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中庭花壇、伝説のバラバーラ
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●カオス収束せず!
「ん~っ、ん~んん~~~~!」
刀はもがいた。吸い付かれ過ぎて呼吸が苦しい。
必死にミッシェルを押しのけようとするが、べったり絡みついた口唇は吸盤のように強力で、容易に引きはがすことができない。
刀の顔色がみるみる赤く、それから青くなっていく。
「ハァハァ、金髪の方をイケメン王子に脳内補完すれば、これはよい萌えなんだよ!」
空音はこの様子を見ながら鼻息荒くペンを走らせている。ミッシェルの姿は、空音の強い願望により、スケッチブックの上で金髪王子風イケメンとして描かれつつある。
月詠がそんな空音の口もとにハンカチを押し当てる。
「空音、よだれが出てるよ。拭いてあげよう」
「おふう~気づかなかったよ。ありがとう!」
修の下で這いつくばっていた瓢が、この惨劇に狂気的な笑い声をあげた。
「あっはっははあははあああ~~! いいねいいね、こいつぁ面白いよぃ!」
刀とミッシェルのキスを恋愛模様だと言ってしまったら刀が可哀想かもしれない。
が、激しく続くキスは、結果から言えば瓢が<悋気の独楽>を発動するのに充分なほど濃厚だった。
こうして瓢を中心に発生した竜巻は、彼に馬乗りになっていた修と、修にしがみ付いていた真央を吹き飛ばすと、中庭を下手なコマのように無秩序に移動した。その上黄砂が飛んできて、中庭は煙幕に覆われたかのように視界が効かなくなる。
◇
ビーカーを乗せたお盆を手に、
御巫 時子
が中庭の傍を通りかかったのはその時だった。香りが異変の原因なら珈琲の香りで相殺できないかと考えた時子は、理科室でビーカーに珈琲を淹れ、その匂いを嗅がせるべく五十嵐先生の足取りを追ってきたのだ。
「なんでしょう……?」
時子は砂埃に煙る中庭に目を丸くする。黄土色の霞みの中がどうなっているのかは全く伺えない。
そのとき、幽かにチチチと鳥の鳴き声がした。
時子は耳を澄ませてその声を聞きとろうとした。
『チチチ!(助けてー!)』
この声は五十嵐先生の頭の小鳥だ。
「まあ……! 大変……!」
先生の危機を察した時子は真っ青になって黄砂の中に飛び込む。
◇
「ごっちそうさま~ン!」
ミッシェルがようやく刀から離れた。瀕死の刀は蛇の抜け殻のように白くなって折り崩れる。
刀は指で地面にダイイングメッセージを書いた。
『この事は忘れよう! それがお互いの為にいいんだ!!』
一方、ミッシェルもバラバーラの効果は解けたはずであった。が、ミッシェルが正気に返った気配はない。というかミッシェルにとっての正気が何なのかわからない!
ミッシェルは興奮で小刻みに震えたかと思うと、はげしく乱舞した!
「いやぁぁぁん! キスで滾ってきたわ! ナイスゲイ汁ぶっしゃあああああ~~~!!!」
謎の何かがミッシェルからまき散らされる!
ぎゃあああああああ!!
地獄の獄卒も裸足で逃げ出しそうな悲鳴の多重奏があたりに響き渡った!
「あっぶねえ! ギリギリセーフ!」
望月のみが辛うじて何かの被害を逃れたのを除けば、全員がどろどろと何かまみれになる。
この混乱の中でなお瓢は花びらを拾おうとしていた。
そんな瓢を力強く抱きしめる腕。
瓢は身を翻すと相手の股座にロケット頭突きを仕掛ける。
「オノレ、股座キィィッッス!!!!」
「あふん!」
相手は蛇那伊であった!
瓢の狙いは僅かに逸れ、ちょうどシャツが捲れていた蛇那伊のへその下にぶちゅっ!
