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(賑やかな場所へ行こう)
旅鴉 月詠
がそう思ったのは、特に深い理由はなかった。
天気もよいし、ふらっとどこかへ出かけたくなったのだ。
自然と、月詠の足はシーサイドタウンへと向かう。
長閑な寝子島で、都会と引けをとらないほどに開けたこの場所は、当然の事ながら観光客や島民で賑わっていた。
人混みをするすると泳ぐように抜けながら、月詠は駅前の噴水に腰掛ける。
シ-サイドタウン駅の外壁に取り付けられた巨大パネルTVからは軽快な曲が流れ、水族館では今年もイルカショーが開催されているらしい。
月詠は、おもむろにスケッチブックを取り出す。
噴水の水が周囲の気温を冷やし、月詠に心地よい風を送る。
(みな、幸せそうだな)
楽しげに寄り添って通り過ぎるカップル。
小さな子供連れの家族。
数人ではしゃぎながら写メを撮る高校生達。
皆がみな、楽しそうに幸せそうに通り過ぎてゆく。
月詠はふと、ショ-ウィンドウの前に佇む少年に目を留める。
それは、月詠と同じ高校の生徒だ。
(たしか、佐藤といったか)
同じ学年の
佐藤 タカシ
に違いなかった。
独特の空気感を持ったタカシを、月詠は観察する。
そしてさらさらと、息をするように鉛筆を走らせ、スケッチする。
(運動が得意だったはずだが、なるほど)
物静かなタカシは、けれど体育が得意な生徒だった。
一見華奢に見えるものの、スケッチをする月詠には、タカシの身体は余分な脂肪のない美麗な筋肉なのだと良く分かった。
スケッチブックには、物静かで透明感のあるタカシの雰囲気そのままに、露出した腕の筋肉が見事に描かれていた。
(ん? あそこにいるのは、真央か?)
見知った顔に、月詠はスケッチの手を止める。
相変らずお猫様と元気に戯れている姿は間違いなく
後木 真央
だ。
だが。
(褌姿に見えるのは気のせいか?)
真央は何を思ったか、どうみても緑の褌に同じ色のサラシ姿なのだ。
とどめに被ってるのはシャワ-キャップ。
いうまでもないがここはシ-サイドタウン。
町のど真ん中。
間違っても海辺ではない。
案の定、通報を受けたであろう警官が真央に近付く。
(まずいな)
月詠は即座にスケッチブックを畳んで真央と警官に駆け寄る。
「これは仮装なのだ。お巡りさんもUMA探しに興味があるのだっ?!」
「何を馬鹿なことをいっているんだ。とにかく一度署に来なさい」
「そんな場所より一緒にカッパの格好して、カッパ探しに行きましょうなのだ。フンドシ差し上げますのだ!」
ぐいぐいと緑の褌を警官に押し付けようとする真央。
警官の顔が怒りで赤くなる。
慌てて、月詠が割って入った。
「本物の警察官ですか?」
月詠の登場に、警官は一瞬面くらい、けれどすぐさま当然だろうと答える。
「すみません、いま、コスプレ撮影中だったもので」
「コス、プレ……?」
月詠はカメラを警官に見せ、何か言いかけた真央の口を即座に塞ぐ。
「ふむ……。いま若い者に人気があるらしいな。だが街中で露出の多い格好は一歩間違えると猥褻物陳列罪になりかねん。場所を考えるか、もう少し露出を考えた格好をするように」
「ふがふが、ふぐぐう、ふがっ」
「えぇ、彼女も気をつけますといっています」
絶対にそんな事は言っていなさそうな真央なのだが、月詠ががっちりと口を塞いでいるので反論できない。
警官は見た目の割りに大人びた雰囲気の月詠の言葉を信じ、去ってゆく。
「ふぅううが、ふがふくっ!」
「ああ、すまない。ずっと塞いでいたな」
「ぷはぁっ。苦しかったのだ辛かったのだ、褌を普及できなかったのだ!」
「まぁそう拗ねるな。ほら、小魚をやろう」
月詠は野良猫用に持っていた煮干パックを真央に手渡す。
「真央ちゃんは猫じゃないのだ!」
「でも食べるんだろう?」
「もちろんなのだ、頂きますなのだ」
かりかりかり。
嬉しそうに真央は月詠からもらった煮干をかじる。
警官の登場で逃げ去っていたお猫様たちが、二人の足元に戻ってくる。
「ああ、もちろん君たちの分もある」
月詠がお猫様たちに煮干を配る。
「月詠ちゃんもUMAを探すのだ、褌を」
「だが断る」
真央の言葉を最後まで聞かずに、月詠は即座に断った。
「なら仕方ないのだ、真央ちゃんは海に向かうのだ」
るんるんと鼻歌を歌い、真央はお猫様を一匹抱えて海辺へと走り出した。
途中で何度も職質をくらいそうになったのは、きっとデフォルトだろう。
(こちらも移動するとするか)
大分悪目立ちをしたらしく、人々が好奇心いっぱいに月詠を見つめている。
これではスケッチし辛い。
(そうだ、観覧車にいこう)
どこかのCMを髣髴とさせる台詞を呟いて、月詠は一際目立つ観覧車へと歩き出す。
遊園地でひとしきり楽しんで。
夕暮れ時に帰宅した月詠は、アトリエで改めてスケッチブックを開く。
今日出逢った人々。
幸せそうな笑顔を描きとめたスケッチブックを、清書しだす。
油絵でなくパソコンでなく、色鉛筆で。
柔らかい色合いが特徴の色鉛筆は、なるほど、笑顔を描くのに適していた。
描きあげたイラストを、次々とスキャナに取り込み、仕上げだけはパソコンで処理する月詠。
様々な場所で出逢った笑顔は、月詠の手で一つに纏め上げられた。
(ふむ、よく出来ている)
プリントアウトしたそれを部屋に飾り、笑顔のイラストに負けず劣らずの笑顔で、月詠は微笑んだ。
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担当ゲームマスター
霜月零
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月18日
参加申し込みの期限
2014年05月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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