this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
中庭花壇、伝説のバラバーラ
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
●エピローグ
その日の午后、バラバーラ事件に関わった者たちは、先生も含めて全員が自主休講した。
あまりのカオスに、気力も体力も尽きてしまったのだ。
朦朧とするあまり、今日の恐ろしい出来事を都合よく忘却する者も出てきた。
しかし、幸運もあった。
中庭を突如襲った竜巻によって、バラバーラの花は完全に散り、この神魂事件がこれ以上広がることはなかった。さらに、黄砂のカーテンが目隠しになったお蔭で、いろいろカオスだったりみんながショタ化していたのも一般生徒にバレずに済んだのだ。
それに……今日の乱痴気騒ぎのことは、きっと話しても信じては貰えないだろう。
すべてが終わったとき中庭はどろどろで酷い有様だったが、身体が元に戻った武道が自分が美化委員であることを思い出し、皆に呼びかけて掃除をしてくれた。立つ鳥跡を濁さず……ではないが、夕方中庭を通りかかった生徒たちによると、以前よりキレイになっていたということである。
皆のその後をいくつか紹介しよう。
まずミッシェルだが……不法侵入な彼はショタ化が解けたのち、駆け付けた強面男性教師たちに御用になり、校内から蹴り出された。ミッシェルにとってはこれもご褒美なのが困ったことだが、ともかく寝子高からナイスゲイの脅威が去ったことは喜ばしいことである。ちなみに彼はショタ化したあたりから先生方に御用になるまでのことをよく覚えていなかった。
フジコ先生も我に返っていた。これは真央のお蔭であろう。
蛇那伊と七瀬は何事もなかったかのように去り、ロベルトもいつの間にか姿を消していた。
蒼志は掃除が済むと、ふらふらした足取りで早退した。その後自室に籠ってひとり反省会だったという。
武道は友人の望月を見ないようにしながら、こう言った。
「もっちー、このムラムラは身体を動かして忘れよう!」
「そ、そうだな!」
「よし、そうと決まったら脱ぐゼーイ☆」
「よし、俺様は着るゼーイ!」
こうして得意の神速脱ぎも披露した武道は水泳部に、ちゃんとユニフォームを着た望月は陸上部へ向かった。彼らは部活に励むことで憂さ晴らしをし、夕方には無事元に戻ったそうだ。
綺麗になった中庭のベンチに、五十嵐先生と時子が座っている。
あたりには時子が淹れなおしてきたビーカー珈琲のいい香りが漂っている。
「先生、悪い夢を忘れるおまじないです……」
そう言うと時子は五十嵐先生の手の甲に口唇を押し当てた。キスで効果がなくなることは、月詠によって被害者全員に周知されていた。時子は上目づかいで様子を伺う。
「先生、本当は恋している人いますか……男の人とか……義弘先生とか……?」
「はあ、何のことでしょう?」
五十嵐先生は首をかしげる。
いつもの感じに戻っているようだ。桐島先生のことも、もう何とも思っていないらしい。
ほっとした時子は、五十嵐先生に作ってきたお弁当を渡した。
「お昼休みはとうに過ぎてしまいましたが、よかったら召し上がりませんか……?」
ところが蓋を開けて時子は泣きそうになった。朝、落としたことで、形が崩れてしまっていたのだ。
「すみません、今日のは食べなくていいです……」
「いえ」
五十嵐先生はお腹を擦った。
「いただきましょう。とてもお腹が空きましたので」
時子は感激した。
五十嵐先生がお弁当を食べ終えるまでのわずかな間、時子はとても幸せだった。
時子たちとは反対側のベンチには、智瑜、空音、月詠がいた。
智瑜ははにかみながら、桐島先生のズボンの穴を縫い合わせている。
空音がにやにや尋ねる。
「桐島先生のお尻を守る! ってズボンが破れても携帯の裁縫セットで繕うって意味だったんだね~」
「空音さん、しっ……!」
智瑜が真っ赤になって口もとに人差し指を当てる。
ちなみに桐島先生は保健室だ。薄着で走り回って風邪を引いたのか、それともショックのせいか、具合が悪くなってしまったのだ。起きた時には全部夢だったと思うことだろう。
「バラバーラの噂はそのままにしておこう」
すでに散ってしまったバラバーラの木を見ながら、月詠はくすっと笑う。
「そういう話のひとつやふたつある学校の方が面白いだろう? 女子は占いやら伝説やらが好きだしね」
「そうだね。男子同士の恋愛を叶える木が生えている学校って浪漫だもんね!」
空音も頷く。
月詠のスケッチブックの中には、満開の真っ赤なバラバーラの木が描かれている。
一番最後まで切ない思いをしたのは修だった。
修は、好きな相手に操を立てて、頑なにキスを拒んだのだ。真央は午後中修に付き合い、修を様々な危機から守ってやった。例えばそのへんの男子にふらふら抱きつきそうになったり、ガチな人に本気にされそうになったりするような危機だ。
夕方になり効果が切れると、修はまず、真央に土下座した。
「真央……いろいろごめん。そしてありがとう」
それから騒動を収めた動画ファイルを「こんなのは本当の愛じゃない」と全部消去した。
この騒動の原因になったバラバーラの花びらが一枚、風に乗って目の前を過ぎる。
むらむらと今日の騒動の事が蘇った修はそれを捕まえると、おもむろに口に放り込んだ。
「修ちゃん?」
「酷い目にあったからな。腹いせに食ってやるのさ。花びらジャムにでもしてやりたいところだが、みな散ってしまったからな」
「おお、修ちゃんの笑顔が黒いのだ……」
真央は友人の悪魔めいた笑みにたじろぎつつ、自分も花びらを拾って食べてみる。
うっすら甘い気がしたのは、友人が元に戻ったことが嬉しかったせいかもしれない。
ちなみにその傍では瓢も花びらを拾い集めていたが、香水が取れるほどの量は手に入らなかったそうだ。
◇ ◇ ◇
ざざん……ざざん……。
寄せては返す飛沫は、沈みゆく太陽で濃い橙色に染まっている。
刀は砂浜にぽつんと体育座りをし、虚ろな瞳で海と夕日を眺めていた。
「俺さ……」
呟く刀の背中は煤けている。煤けまくっている。
「……告白もキスも、初めてだったんだ……」
嗚呼。
これを哀愁と呼ばずして何と呼ぼう。
真っ赤な夕日に被るように、はじめに蛇那伊が、次に青々とした髭のミッシェルの笑顔が思い出される。
幻影はあろうことかキラッとウィンクまでしてきやがる。
刀はそいつを振り払うため、絶叫せずには居られなかった。
「夕日の、ばっかやろおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
<了>
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
笈地 行
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございます。マスターを務めさせていただきました笈地です。
突然ですが男の子が可愛い声で「ひどいトイレだ」というCMをご存知ですか?
あの声で。さん、はい!
「ひどいシナリオだ」
……はい。以上!
たまにこういうの楽しいですね! 次は生徒会選挙です。頑張りまーす。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
中庭花壇、伝説のバラバーラ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月02日
参加申し込みの期限
2015年04月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!