this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
中庭花壇、伝説のバラバーラ
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
12
つぎへ >>
●カオスはさらに拡大し
修はいま、かつてないほど必死に自転車を漕いでいる。
たしかにフジコ先生は先生として尊敬できる部分もある。
だが、貞操を捧げられるかといえば答えは
NOだ!
がむしゃらにペダルを踏み続けた修は、その勢いのまま中庭に侵入する。
途中、
志波 武道
が
須崎 蒼志
を膝枕で介抱していたが、声をかける余裕などありはしない。
が、その一瞬のよそ見が命取りになった。
自転車の前輪が噴水の縁に乗り上げバウンドした。
その勢いで、修の身体はぽーんと宙に投げ出された!
さて、ちょうどそのころこの中庭では、
骨削 瓢
が今日も元気に悪戯に精を出していた。
瓢ははじめは茂みの陰からいちゃつく男子たちにろっこん<悋気の独楽>で発生させた竜巻をぶつけて遊んでいたが、カップルたちを見ているうちにバラバーラの花の香りこそが怪異の原因であることやキスで元に戻る事に勘付いた。
「ふうん、人の心を惑わす花の香り……今後の悪戯に使えるかもねぇ」
この奇天烈な花の力を手に入れよう。瓢の思考では当然そうなる。
瓢はにんまりずる賢い笑みを浮かべた。
「開花時間が短いなら加工して香水でもつくろうかい。となればさっそく原材料を確保しておかなきゃねぇ」
というわけでしっかり鼻栓をした瓢は、バラバーラの木の下に這いつくばり、その真っ赤な花びらを袋に回収中だったわけである。
吹っ飛んだ修は、そんな瓢の上に落下した!
「ぐえぇっ!」
「あたた……!」
潰された瓢はガマ蛙みたいに鳴き、修も身体を打ち付けた痛みに呻く。
瓢が手にしていた袋から、回収途中だった花びらが盛大に散らばった。
衝突の衝撃で瓢の鼻栓は吹っ飛んでいた。
濃く甘い香りがふたりの鼻腔をくすぐる。
すぐに修は身の内の妙な疼きに気づいた。
(なんだこの気持ちは……体の奥が疼いて熱い)
真っ赤な花びらの雨の中、修は後ろから瓢を押し倒した体勢になっている。
とくん、とくんと心臓が高鳴る。
それは瓢の方も同じだった。瓢がそっと背中の上の修を振り返る。
ズキュウウウウウウンン!!
このときふたりが感じた衝撃を表す効果音はこれで間違っていないだろう!
修は自分が感じている感情に戸惑いながら真っ赤になって叫んだ。
「……おかしい! これはおかしい! まさか、また神魂かっ!」
「そうだねぇ、だがそれがなんだってんだい? あっしとイチャイチャするのはいやかね?」
「それは……、厭じゃな……」
むせ返るような香りに混濁してくる意識でうっとりと答えかけ、修は慌てて首を振る。
「違う……俺には好きな人がいるんだ! これは正常じゃない! 流されちゃダメだ! だが……っ!」
幸いなことに、瓢と修の蜜月は長くは続かなかった。
頭上からカシャカシャとシャッター音がし、続いて驚いたような声がしたからだ。
「……修ちゃん? それに瓢ちゃん?」
救いの主は彼らの友人
後木 真央
であった。
真央は修が手元のカメラを凝視しているのに気づくとバツが悪そうに早口に言った。
「後で全員に了解取りに行くのだ新聞掲載時は顔ぼかすのだ真央ちゃんの脳裏に焼き付けてるだけなのだ。……と、ところで修ちゃん何してるのだ?」
修は瓢の背中に馬乗りになった体勢で、自分の震える右手を反対の手で抑えながら、
「くっ……冷静になれ、静まれ俺っ……」
と唱え続けている。
「ま、まさか! 修ちゃんの中の闇の力が表に出そうなのだ!?」
「違うッ、厨ニじゃない!」
修は吼える。しかしある意味それより悪い。とても真央の前で口には出来ないが、右手を抑えていないと瓢の妙に艶っぽいおしりに手を伸ばしてしまいそうなのだ。
「助けてくれ真央。俺が好きなのは骨削じゃない! 俺は……!」
この悲痛な呻きで状況を察した真央は、慌てて修にしがみ付いた。
「修ちゃんはノーマルなのだ後で絶対後悔するのだ目を覚ますのだ純愛中の人は汚染されちゃダメなのだ~!」
「純愛?」
ねっとりとした声が響き渡る。
修、真央、瓢の三人は恐るおそる声のした方を見た。
「ふ、フジコ先生」
「あたしもいつだって
ジュンッ……! アッ、イィ……ッ!
だけど?」
三人は返す言葉を探した。
が、それを見つける間もなく次の騒ぎが起こった。
「ギャーッ! 追っかけて来ないでEEE!!」
武道が絶叫しながら、顔面蒼白の蒼志の肩を抱えるようにして走ってくる!
その後ろから、武道たちを追い越そうというくらいの勢いで桐島先生が。
その後ろから、巨大蜘蛛のように四つん這いで走るミッシェルが。
その後ろから、何度も転んで擦り傷だらけの智瑜が。
その後ろから、スケッチブックとカメラを振り回しながら空音が。
その後ろから、よろよろと息を切らした五十嵐先生が。
その後ろから、余裕の足取りで月詠が。
すると今度は中庭の反対側からは別の悲鳴が上る。
「ふええええ……! こんなのヤだよおおお!!」
「しっかりロベルト! 走らなヤられるだけです!」
屋上に避難していたはずのロベルトと元に戻った七瀬だ。
「ぎゃー! 俺様巻き添え!?」
まだスパッツ一丁の望月も走ってくる。
三人を追いかけているのは、口唇をムチュウッと突き出したオカマ……じゃない、
尾鎌 蛇那伊
だ!
「あら……」
「まあ……」
「ウホッ」
ミッシェルとフジコ先生と蛇那伊は互いに互いを認識し合った。
生徒たちにとっては大ピンチである。
前門の虎後門の狼、ならぬ、
前門のフジコ、右後門のナイスゲイ、左後門のオカマ
なのだ!
三方をオカマに取り囲まれ、生徒たちはじりじりと噴水の周りに身を寄せ合う。
オカマたちは目と目で通じ合ったかと思うと、突如、逆光気味に仁王立ちになった。
「我はオカマー1号、
<大蜘蛛(アラクネー)のミッシェル>
!」
「同じくオカマー1号、
<黒狼(ブラックウルフ)の蛇那伊>
!」
「同じくオカマー1号、
<超巨大蛇(アナコンダ)のフジコ>
!」
「「「三人揃ってトリプルオカマー参上!」」」
何故こんなことになったのかとか考えてはいけない!
オカマパワーである!
オネェだとかオカマじゃないとか言っている人もいるが
オカマパワーである!
三人とも1号なのもしょうがない。2号や3号を名乗るのは
オカマのプライドが許さないのだ!
生徒たちは唖然とした。
脳が状況を理解するのを拒んでいる。
しかし明らかなことがひとつだけあった。
中庭は3人のオカマによって出口のないリングと化してしまったのだ!
「「「あなたたちを美味しく頂いちゃうわよン!!!」」」
三者三様にくねっと決めポーズ。
……空音と月詠だけはいち早くベンチに陣取りスケッチブックを広げている……。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
中庭花壇、伝説のバラバーラ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月02日
参加申し込みの期限
2015年04月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!