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<CI@SP>ふたつのミドリのゆくえ
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●寝子島の夏休み●
嵐のような事件も過ぎ去り……現実世界の寝子島は、夏休みを迎えた。
燃えるような太陽と夏らしい潮風、本土から観光にやって来た、見慣れない人々の顔も増えている。
「え……じゃあ、PCショップのお兄さんは覚えてなかったの?」
差し入れに持ってきたフルーツたっぷりしろくまさんのアイスを食べながら、まほろは首を傾げた。
「やっぱり、普通のひとは記憶が曖昧になっちゃってるみたいなんだよね」
パペットとスマホを傍らに、夏朝は肩を竦めた。
「僕の事は会った事あるかもとは思ったみたい。とりあえず前にお世話になったから、ってお礼言って来たけど」
それを考えれば、事件に関わったなつめや咲希が覚えている事は幸運にも思える。
まほろは手許にある、緑色のウサギのぬいぐるみを眺めた。
真由美に贈る為に作ったと見せたら、夏朝は「きっと喜んでくれるよ」と言ってくれた。
「そういえば、夏朝ちゃんの方はお店作り、どう……?」
夏朝のお店はスマホ――キャットアイランドの中。
「うん、お金掛けない分は自分で頑張らないといけないから、まだまだだけど」
液晶に写っているのは、大正風のモダンな洋館で、既にクッションなど幾つかの猫グッズが置かれている。
ざっくり言えば、自力かフリーアイテムを揃えれば、土地代以外は全部タダでも遊べるところがこの世界の魅力のひとつ。
更に自分の商品が売れれば、その分お小遣いにもなる。
「面白い……?」
「うん、ご近所さんも親切で、色々教えてくれるしね。それに、ダイブしちゃえばパソコン苦手でも現実の世界と殆ど同じように動けるよ」
夏朝は説明しながらパペットを見遣る。
ハルくんは現実でも仮想世界でも、こうして彼女を見守ってくれていた。
「そうなんだ……」
「そうそう、キャットアイランドですごく軽くなるようにってねこシール貼ったら、アイテムが浮かんじゃって。やっぱりその辺は現実と違うみたい。それで……」
夏朝の話を聞きながら、画面を覗き込んでしまうまほろだった。
「いやあ、最近ついてないっていうか……運が良かった分の反動なんですかねェ」
日暮家の食卓で、黒子は苦笑していた。
終業式の帰りに用務員さんの打ち水がクリーンヒットしてずぶ濡れになったり、交友関係、特に仮想世界での『赤椿』の練習をしようにもそれぞれの予定が合わなかったり……物を落とす以外にも色々と。
キャットアイランドの登録データが消失した時には、目の前が真っ白になった。
「でも、運営さんのバックアップがあって、ある程度戻ってきたんでしょ?」
「ああ……だがありゃあ、心臓に悪かったぜ。寿命が縮んだ」
「悪い事の後にはきっと良い事があるわよ」
優しげな咲希の母が励ましてくれる。
「そうだ、黒子ちゃんが持ってきてくれたお菓子、食後に頂きましょうよ。用意してくるわね」
「あ、ども」
舌に難のある黒子には、料理の味は分からない。
(でも、真心の味がするな。お袋か……)
瞼の裏に、両親と過ごした日々が過ぎる。
女優をやめて家庭に入り、彼女を育てた母の手料理を口にする機会はもうないのだ。
「黒子ちゃん」
アンニュイになり掛けた黒子を、咲希が呼ぶ。
「私、黒子ちゃんと友達になれて良かった。あの不思議な出来事に居合わせられたのも」
「な、なんだよ急に」
真剣に礼を言われて、黒子は少々焦った。
「私ね、ずっと自分が嫌いだった。ウジウジして、いつも何も決められない自分が嫌だったのに、なかなか変われなくて」
テーブルの上で組んだ指を見下ろし、咲希は顔を上げる。
「でもね、普通の人たちが普通に暮らしてる陰で、ああやって黒子ちゃんたちが問題に立ち向かっているところを見て……ああ、私もこのままじゃダメだって思ったんだよ」
「咲希……」
何をする時も、いつも何処か遠慮や躊躇いのあった咲希の雰囲気が変わってきている事に、黒子も気付いていた。
彼女に影響を与えたのは、間違いなく自分たち非日常に挑んだ者たちだという事に。
「私、頑張るよ。不思議な出来事にはなんにも出来ないかも知れないけど、黒子ちゃんたちが大変な時も、勇気や元気が出るように……いつか、私を勇気付けてくれた歌手の人みたいになれるようにね」
そのしばらく後、咲希から秋にTVで放送されるCMのオーディションに合格したと、黒子の許に電話が入る。
「キャットアイランドで歌ってると、なんだか自由になれる気がするよ。赤椿の活動は事務所に言ってない趣味の活動だけど……ずっと続けていきたいな」
全てが良い方に向かっている、そう思えた。
今は、そんな吉報が飛び込んでくる前。
翌日は三浦邸に遊びに行く予定だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月25日
参加申し込みの期限
2014年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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