- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
林間学校でサバイバル？ 登山と調達デーのお話
――２時間ぐらい前――
とりあえず性別が戻った荒太郎は次に川へ向った。釣り道具を持ってこなかった彼はにこっ、と笑って両手で持てるほどの石を持ち上げて……投げこんだ！
「ででーん、対潜爆雷～♪」
派手な音と共に飛沫が上がり、驚いた魚が浮んでくる。それを回収しつつも濡れた髪を拭った。ちらりと時計を見ればもう昼食の時間である。丁度刀と合流した彼は「このままでは肉が無い」と焦った刀の言葉に、捕まえたウシガエルを見せた。
「とりあえず、肉ならこれもあるよー」
「……か、カエル……」
少し考えた後、とりあえず牧場の手伝いを今からでもして何かの肉を譲ってもらえないか相談してみよう、という事になった。その途中で小淋も合流し、３人で向う事になった。
荒太郎と刀、小淋が最初に目撃したのは、仔牛たちに囲まれて実に牧歌的な光景をみせつつミルクをやる修の姿だった。
「あまりにも動物たちが寄りすぎるから、世話の方に回ったのよ」
鳴が苦笑しつつ猫車を押している。彼女は動物達の姿を見ているうちに愛着がわいてしまい、食べてしまう事が可愛そうに思えてきてしまった。けれども、日頃から手間隙かけて動物たちを育てている畜産農家の人達や動物の命を貰っている事も実感している。
「ちゃんと感謝しなくちゃいけないね……」
ぽつりと呟いた鳴の言葉に、３人は首を傾げた。鳴は先天性の味覚障害を持っており、刺激の強い食べ物以外は食べた気分にならない。その事を彼女は悔しく思っていた。
荒太郎と刀は牧草運びを手伝う事になった。掃除を終えた後の牛舎に真新しい藁を敷き、餌となる牧草をケースに入れる。それだけの作業ではあるが、なかなか骨が折れる。
（これも鍛錬だな）
刀はそんな事を思いつつ働き、荒太郎もまた真剣に作業をする。
「それにしても、牛って近くで見るとおっきいよねー。それに大人しいんだ♪」
この牧場では乳牛のジャージー牛を飼育していた。優しい眼差しのジャージー牛たちに見つめられ、なんだか柔らかな気持ちになっていく。朝は怒りに燃えていた刀も、この眼差しには心が落ち着いていく。２人は協力し合って仕事を進めていった。
小淋は夏朝とののこと共に鶏舎でご飯を上げている所だった。
「あ、卵発見したよー」
「本当だ」
偶然にもののこが卵を発見し、夏朝は「卵を見つけたら入れるように」と言われた籠を持ってくる。
『こっちにもありますよ』
こんどは小淋が見つけ、それも籠に入れる。なかなか大きな卵で、割ったら黄身が２つ出てくるのでは？ と期待できそうな程だった。
「おっきいねぇ。あ、ここにもあった♪」
夏朝もみつけ、早速籠へ。手に取るとほんのり温かく、命の温度を体感できた。
その他にも幾つかの卵を見つけた３人は、報告のために牧場の人へとそれを持っていった。点検が終ると、彼はにっこりと笑った。
「寝子高の生徒さんって働き者だねー。後から来た２人も頼もしいし。あとで美味しい物を持たせるから、楽しみにしていてね。あと、皆に休憩って言って来て。新商品のプリンの試食もして欲しいから」
プリンの言葉に、３人は目を輝かせる。そして、お礼を言って連絡へと向った。
彼らの頑張りのお陰で、鶏肉と豚肉、新鮮な牛乳とヨーグルト、ハムとソーセージ、ウインナー、卵を得る事が出来た。夏朝は受け取ったとき、思わず感謝と嬉しさの涙を溢した事を付け加えておく。
さて、水遊びに興じていた毬藻仔たちだが、ちゃんと食材確保もやっていた。毬藻仔が川岸に石を積んで支流を作り、魚を誘導する。シダは川の草を探って海老や小魚などの採取をねらう。かなえは毬藻仔が誘導した魚の確保にチャレンジだ。そして、瑠奈は川周辺で食べられる野草を探してみる。また、川下に網を張ってもみた。
途中、サオラに変身したシダが捕まえた魚をつまみ食いしようとして怒られるというハプニングはあったものの、（しゅんとなって、「シンロイ、ごめん……」というシダが思わず可愛く、怒気が削げた）、概ね班で食べる分は確保できた。手間取ったものの、ろっこん『光合成』によって身体能力が上がった毬藻仔によって派手にはなったが無事魚もゲットできたのも貢献している。
「えっ、案外早い……たあっ！」
足元を素早く泳ぐ魚に翻弄されたかなえは、思い切って飛びこんだ。そして捕まえたのは……なんとシダだった！？
「わぁ、しーちゃんゲットしてもうたー？！」
そんな声に思わず笑い会う瑠奈たち。ちなみに瑠奈もぬれそうになりつつもクレソンをみつけ、サラダに使えそう、と思うのだった。
