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ちいさなはつこい
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小鳥の先導案内を時子が修の運転手に伝え、二人は一足先にシーサイドへ辿り着いた。
時子は再びろっこんを発動させ、純二の居場所を小鳥達から聞き出す。青年の居場所を教えてもらった時には、随分と時間が経っていた。
寝子ヶ浜海浜公園のベンチで、その青年――柿崎 純二は荒い呼吸を繰り返している。真夏に走り続けたせいか、全身汗みずくだった。
「柿崎純二さん、ですよね?」
修の声に純二は顔を上げ頷いた。誰何を問われる前に修は続ける。
「俺は八神修、彼女は御巫時子。星ヶ丘駅で嘉穂と会いました。彼女は俺達の友人が保護し、今シーサイドへ向かっています」
「! 嘉穂ちゃんは無事なのか? 怪我は、熱中症になってないよね!?」
「大丈夫ですよ。元気にしていましたから」
矢継ぎ早に問う純二を時子は宥める。
「柿崎の家に嘉穂を保護したと連絡した時、お婆さんから聞きました。明日、引っ越すそうですね。――お願いがあります。どうか、これから嘉穂と遊んでくれないでしょうか?」
「……思い出作り、か」
純二は納得したように呟いて、ゆっくりと顔を伏せた。
「嘉穂ちゃんが寂しがっていることは気づいていたよ。でも構うと逆に寂しさを増すだけになるんじゃないかと、思っていて……今日黙っていなくなってしまってから、それが間違いだと気づいた。もっと一緒にいてあげるべきだったんだ」
悔やむ純二を時子は心配そうに見つめる。
「僕のスマホを持って行ったことなんて可愛い悪戯だよ。わざと壊したりするような子じゃない」
修はそっと視線を逸らした。わざとではないが先ほど彼のスマートフォンにはココアがかかったばかりだった。嘉穂が言い出すまで黙っていよう、と修は思う。
「あの子は、大観覧車が好きなんだ。あそこなら良い思い出になってくれるかな?」
「ええ、きっと」
笑顔の時子に純二は安心したように眉尻を下げた。
「嘉穂はあなたに伝えたいことがあります。あの子が好きな場所で、それを聞いてあげてください」
「ああ、そうするよ」
嘉穂が何を言いたいのか察してしまったのだろう。純二は嬉しそうな、困ったような曖昧な顔になる。不思議そうな時子に、純二は軽く肩を竦めた。
「嘉穂ちゃんには内緒だよ? 僕も初恋の人に、あの場所で告白したんだ」
当事は大観覧車なんてなかったけどね、と純二は続ける。
「……僕の初恋の人はね、嘉穂ちゃんのお母さんなんだ。嘉穂ちゃんに優しくしたのは、それもある。もしかしたら、お父さんになれるかもって――いや、今はそれは関係ないか。言い過ぎたよ、忘れてくれるかい?」
追求はしないでくれと暗に言われ、修と時子は疑問を飲み込む。
純二は立ち上がると、二人を見た。
「嘉穂ちゃんが寂しがらないように、僕ができることって他にもあるかな」
「ありますよ。嘉穂さんの思い出が形に残るように、彼女が笑顔でいてくれる贈り物をする――というのはどうでしょうか?」
よければお手伝いをしますよ、と時子は優しく微笑んだ。
■ □ ■
かたん、ことん。ねこでんの車両が揺れる。
飛鳥は嘉穂の隣に座り、彼女を退屈させないようにとコミカルな寝子島のオカルト話を披露している。どれも楽しそうに嘉穂は聞いていたのだが、時折ふと寂しそうな顔をする。
「……好きな人と離れるのは辛いよね。しかも簡単に会えない距離まで行っちゃうんだもん、不安だよね」
飛鳥はそっと目を伏せ、向かいに座る文貴を盗み見た。
どうしようもないくらいに好きで、嫌いになんてなれなかった。歳の差があって、彼と娘と自分は幼馴染で。困難なことだらけの障害だらけの恋だった。
沈黙した飛鳥を嘉穂が見た。
報われない恋。――だけど、断言できる。少しばかりの後悔はあれど、あれはとても良い恋だったと。
「あすかおねえちゃん」
嘉穂が心配そうに飛鳥の手を握る。
「……ん、大丈夫だよ」
嘉穂と飛鳥はある意味同じなのだろう。だからこそ飛鳥は仲間に言葉を送る。
「嘉穂ちゃん。逆にチャンスかもよ? お兄ちゃんと会えない間にうんと可愛くなって、次に会う時に驚かしてやろうよ」
「……うん!」
嘉穂は飛鳥に屈託ない笑顔を見せた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
はと
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月09日
参加申し込みの期限
2014年05月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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