林間学校でサバイバル？　登山と調達デーのお話｜リアクション

林間学校でサバイバル？　登山と調達デーのお話

後始末：家に帰るまでが林間学校です？

　――キャンプファイヤー――

　広場に灯された炎を囲み、皆で歌ったり踊ったりと大賑わいである。先生方もみな笑顔で、林間学校が最後まで無事に終われそうだと少し安堵しているように見えた。
「……ん？　おい、骨削。それは何だ？」
　何かに気付いた刀が見た物は、どこか校長先生に似たような老人を模った像、『与作』を祭っている瓢の姿だった。崇めているらしいが、妙にその姿が合っているような気がして突っ込みたい気分に駆られる。
「わぁ、おもしろーいっ！　混ぜて混ぜて～！」
「うわっ！」
　刀を押しのけてののこが瓢に駆け寄り、真似事をしてみる。そんな姿に苦笑する優たちだった。

　ちょっと離れた所では恋人同士で参加している者たちの姿が。荒太郎とかなえもまた手を繋いでキャンプファイヤーを見つめ、幸せそうに笑い合った。

　――最終日。

　長いようで短いような林間学校も遂に終る。生徒達はテントを畳み、バンガローを清掃した。時子も感謝を込めて掃除をする。
（……あっという間の４日間でしたね）
　テントを畳むのは少し苦労したものの、片付けの最後まできっちり終えると、少し寂しい気持ちでそれらを見つめた。

　テントなどをキャンプ場へ返却し、いよいよ撤収となる。生徒達がバスに乗り込むと、軽井沢のキャンプ場ともお別れである。
　バスの中、牡丹は礼美と共に林間学校中に出たけが人・病人が少なくて済んだ事や、林間学校の思い出を話し、楽しかったな、と心から思う。
（でも最後まで気を抜いてはダメですね）
　家に帰るまでが林間学校。牡丹はそう心で呟いて気を引き締めつつも、大好きな先生と一緒にいられるこの時間を嬉しく思うのだった。

　寝子島高校に到着すれば、あとは連絡事項を受けて解散となる。ようやく寝子島へ帰り着いた安堵感からか、修は自室の玄関先で倒れこんでしまった。その音で気付いたのだろう。彼の家族である動物たちが出迎えてくれた。顔や指をぺろぺろ舐める子猫たちに擽られながら、修はにっこりと笑う。
「ただいま。出迎えてくれて、ありがとうな」
　やんわり笑いながらも、たくさんいる家族達を見つめ……早くどうにかしないとな、と考える修なのであった。

　真央が取った写真が、卒業アルバムやら新聞に出されるのはちょっと後の事だが、そのどれもがキラキラと輝いて見える程、みんな良い顔をしていた。取った写真を満足げに見る真央の頭を、七穂が優しく撫でる。
「うん、本当にいい笑顔。みんな、イケてるわね！」
　彼女の言葉に、真央は１つ、大きく頷いた。

（終）

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あとがき

担当マスター：菊華伴
ファンレターはマスターページから！

菊華です。
この度は林間学校に参加していただき、まことに有難うございます。
遅くなりまして、申し訳ありません。

今回の結果はもうリアクションを読んでの通りです。
思いっきり楽しんだもん勝ちなので。良い思い出になれば嬉しい事です。

……ちなみに。
今回は天気に関してとくにギミックもなく、アクション次第で考えておりましたがまさか

・てるてる坊主を逆さまに吊るして雨と雷を願う

というアクションに思わずツボを突かれました。「牛瀬先生大ピンチだー」と思わずテーブルを
バンバン叩いて大笑いしてしまいました。目的は鷲尾先生だったんだけどもね！！
あと猫鳴館男子組と探検部のみなさんに脱帽。君達には負けました。

その他大多数の方が食材調達にアクションを割いており、一部カオスな展開になっています。
そんな青春、嫌いじゃないですよ。

と言う訳で今回はコレで。　菊華　伴でしたーっ！！

おまけ
臨海学校も担当する事に相成りました。……ヨロシクオネガイシマス。

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