- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
林間学校でサバイバル？ 登山と調達デーのお話
森の比較的キャンプ場近く。夢宮 瑠奈はクワの実やキイチゴを求め、図鑑を片手に歩いていた。
（アケビはまだ早いかなぁ。確か牛瀬先生もそう言ってたと思うし）
幸い、キイチゴを見つける事が出来たが実はもう無くなっていた。その代わり、ヤマブドウを沢山見つける事が出来、味見をしてみるととても甘くて美味しかった。
「これなら、喜んでもらえるかな？」
瑠奈は嬉しそうに顔を綻ばせてヤマブドウを摘む。と、辺りを見回っていた上野 睦子に出くわした。
「あら、これはヤマブドウですわね。懐かしいわ……」
「先生はよく食べていたんですか？」
瑠奈の問いに、睦子は少し懐かしそうに目を細めて笑う。彼女はヤマブドウを手に取りつつ、楽しそうに言った。
「若い頃、主人が時々摘んできて……。わたくしにとっては、思い出の味ですのよ」
睦子がそういって照れたように笑っていると……、がさがさ、と音を立てて草むらが揺れる。不思議に思った瑠奈と睦子がその方を見ると、ぴょこんっ、と茶色い尻尾と白いラインの入ったお尻が見えた。あっという間に消えたそれを見て、しばらくのあいだきょとん、としてしまう２人だった。
正体はベトナムユニコーンとも呼ばれる絶滅危惧種『サオラ』になる事のできるもれいび、シダ 美穂戸であった。彼女はその姿で散策し、食べられそうな物を探していたのだ。
「うん、大丈夫」
誰もいない事を確認したシダは「チアントイ！」（意：変身）と唱える。こうする事でろっこん『ベトナムユニコーン』が発動し、サオラへと変身できるのだ。……が、サオラとなったシダにとって、草はどれも美味しいものになるらしい。
（ンゴーン、いい味、新鮮、新鮮）
もしゃもしゃと音を立てて味見をし、適当に見繕うシダ。幸いお尻のみ見られただけだったのだが……、本人は気付いていなかった。
浅山 小淋は、片手にメモを持って森の散策をしていた。内容は昨夜、先生方から聞いた山菜の特徴などである。彼女はそれを元に食べられそうな野草を探していた。
【……そういえば、マリナさんは大丈夫でしょうか？】
同じ班のマリナ・Ｍ・マディソンもまた山菜を取りに行っている。しかし、彼女は
「折角なら皆行かないような所の方が魚もカンサイも有るデスかね？ なら張り切って行ってくるデス！」
と気合い充分に奥へ行ってしまった。危ない事をしていないか、そこが心配になる小淋であったが、傍らの添木 牡丹はおっとりと笑う。
「大丈夫ですぅ。ちょっとの怪我ならば保健委員と鷲尾先生が対処しますからぁ」
『そうですけれど……』
苦笑する小淋。牡丹はやんわりと安心できるような笑みを浮かべて肩を叩く。小淋は少し元気付けられつつ、２人で野草を探しているうちに、牡丹が目を輝かせる。その視線の先には、くるくると巻いた草が。
「ふふ～♪ こごみを見つけましたぁ♪ 天ぷらにして鷲尾先生におすそ分けしましょう～♪」
『これはとてもおいしそうですね』
２人はみつけたこごみを早速収穫する事にした。
＊釣り人たちの奮闘
そのマリナはというと、青い空を見て祖父の事を思い出していた。元空軍の兵士だった祖父は昔、こういう事をやっていたらしいから、何か学んでおけばよかったかな、と。
（張り切ってgood place見つけるデスよー！ お腹いっぱいになるぐらい持って帰らないと……ん？）
ふと、川に出たマリナはアユが跳ねるのを見た。実を言うと猯利がいた場所だったりするが、彼は既に少し離れた場所へと移動していた。
「これは釣れそうな予感デスねー。いざ！！」
マリナはテキパキと準備を進め、その姿を見た猯利は……少し考えつつも糸をなげいれるのだった。
猯利やマリナの他にも、釣りにチャレンジしている者がいた。みゆき達と同じ班の稲場 舞である。彼女は恐る恐る虫を釣り針につけて、魚がいそうな場所へと投げ入れる。
（ふぅ……。こういう長閑な時間も良い物ですね）
なかなか魚は釣れないが、ゆったりと流れる空気には心地良さを覚えている。その傍らでは３年ぶりの釣りをのんびり楽しんでいる直風 満帆の姿があった。
「ん？ 舞ちゃん、それあたりとちゃうん？」
「えっ？」
満帆に言われ、竿を握り締める舞。彼女は満帆からアドバイスを貰いながら魚と駆け引きをし、漸く１匹目をゲットした。
「「やったっ！！」」
２人そろって小さな声でそれを喜んでいる所に豪もやってきた。丸々と肥えたヤマメの姿に彼も自然と笑みになる。
「なかなかいい魚だな。負けてられない、なんてね？」
と、慣れた手つきで準備をし、釣り針を水へ。自分のバケツに入った２匹の魚を見、満帆もまたがんばろう、と竿を握るのだった。
少し離れ所でも釣りをしている者がいた。キャスケット帽が似合う少女、旅鴉 月詠である。彼女は釣竿の先に鈴をつけ、釣りを楽しみつつも舞たちの様子をスケッチしていた。
（アケビはまだ早いかなぁ。確か牛瀬先生もそう言ってたと思うし）
