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<CI@SP>ふたつのミドリのゆくえ
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●Gratia●
「それで、名前は決まったの?」
これでひと段落……の前に、直樹の一言で肝心な事が思い出された。
「えっとね、色んな名前考えて貰ったんだよ。ミドリにミントに、ハルモニア……あと、考えてくれた人、いる?」
後はエスカルゴが『ルナール』という案を出していた。
少女が一同を見回して首を傾げると、名前かぁと円が唸る。
「可能性、『インフィニティ』とか? 狐だしコ……コンちゃんとか」
「『エメラルダ・フォック』とか? ……いやただの思い付きだよ」
声を発した事で注目を受け、月は思わず首を竦めた。円が笑う。
「コンちゃんよりはよく考えてると思うけど」
「そ、そうか?」
「りぃたちは便宜上緑ちゃんって呼んでましたけどっ」
「色の感じとか、一番分かり易いものね」
Lechatコンビは説得の際、悠華と同じ響きの名を使っていた。
「私は『ヒスイ』というのを考えてたけど」
アリーセもその輪に加わる。
「『エルフィー』ってどうだろう。オズの魔法使いの裏話で出てくる緑の魔女が、親友からあだ名でこう呼ばれてるんだ。可愛いと思うんだけど……」
深雪の案は、イメージした物語の人物から考えたものだった。
「『イーブナ・エルグ』とかどうかな? 彼女のいた場所『Evergreen』をアナグラムしたものだけれど」
evenerは『より平坦にする』、ergは『エネルギー単位』という意味合いで、瑠奈は入れ替えた文字に想いを込めていた。
(この子の力はそのまま使うには危険だけど、善悪を判断してくれればこれ以上無い保護の力になると思うの)
この世界を守る力……瑠奈の考えは、彼女の力の源を考えると結構的を得ていた。
少女は目をキラキラさせて彼らの話に耳を傾け、そして言った。
「みんな、ありがとう ありがとう! あたしにこんなにいっぱい名前くれて……みんな大切にするね 大切にするね!」
「はい?」
「え?」
「もしかして」
伊織が瞬きしながら呟く。
「考えて貰った名前からどれか決めるのではなく、全部自分の名前なさると……?」
少女が不思議そうに首を傾げる。
「えっ、そうだよ。みんなあたしの名前になるんじゃないの?」
「えっ」
「えっ」
なんてこった。
この場にいる何人がそう思っただろう?
「エスカルゴ先輩」
「なんだい?」
「ウチ思ってたんだけど……この子ちょっとアホの子の匂いがする」
「それは言わない約束だよ」
「すまないねぇ、おとっつぁん」
「ど、どういうノリなの?」
遠くを見ている璃音とエスカルゴの会話に、瑠奈は呟いてしまった。
「いや、流石にそれは……一番気に入ったのをひとつ、姓にするって事で、精々もうひとつくらいにしないと」
汗を垂らすモーションを浮かべながら直樹が言う。
「えーっ! それだけしか選べないの? なんでなんで?」
「普通の人はそんなに沢山名前ないし」
「でも、直樹もみんなも、姓と名前とアバターネームとか色々あるでしょ! ずるい!」
「それは、そうだけど」
「はは、これは直樹くん一本取られたな」
神田ちゃんが笑うと、直樹も苦笑した。
アリーセや月のように、リアルと同じ名前のアバターは、割合少なかったりする。
結局、少女の名前は彼女がこれ! と挙げた二つを姓名に、姓に漢字を当ててアバター名相当とした。
残る名前も、彼女が頑なに大事にしたがった為、「じゃあプロフィールに書いておけば良いんじゃない?」という事になった。
そして――
「みなさんこんばんミャですミャ!」
街のあちこちにある大きなモニターに、三毛猫とキジトラ猫のゆるキャラが映る。
おしゃまなミケねこちゃんと、やんちゃなシマねこくんだ。
「突然の放送ですけど、緊急スクープなのですミャ☆」
「今日はね、ボクたちに後輩が出来たよーっていうお知らせなんだニャー」
付近の人々が立ち止って注目している画面に、あの緑の髪の少女が飛び込んできた。
「ばばーんと参上~!!」
「ミャー!」
「ニャー!」
その勢いで両脇に転がるゆるキャラたち。
「ありゃぁ、だいじょぶ? 大丈夫~?」
急いで少女が二匹を引っ張り起こす。
モニターを見ているボイスチャット設定のアバターから、笑い声が漏れた。
「気を取り直して、ご紹介しますミャ☆」
「キャットアイランドの新しいマスコット、
『
美鳥 ミント
(みどり ―)』
ちゃんですニャ♪」
「はじめまして!
