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ちいさなはつこい
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三章 だいすきなおにいちゃん
やっと願いを口にした嘉穂だが、その表情は晴れなかった。
勝手に大切な物を持ってきた嘉穂を、おにいちゃんは怒るだろう。そして我侭な嘉穂を嫌ってしまうかもしれない。そんな想像が嘉穂の中でぐるぐる駆け回る。
しょげ返っている嘉穂の頭を文貴は掻き撫でる。壊れ物を扱うような酷く優しい手つきだった。
沈んでいる嘉穂の前で修がスマートフォンを操作している。「お兄さんに会いたいなら、それを貸してくれないか?」とストレートに頼んだ結果、嘉穂は素直にスマートフォンを修に渡したのだ。誤魔化していたのなら嘉穂は逃げ出していただろう。
電話帳から自宅へ電話をかけたのだが――、修は幾度かの会話の後ゆっくりと首を横に振る。
「柿崎さんの家へ電話したんだけど、お兄さん――純二さんは留守みたいだ。嘉穂ちゃんを探しに出かけたらしい。公衆電話から連絡を取っているみたいだから、嘉穂ちゃんを保護したと伝言しておいたよ」
「ナイス、八神君」
圭花は修のフォローに安堵する。幼稚園児が言伝もなしに急にいなくなってしまったのだ。保護者は心配しているだろう。
「だけどこの辺りは開発が進んでいて公衆電話が少ないから、純二さんが自宅に連絡をするのはまだ先になるかもしれない。このまま夕方まで探し回っている可能性もある」
修はしばし考えに没頭する。圭花も考えようとし、ふと上げた視界の中で同じく考え駅の前を歩いていた見知った人物――
御巫 時子
を見つけた。
「御巫さん!」
呼び止められた時子は圭花達を見ると、何かを察したのか早足で白いベンチの前に来る。
「皆さん、難しい顔をしていますが困りごとですか?」
「実は――」
圭花から説明を受けた時子は、思い当たることがあったのか周囲を見回した。丁度街路樹には小鳥が一羽止まっている。散歩中に一緒の道を行っていた小鳥に間違いない。
シーサイド付近の通り道で擦れ違った眼鏡の青年。必死に誰かの名前を呼んで、探し回っていた。彼が呼んでいたのは「かほ」という名前ではなかったか。
居ても立っても居られずに、時子はろっこんを発動した。
「眼鏡の男の人、青い服を着た人です。シーサイド――四角い建物がたくさんある場所で見ましたよね? どこに行ったのかかわりますか?」
時子の声に小鳥が振り向くと、陽気な声で話し出す。
『んん? 知りたいの? こっちだよ!』
くるりと時子の上で旋回した小鳥は案内すべく飛び立った。
「純二さんのところまで案内してもらえるのか?」
修の問いに時子は頷く。修の決断は早かった。嘉穂にスマートフォンを返すと、手を上げて駐車場で待機していた自家用車を呼び寄せる。
「――車を待たせてあったから、それで行こう。すぐに嘉穂の無事を知らせてあげないと」
「そうですね。とても心配しているようでしたし……」
二人はロータリーに回ってきた自家用車に乗り込む。
「真央、日暮。何かあったら知らせてくれ。こっちもそうする」
修の言葉にねむると真央は頷いた。
「嘉穂ちゃんのお兄ちゃん、シーサイドの方にいるみたいだね」
よかったね、と微笑むみゆきの手を嘉穂はきゅっと握り締める。
「……かんらんしゃ」
ぽつ、と嘉穂が呟く。
「かほ、このまえおにいちゃんと、かんらんしゃのった。かほがかんらんしゃすきって、おにいちゃんおぼえててくれた。かほがすきなばしょ、おにいちゃんさがしてくれてた……」
「――なら、決まりね」
圭花は颯爽と立ち上がる。
「行きましょ、シーサイド。私、この島で一番大きいアイスを出すお店、知ってるの。皆でアイスを食べて、クールダウンして……すっきりしてからおにいちゃんと会いましょう」
「うんうん、おにいちゃんが来るまでの間に、うんと可愛い笑顔で会えるようにしなきゃね」
盛り上がる飛鳥達にねむるも頷く。
「それじゃ、移動するって八神君に伝えておくよ」
言って彼は自分のスマートフォンを取り出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
はと
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月09日
参加申し込みの期限
2014年05月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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