堅い腹筋とのキスによって我に返った瓢は逆切れして「何さらすんじゃー!」とその下のクルミを握り潰そうとしたが、その手は簡単に蛇那伊によって捻り上げられ、次の瞬間、投げ飛ばされていた。瓢、撃沈。
「ふうん?」
正気に返った(?)蛇那伊が唇を舐める。その視線の先には、傍観を決め込んでいる月詠と空音の姿が。
「女子陣は絶対安全圏だと誰が決めた?」
「おや?」「あれ?」
蛇那伊が月詠と空音に飛びかかり、二人まとめて腕の中に抱きしめる。
「オホホホホ、オカマハグ! からの進化! オカマベアハーーーッグ!!!」
「ギ、ギブギブ!」空音が呻く。
「ハハハ、これは骨が折れそうだー」月詠は遠い目をしたのち意識を手放した。
ひどい。ひどすぎる。
しかし、この混乱はチャンスともいえる。
智瑜はシャツもズボンもボロボロになった桐島先生にダイブし、どさくさに紛れてその首筋にキスをした。
「む……これはいったい……?」
「全部夢です先生! 何も考えず走ってください!」
こうして智瑜は桐島先生を混沌の中庭から連れ出すことに成功する。
同じ時、真央は白目を剥いたフジコ先生の瞼を優しく閉じてやり、その瞼にそっとキスをした。
「ゴンちゃん……真央ちゃんは性別『ゴンちゃん』なゴンちゃんが好きなのだ」
眠るフジコ先生の表情が和らいだ気がした。しかしこれ以上のことは今はできない。
なにしろ真央にはフジコ先生以上に救いたい友がいたのだ。
真央は意を決すると近くにいた修の手を握る。
「くぅぅ、こうなったら戦略的撤退しか……ゴメン修ちゃん!」
これが火事場の馬鹿力というものだろうか! 真央はぐったりする修をお姫様だっこで抱き上げた!
「ロベルト、僕らも戦略的撤退を……」
冷静に状況を見ていた七瀬もまたロベルトの袖を引いた。
ところが、ロベルトは七瀬の手を振り払い、ふらふらと歩きはじめたではないか。
「ロベルト?」
息の荒いロベルトは、お姫様抱っこの体勢で踏ん張っている真央に近づくと、その肩に触れた。
するとどうだ!
真央がみるみるショタになったではないか!
「ショタがお姫様だっこ! いいね!」
ロベルトがキラッと親指を立てる。
七瀬は「あー……」と呆れ気味にロベルトを見つめる。ロベルトの悪い病気が出たらしい。
ところがラッキーなことに、ロベルトが修にも触れたことで、少年になって力強くなった真央と、少年になって身体が小さくなった修という、お姫様だっこに無理のない構図が出来上がった。
修は少年な真央にドキッとしてしまった自分に焦り、ぎゅっと目を閉じ真央にしがみ付く。
「修ちゃん?」
「なんでもない。収まるまで、すまないが暫くこのままで……」
「わかったのだしっかりつかまってるのだ。真央ちゃん発進、いっくのだー!」
ショタな真央はショタな修をお姫様抱っこしたまま現場を離脱する。
興奮したロベルトはまだ生きて動いている者たちを手当たり次第にショタにしていった。
武道も、蒼志も、望月も、蛇那伊も、
時子と五十嵐先生も。
最後にミッシェルに触れると
ミッシェルは今までのえげつないミッシェルではなく可憐な少年となり、恥じらい悶えた。
「やだお兄さん、見ないで……」
「いやだ、よく見せてよ。君のその可愛い顔を」
ロベルトはショタミッシェルの美少年ぶりと、完成したショタパラダイスにご満悦だった。
見ていた七瀬がはあ、とため息を吐く。いろいろなことがもう本当にどうでもよくなってきた。
七瀬は黄砂で煙る中庭を一歩出て、天を仰いだ。
高く爽やかな青い空だ。
「ああ、空は今日も美しいです」
七瀬は本を開くと何事もなかったかのように文学の世界に浸りはじめた。
ひゅう……と乾いた風が吹き、バラバーラの花びらを吹き飛ばしてゆく。
戦の終わった戦場で無事生き残ったのはロベルトと七瀬ただふたり。
残りの者はすでに離脱したか、ショタ化したか、ぴくとも動かなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月02日
参加申し込みの期限
2015年04月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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