、「そうそう」と陽太。
「おでんの事ですけど、旧市街にあるうどん屋さんかコンビニにあるかもしれませんよぅ」
(ふぅん。うどんやさんにあるのか。よーたはものしりだな……)
「なるほど、おかげで迷わずに済みそうです」
帽子を上げて会釈をし、今度こそオーデンはおでんを買いに屋敷を出た。
と、いうわけで。
「なんか、予想外な事になっちゃったねぃ、あやとー」
「そうだな……でも面白そうだ……」
早速バイト用の制服に着替えると、彩斗はちょっとうきうきした様子で腕を広げた。
「……似合うか……? かっこいいか……?」
「おおー、似合ってる似合ってる」
「よーたも似合ってるぞ……」
陽太の制服姿を、携帯でバッチリ写真に収める彩斗。
「んじゃ、早速仕事しよっか」
まず最初に、館内の清掃。
乾いたぞうきんを手に、彩斗はすみっこから館内をみがく。
「ぴかぴかに……なれ~……」
ホコリは歯車の敵ということで、ホコリがないように念入りに。
ささいなホコリも逃さず、ぴかぴかにみがき上げていく。
「お、あやとはすみっこの掃除上手だねぃ♪」
その言葉に、彩斗は振り向いて小さくVサインを返した。
「すみっこは……好きだからな……」
さすが、すみっこで三角座りするのが好きなだけのことはある。
次は、ネジ巻きに自動人形類の油差し。
「んん……? これはどこを巻けばいいのかなー?」
眺めても何がなんだかさっぱりで、陽太は頭にいくつも疑問符を浮かべる。
この手のものが好きではあっても、だからといって全部わかるかといえばそれは別問題だから仕方ない。
取り扱いを書いた紙はなかったかと探そうとする彼の後ろで、彩斗が唐突にお経を唱え始めた。
ろっこん、『ちょっといい感じのお経』発動である。
この館で過去にあったことを見ることで、物品のあるべき状態を理解しようという試みだ。
発動の為にしばらく目を閉じてお経を唱え続け、やがてパッと目を開いた。
「よーた……たぶんこれはここだ。ここを巻くんだ……」
陽太の手にしていた物品のとある部位を差し、ネジを巻く。
「あぁ、ネジはここを巻くのかぁ。ありがとー、あやと。助かるわー」
陽太の感心した声に、彩斗はちょっと嬉しそうな顔をしてみせた。
その後も、二人は色んな展示物の手入れや掃除を続ける。
「っく……バイト中だからな……」
彩斗が広い壁を前に絵を描きたい衝動に駆られたりはしながらも、特にこれといったトラブルもなく。
ひとまず無事に、告げられた仕事内容は終えることが出来た。
「つ、疲れたぁ……」
「腕がぷるぷるする……はぁ……」
壁にもたれかかって、二人揃って息をつく。身体を包む疲労感。不思議と、嫌な感じはしない。
それに、「もうやりたくない」という気持ちにはならなかった。
好きな物がいっぱいだったから、だろうか?
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月29日
参加申し込みの期限
2014年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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