幸い、キイチゴを見つける事が出来たが実はもう無くなっていた。その代わり、ヤマブドウを沢山見つける事が出来、味見をしてみるととても甘くて美味しかった。
「これなら、喜んでもらえるかな？」
瑠奈は嬉しそうに顔を綻ばせてヤマブドウを摘む。と、辺りを見回っていた上野 睦子に出くわした。
「あら、これはヤマブドウですわね。懐かしいわ……」
「先生はよく食べていたんですか？」
瑠奈の問いに、睦子は少し懐かしそうに目を細めて笑う。彼女はヤマブドウを手に取りつつ、楽しそうに言った。
「若い頃、主人が時々摘んできて……。わたくしにとっては、思い出の味ですのよ」
睦子がそういって照れたように笑っていると……、がさがさ、と音を立てて草むらが揺れる。不思議に思った瑠奈と睦子がその方を見ると、ぴょこんっ、と茶色い尻尾と白いラインの入ったお尻が見えた。あっという間に消えたそれを見て、しばらくのあいだきょとん、としてしまう２人だった。
正体はベトナムユニコーンとも呼ばれる絶滅危惧種『サオラ』になる事のできるもれいび、シダ 美穂戸であった。彼女はその姿で散策し、食べられそうな物を探していたのだ。
「うん、大丈夫」
誰もいない事を確認したシダは「チアントイ！」（意：変身）と唱える。こうする事でろっこん『ベトナムユニコーン』が発動し、サオラへと変身できるのだ。……が、サオラとなったシダにとって、草はどれも美味しいものになるらしい。
（ンゴーン、いい味、新鮮、新鮮）
もしゃもしゃと音を立てて味見をし、適当に見繕うシダ。幸いお尻のみ見られただけだったのだが……、本人は気付いていなかった。
浅山 小淋は、片手にメモを持って森の散策をしていた。内容は昨夜、先生方から聞いた山菜の特徴などである。彼女はそれを元に食べられそうな野草を探していた。
【……そういえば、マリナさんは大丈夫でしょうか？】
同じ班のマリナ・Ｍ・マディソンもまた山菜を取りに行っている。しかし、彼女は
「折角なら皆行かないような所の方が魚もカンサイも有るデスかね？ なら張り切って行ってくるデス！」
と気合い充分に奥へ行ってしまった。危ない事をしていないか、そこが心配になる小淋であったが、傍らの添木 牡丹はおっとりと笑う。
「大丈夫ですぅ。ちょっとの怪我ならば保健委員と鷲尾先生が対処しますからぁ」
『そうですけれど……』
苦笑する小淋。牡丹はやんわりと安心できるような笑みを浮かべて肩を叩く。小淋は少し元気付けられつつ、２人で野草を探しているうちに、牡丹が目を輝かせる。その視線の先には、くるくると巻いた草が。
「ふふ～♪ こごみを見つけましたぁ♪ 天ぷらにして鷲尾先生におすそ分けしましょう～♪」
『これはとてもおいしそうですね』
２人はみつけたこごみを早速収穫する事にした。
＊釣り人たちの奮闘
そのマリナはというと、青い空を見て祖父の事を思い出していた。元空軍の兵士だった祖父は昔、こういう事をやっていたらしいから、何か学んでおけばよかったかな、と。
（張り切ってgood place見つけるデスよー！ お腹いっぱいになるぐらい持って帰らないと……ん？）
ふと、川に出たマリナはアユが跳ねるのを見た。実を言うと猯利がいた場所だったりするが、彼は既に少し離れた場所へと移動していた。
「これは釣れそうな予感デスねー。いざ！！」
マリナはテキパキと準備を進め、その姿を見た猯利は……少し考えつつも糸をなげいれるのだった。
猯利やマリナの他にも、釣りにチャレンジしている者がいた。みゆき達と同じ班の稲場 舞である。彼女は恐る恐る虫を釣り針につけて、魚がいそうな場所へと投げ入れる。
（ふぅ……。こういう長閑な時間も良い物ですね）
なかなか魚は釣れないが、ゆったりと流れる空気には心地良さを覚えている。その傍らでは３年ぶりの釣りをのんびり楽しんでいる直風 満帆の姿があった。
「ん？ 舞ちゃん、それあたりとちゃうん？」
「えっ？」
満帆に言われ、竿を握り締める舞。彼女は満帆からアドバイスを貰いながら魚と駆け引きをし、漸く１匹目をゲットした。
「「やったっ！！」」
２人そろって小さな声でそれを喜んでいる所に豪もやってきた。丸々と肥えたヤマメの姿に彼も自然と笑みになる。
「なかなかいい魚だな。負けてられない、なんてね？」
と、慣れた手つきで準備をし、釣り針を水へ。自分のバケツに入った２匹の魚を見、満帆もまたがんばろう、と竿を握るのだった。
少し離れ所でも釣りをしている者がいた。キャスケット帽が似合う少女、旅鴉 月詠である。彼女は釣竿の先に鈴をつけ、釣りを楽しみつつも舞たちの様子をスケッチしていた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2014年05月01日
- 参加申し込みの期限
-
- 2014年05月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2014年05月08日 11時00分