エメラルダ・フォック星から来た、美鳥=ハルモニア・イーブナ・エルグ・ヒスイ・コン・インフィニティ・エルフィー・ルナール=ミント
です!」
「な、長いミャ!?」
「それが本名ニャ?」
「うん、全部あたしの大切な名前なの。よろしくね よろしくね!」
こうして少女――ミントは、マスコットキャラクター(しばらくは見習い)としてキャットアイランドの一員になった。
かつての緑の小鳥にも、名前を決めようと関わった者たちが頭を捻っていた。
「『ヒスイ』……は良いと思ったんだけど、マスコットの女の子にも付けられたみたいだし被っちゃうね。英語だと『ジェイド』だけど……ちょっと男の子向けかな?」
女性的な傾向が強い小鳥さんの事を考え、夏朝は思案する。
「私も……『翡翠』か『翠』が良いのではと思ったのでございますけれど」
渚もおずと案を述べる。
「小鳥さんの体の色からと、小鳥でカワセミの別称が翡翠や翠鳥とも聞きましたので」
「私は『ヨツバ』というのを考えてみた」
「緑の小鳥さんだから『みーちゃん』とか、どうでしょう?」
猫の顔の紳士になったシグレが映り込むモニターの前で、ふんわりとストロベリーブロンドを揺らしてレティシアが小首を傾いだ。
「なかなかいいのが思い浮かばなくて……『わかば』とかはどうかな」
まほろもとろんとした目を瞬かせて、釣られたように首を傾げる。
「大きい木にも若葉は芽吹くから……柔らかい若葉はこれから大きくなって誰かを見守ってくれるよ……ど、どうかな?」
遠慮がちに周囲の顔と画面を見回す彼女に、夏朝の口許がほんのり笑みの形になった。
「いいと思う。名前に願いが込められてるんだね」
「う、うん……」
因みに、真由美やキャットアイランドやパソコンがよく分からなくてダイブしていない者との会話は、シグレが携帯を通じて行っている。
小鳥は様々な診断を行うと、人形師たちが連れて行ったところだ。
「真由美ちゃんは、どう思いますか?」
「ん……」
レティシアが真由美を見遣ると、彼女は一生懸命考え中。
そこへ、シグレたちと連絡を取り合っていたラッセルが合流した。
「よお。ラスつか1-1の桜井だ。ダチのきっかけとはいえ共同作成だし、迷惑かけたよな?」
仮想世界側からは現実の相手の顔は見えないが、ラッセルは真由美が見ているであろう方に向け笑い掛ける。
「可愛がってくれてありがと。俺にとってもわが子みてーなもんだからな!」
真由美は画面に向かって小さく首を振った。
助けて貰ったのは、自分の方だったから。
「ところでラスくん、あの小鳥のテクスチャ、本当に変えるの?」
Mystiqueの問いにラッセルは頷いた。
「師匠、色々計らってくれてありがとう! エメラルド色のテクスチャ、どうですか?」
「出来自体は良いと思うのだけど……まあ、みんなこの色に変える前提で名前も考えているみたいだし、彩さんに渡しておくわ」
「お願いします! 気に入ってくれるといいんだけど…あ、名前もう決まったのか?」
何処か歯切れの悪いMystiqueだったが、ラッセルは命名の方に興味が集中している。
「……よつば わかば」
「え?」
ポツリと呟いた真由美に、レティシアたちが視線を合わせる。
「あの……ミントちゃんも、みょうじとなまえがあるでしょ? だからヨツバを漢字にして
『四葉 わかば』
ちゃんって」
もじもじしながらどうかな、と言いたげに上目を送る真由美。
「なるほど」
「うん、かわいいね……」
シグレが感心げに頷き、まほろが目を細める。
「じゃあ決まりだな! あいつは今から『四葉 わかば』だ」
『キマリ!』
破顔するラッセルの肩で、ソラもさえずった。
「沢山たくさん、考えたんですね」
そう言って、レティシアはほっと胸を撫で下ろす真由美の頭を撫でてやる。
真由美ははにかんだ顔をして、優しい掌に身を預けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月25日
参加申し込みの期限
2014年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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