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寝子島高校
寝子島バロック狂騒曲
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「あの……串田さん?」
樋口 弥生
先生は困惑気味に
串田 美弥子
に問いかける。
「はい、なんでしょう?」
「確かに私は、『力になりそうな人に声をかけて欲しい』とは頼みましたけど。『全校生徒に広めてほしい』とは頼んでいないのですが……」
「いやあ、最近の通信技術の発達って、すごいですね。てへっ」
美弥子は愛想笑いをしながら舌を出す。
音楽室でバッハが「発見」されて約1時間。事件はあっという間にメールやSNS経由でほとんど全校の生徒に広まった。そして、「現れたバッハには今夜の宿もない」という緊急事態を受け、10人の暇人、もとい有志たちが寝子島高校の音楽室に集まったのだった。
「まあまあ、樋口先生。3人よれば文殊の知恵っていうじゃないですか。これだけいればきっといい知恵も浮かびますよぉ」
呉井 陽太
がのんびりした口調で先生をたしなめる。
「ええ、樋口先生の頼みなら俺も一肌脱ぎます。みんなで現状を改善していきましょう」
八神 修
も冷静に続けた。
「皆さんの気持ちは嬉しいですが、私の責任で皆さんをこんな遅い時間に校内に入れていることは忘れないでくださいね。くれぐれもはしゃがないように」
弥生先生が釘を刺す。
ここで、皆に囲まれるように座っていたバッハが口を開いた。
「皆さん、ワタシのために集まってくれて、とても嬉しいデス。ここの生徒は、皆気持ちのいい人ばかりデスネ」
「おっと、それはどうかね?」
隅っこの机に、斜に構えるように腰掛けていた
桜崎 巴
が発言した。右手人差し指と中指に挟んであるのはタバコではなく、シガレットチョコである。
「あたしは、
桜崎 巴
っていうんだけどさ。あいにく、この学校にはあたしみたいにうたぐりぶかい人間もいるんだよ。あんたは確かに、あたしの知ってるバッハの肖像そっくりだ。でも、本物のバッハが現代日本に現れたなんて、普通は信じられないよ。そっくりさんの仮装かもしれない。あんたが本物のバッハである証拠を、何か見せてもらえないかい?」
「証拠、デスカ……?」
「試しに一曲、短いのでいいんで作曲してみちゃってくれないかい?」
挑戦的にバッハを見据える巴。しかし、バッハは温和に笑った。
「簡単な曲でよければ、おやすいご用デス! 今即興で弾いてみせましょう」
「バッハさんの生演奏ですか? すごい! 夢みたいです」
雨寺 凛
が思わず叫ぶと、他の生徒たち―――特に芸術科の生徒―――も同調して頷いた。普段は剣の練習ばかりしていて、音楽に特に興味のなさそうな
御剣 刀
までも好奇心をそそられている様子だ。
「バッハさんの……新曲ですか……!」
隅の方で三角座りをしていた
榊 彩斗
も、わくわくする気持ちを隠せない様子だ。
バッハはピアノに向かうと、一瞬眼を閉じて考えた後、鍵盤を叩き始めた。
明るく元気の出そうなメロディと、それをやさしく包む副旋律。そしてダイナミックに動く低音域。それでいて、緻密でかつ上品な雰囲気。
弾き終わった瞬間、音楽室は拍手で包まれた。
「すごいです……寝子島高校の校歌のメロディを使って、バロック風にアレンジしたんですね。私、感動しました」
エリューシア・セリアン
の言葉が、皆の感想を代弁していた。
「う~ん……お見事。信じるしかないな」
これには、巴も矛を収めるしかないようだった。
「ワタシ、何十年も音楽で食べてきましたから。このくらいは簡単なことデス」
「即興演奏で、あんな見事な対位法の技術を見せるなんて……俺、
篠崎 響也
といいます。寝子島クラシック同好会の代表代理で、バッハ先生は尊敬する作曲家の一人です。最初は半信半疑でしたが、お会いできて本当に光栄です」
篠崎 響也
が自己紹介すると、他の面々も負けじと続く。
「
雨寺 凛
です。音楽はなんでも大好きです。バッハさんの曲ももちろん聴きますよ!」
「オレは
呉井 陽太
。芸術科だけど、音楽よりは美術のほうが得意かなぁ。で、こっちにいるのが」
陽太が、彩斗の方を指さす。彩斗は陽太の言葉をついで自分の口を開いた。
「
榊 彩斗
です。よーたとは寮の同室なんです……バッハさんの曲は俺も大好きです……ゴルトベルク変奏曲とか……」
「あら、お二人は寮の同室だったんですか」
ここで、
黒依 アリーセ
が口を挟んだ。
「君は確か、同じ芸術科の……」
「申し遅れました、私は
黒依 アリーセ
、呉井さんや榊さんの一学年後輩です。いつも一緒で、仲がいいなと前から思ってまして……失礼、本筋から離れてしまいますね」
アリーセが微笑む。
「これほど時代がたっても、ワタシの曲は聴かれているんデスネ……ありがたいことです」
現代日本でも自分の曲を知っている人がいることは、やはり嬉しいようだ。
「音楽に詳しくない俺でも感動したくらいだから本物はすごいね。俺は
御剣 刀
、なんとかバッハさんには元通りになってもらいたくて来たよ」
「俺は
八神 修
、バッハさんの時代と今の日本とは違うところはいっぱいあるだろうから、なんでも聞いてください」
「あっしは
骨削 瓢
っていうんだ。困ってるバッハさんには悪いけど、世界的な偉人が現れたってことで、好奇心から来たよぃ」
骨削 瓢
は、セリフとは裏腹に、腹に何か隠し持っているかのようにニヤニヤ笑いながら言った。
「あの、私は
エリューシア・セリアン
といいます。ピアノとヴァイオリンとハープをやっていて、バッハ様の曲もいくつも知っています」
「ここの生徒は、皆個性があって面白いデスネ。お話を聞いていて、少し安心しました」
「私じゃ何もできないですけど、そう言ってもらえると嬉しいです」
打ち解けた様子のバッハの言葉に、アリーセが答えた。
「ところで、お嬢さん。気になりマスか、これ」
「えっ」
バッハの思いがけない問いに、アリーセは戸惑う。
「今の日本にはない習慣ですから、気になるのデスネ。さっきからずっとワタシの頭、見てたデショウ。この髪は、カツラデスよ。自分の髪は短く切ってマス」
「あ、バレてましたか……」
胸中を見透かされていたアリーセは、思わず顔を赤らめ、照れ笑いをした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
三城 俊一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月03日
参加申し込みの期限
2014年05月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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