this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ぺちゃくちゃ、むしゃむしゃ
<< もどる
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
仲村渠 鳴
は横手に海を見ながら速足で歩く。適度な日陰を提供する鍔広の麦藁帽子には大きなリボンが巻かれていて、さながら赤いハイビスカスのようであった。だぼっとした黄色いTシャツには様々な花が咲き乱れ、白いパンツルックに赤いパンプスが目に鮮やかに映る。
赤い目が一本の木の根元に向かう。
「……澄佳先輩よね」
鳴はケータイを握っていた手を上げた。
「はいたい、いいうゎーちちやーさい」
向かい合わせとなった
栗原 瑞穂
が目を丸くした。色白で背は高いものの、淡いピンクのワンピースは年相応に見えた。
鳴は麦藁帽子の鍔を上げて、やっぱりね、という風に笑った。
「ええーと、今のは沖縄の方言で『はいたい』は『こんにちは』の意味ね。『いいうゎーちちやーさい』は『良い天気ですね』になるわ。もしかして方言の会の参加者?」
「そうよ。ねこったーの宣伝を見てきたわ」
澄佳は笑顔で立ち上がって瑞穂に歩み寄る。
「書き込みを見てくれたんだねえ。ありがとう」
「面白そうな会みたいだから、私も参加させて貰うわね」
「大歓迎だよう。改めてこんにちはっ。寝子高方言の会だよう。みんなの話しやすい言葉や故郷の方言も含めて、くっちゃべる会ですっ」
澄佳はのんびりとした口調に力強さを交えて言った。聞いていた鳴は、ふと瑞穂に目を向けた。
「方言に興味があるみたいだけど、話す言葉は標準語よね」
「癖になってるのかもね。皆が標準語で話しているのに自分だけ訛ってるって、なんかちょっと気恥ずかしくならない?」
「恥ずかしさよりも理解されないからね。方言全開だと」
「そうだねえ。あたしも『はいさい』しか、わからなかったよう」
会の中心人物の言葉に二人は少し遠い目をした。先に立ち直った瑞穂が話を進めた。
「そんな事情もあって標準語を話してきて、でも、ずっとは疲れるのよ。方言の会の人達は、どのようにしているのかしら?」
「あたしは短い言葉の時に方言が出やすいかな。いただきますを『くわっちーさびら』って言ったりするね」
「北海道は『もらうっしょ』だよう」
「可愛いわね」
瑞穂の言葉に澄佳は、えへへ、と照れたように笑った。
三人は簡単な自己紹介を済ませると木陰で輪になって座った。会の主催者らしく、少し表情を引き締めた澄佳が話を切り出した。
「いただきますの話をしたから、少しお腹が空いたんじゃないかなあ」
同意を強く求めるような眼差しに二人は、そうね、と口にした。そうだべさ、と澄佳は満面の笑顔でクーラーボックスの中に手を入れた。
「そこでシフォンケーキの登場だよう」
取り出したシフォンケーキは食べ易いように一口サイズに切り分けられていた。どうぞー、と二人に手渡す。喉の渇きも考えて適度に冷えたリンゴジュースを配ることも忘れない。
「北海道の旭川の米粉で焼いたケーキなんだよう。あたしのお祖父ちゃんさ、作ったお米だから絶対に美味しいよっ」
「あたしは沖縄のお菓子で『たんなふぁくるー』を持ってきたよ」
鳴は持参したお菓子を掲げて見せた。袋越しに黒糖を混ぜたような色の物が収まっていた。美味しそうだねえ、と澄佳が笑みを浮かべて言った。
瑞穂は少し気まずそうにして紙箱をそっと押し出した。
「あの、ごめんなさい。こんな物しか用意できなかったわ」
箱の表面には『明太子』の文字が印刷されていた。二人が反応する前に言葉を続ける。
「苺は旬じゃないし、水炊きやモツ鍋なんて、こんな日には酷よね?」
「この暑さだと罰ゲームになるね」
鳴は笑いながら言った。すると澄佳がきょとんとした顔になった。
「鳴ちゃんは沖縄出身なのに暑さを感じるんだねえ」
「沖縄は猛暑日とか滅多にないから、夏は本土の方が暑かったりするのよ」
澄佳と瑞穂は感心した様子で話に聞き入った。
「人が増えましたね」
間もなくして七瀬がビニール袋を提げて戻ってきた。おや、と視線を下に向ける。
「これは老舗の明太子ですね。誰が持ってきたのですか」
「瑞穂さんだよう」
のんびりとした澄佳の声を受けて本人が軽く手を上げた。
「うち、私の出身地、福岡の名産品なんだけど、小分けされているからご飯やパスタと一緒に食べれば美味しいと思うよ」
「瑞穂は福岡の人なんですか。うちと同じやね。その箱の中を見てもいいですか?」
「あ、どうぞ」
その場に座った七瀬はわくわくした顔で箱を開けた。中には明太子が詰め込まれていて、個々が真空パックのように小分けされていた。
「切れ子ではないですね。本当に貰ってもいいのですか」
「その為に持ってきたのだから遠慮しないでね」
ほっとしたような表情で瑞穂は返した。七瀬はお礼とばかりに袋からラムネの瓶を取り出した。
「ご当地ラムネを買ってきたのですが、どうですか」
三人の視線が貼られたラベルに注がれる。鳴は中身にまで目をやった。
「透明に見えるよね?」
「見えますねえ」
「確かに、そうね」
三人は小難しい顔で黙ってしまった。多少の責任を感じたのか。七瀬は一本のラムネを開けた。
「カレー味ではなくて魚のカレイですかね。カレイラムネなんて変わった名前ですが、飲めば美味しいかもしれませんよ」
七瀬は口を付けて軽く呷った。一口を飲み下し、唇を掌で覆う。少し険しい表情で感想を口にした。
「……僕の考えが甘かったみたいです」
「あたしの持ってきたリンゴジュースと、交互に飲めばだいじょうぶだよう」
「助かります」
残念な結果に終わったが場は一気に和んだ。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ぺちゃくちゃ、むしゃむしゃ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月29日
参加申し込みの期限
2014年05月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!