とりあえず性別が戻った荒太郎は次に川へ向った。釣り道具を持ってこなかった彼はにこっ、と笑って両手で持てるほどの石を持ち上げて……投げこんだ！
「ででーん、対潜爆雷～♪」
派手な音と共に飛沫が上がり、驚いた魚が浮んでくる。それを回収しつつも濡れた髪を拭った。ちらりと時計を見ればもう昼食の時間である。丁度刀と合流した彼は「このままでは肉が無い」と焦った刀の言葉に、捕まえたウシガエルを見せた。
「とりあえず、肉ならこれもあるよー」
「……か、カエル……」
少し考えた後、とりあえず牧場の手伝いを今からでもして何かの肉を譲ってもらえないか相談してみよう、という事になった。その途中で小淋も合流し、３人で向う事になった。
荒太郎と刀、小淋が最初に目撃したのは、仔牛たちに囲まれて実に牧歌的な光景をみせつつミルクをやる修の姿だった。
「あまりにも動物たちが寄りすぎるから、世話の方に回ったのよ」
鳴が苦笑しつつ猫車を押している。彼女は動物達の姿を見ているうちに愛着がわいてしまい、食べてしまう事が可愛そうに思えてきてしまった。けれども、日頃から手間隙かけて動物たちを育てている畜産農家の人達や動物の命を貰っている事も実感している。
「ちゃんと感謝しなくちゃいけないね……」
ぽつりと呟いた鳴の言葉に、３人は首を傾げた。鳴は先天性の味覚障害を持っており、刺激の強い食べ物以外は食べた気分にならない。その事を彼女は悔しく思っていた。
荒太郎と刀は牧草運びを手伝う事になった。掃除を終えた後の牛舎に真新しい藁を敷き、餌となる牧草をケースに入れる。それだけの作業ではあるが、なかなか骨が折れる。
（これも鍛錬だな）
刀はそんな事を思いつつ働き、荒太郎もまた真剣に作業をする。
「それにしても、牛って近くで見るとおっきいよねー。それに大人しいんだ♪」
この牧場では乳牛のジャージー牛を飼育していた。優しい眼差しのジャージー牛たちに見つめられ、なんだか柔らかな気持ちになっていく。朝は怒りに燃えていた刀も、この眼差しには心が落ち着いていく。２人は協力し合って仕事を進めていった。
小淋は夏朝とののこと共に鶏舎でご飯を上げている所だった。
「あ、卵発見したよー」
「本当だ」
偶然にもののこが卵を発見し、夏朝は「卵を見つけたら入れるように」と言われた籠を持ってくる。
『こっちにもありますよ』
こんどは小淋が見つけ、それも籠に入れる。なかなか大きな卵で、割ったら黄身が２つ出てくるのでは？ と期待できそうな程だった。
「おっきいねぇ。あ、ここにもあった♪」
夏朝もみつけ、早速籠へ。手に取るとほんのり温かく、命の温度を体感できた。
その他にも幾つかの卵を見つけた３人は、報告のために牧場の人へとそれを持っていった。点検が終ると、彼はにっこりと笑った。
「寝子高の生徒さんって働き者だねー。後から来た２人も頼もしいし。あとで美味しい物を持たせるから、楽しみにしていてね。あと、皆に休憩って言って来て。新商品のプリンの試食もして欲しいから」
プリンの言葉に、３人は目を輝かせる。そして、お礼を言って連絡へと向った。
彼らの頑張りのお陰で、鶏肉と豚肉、新鮮な牛乳とヨーグルト、ハムとソーセージ、ウインナー、卵を得る事が出来た。夏朝は受け取ったとき、思わず感謝と嬉しさの涙を溢した事を付け加えておく。
さて、水遊びに興じていた毬藻仔たちだが、ちゃんと食材確保もやっていた。毬藻仔が川岸に石を積んで支流を作り、魚を誘導する。シダは川の草を探って海老や小魚などの採取をねらう。かなえは毬藻仔が誘導した魚の確保にチャレンジだ。そして、瑠奈は川周辺で食べられる野草を探してみる。また、川下に網を張ってもみた。
途中、サオラに変身したシダが捕まえた魚をつまみ食いしようとして怒られるというハプニングはあったものの、（しゅんとなって、「シンロイ、ごめん……」というシダが思わず可愛く、怒気が削げた）、概ね班で食べる分は確保できた。手間取ったものの、ろっこん『光合成』によって身体能力が上がった毬藻仔によって派手にはなったが無事魚もゲットできたのも貢献している。
「えっ、案外早い……たあっ！」
足元を素早く泳ぐ魚に翻弄されたかなえは、思い切って飛びこんだ。そして捕まえたのは……なんとシダだった！？
「わぁ、しーちゃんゲットしてもうたー？！」
そんな声に思わず笑い会う瑠奈たち。ちなみに瑠奈もぬれそうになりつつもクレソンをみつけ、サラダに使えそう、と思うのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2014年05月01日
- 参加申し込みの期限
-
- 2014年05月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2014年05月08日 11時00分
