山でレンジャー！｜リアクション

山でレンジャー！

　薄暗い中をみちるは帰ってきた。猫鳴館の寂しい光が出迎えてくれた。
「やっぱきつかー。ばってん、あたしは自衛隊に入隊したい。守られるよりも、守る人になるったい！」
　木々の合間から見える空には星が瞬いている。九夜山の山頂で天体望遠鏡を覗いた時の感動が静かに胸に満ちてきた。
　みちるは背筋を伸ばした。
「あの星々は憧れのダイヤモンド、レンジャーバッチたい」
　ピンと伸ばした指先を無駄のない動きで目尻に当てる。
「レンジャーったい！」
　今日、何度も口にした言葉を高らかに叫んだ。

　みちるのレンジャー訓練は厳かに終わりを迎えた。

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あとがき

担当マスター：黒羽カラス
ファンレターはマスターページから！

　今回のレンジャー訓練っぽい山登りは楽しめたでしょうか。
　霧の影響を受けた人、全く受けなかった人、思いもしないことで霧に包まれた人もいました。
　その効果も様々で普段のテンションが高い人は、あまり見た目に変化が表れませんでした。
　中にはレンジャー訓練を自分なりに実践した人もいました。自衛隊に対して思い入れが強いということでしょうか。
　そうそう、山で獲った戦利品は自由にお持ち帰りください。

　また、次のお話で会いましょう、レンジャー！

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