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<CI@SP>ふたつのミドリのゆくえ
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●静けき夜から●
仮想世界の空にも星々が輝き、夜は深まっていく。
「大変でしたけど、楽しかったです」
「そう」
街灯灯る海辺の道を歩くアーティの背を眺めながら、直樹もゆっくりと足を運ぶ。
その眼差しは微笑ましく彼女を見守っていた。
「『夢の領域』の調子はどう?」
「今のところ、落ち着いています。意識の裏側でキラキラした砂が落ちていくような……不思議な感じです」
胸に手を当て呟く少女は、何処か夢見心地だ。
日菜がRPG用のHUDに施した改造に着想を得て、直樹はマヌカノイドたちの為にサーバの一部を彼らの記憶を処理する領域として割り当てた。
小さなハート形のデバイスをマヌカノイドたちに内蔵して、これから作られるマヌカノイドには「動作の安定の為に必要」だと作り手たちに配布する事にした。
「『本当にあるかどうか』より『あると信じる』事が大切、か。思い切ってやってみて良かったよ」
概ね上手くいっている様子に安堵しながらも、何処か浮かない直樹の表情にアーティは気付く。
「直樹様?」
気遣う声に直樹は足を止めた。
「……本当に、これで良かったのかな」
しばし、サンプリングされた波の音だけが辺りを包んだ後。
「心があるって、決して良い事ばかりじゃないよ。楽しい事だけじゃない、嫌な思いや悲しい思いだって沢山するかも知れない……君たちだって、いつか心なんかなければ良かったのにって思う時がくるかも知れない」
「直樹様は、心がなければ良かったとお感じになった事があるんですね」
「今のはちょっと、刺さったかも」
「ご、ごめんなさい」
うろたえる少女に、直樹は眉を下げた。
「それでも、君たちは今ここにいる……起きた事をなかった事になんて出来ないよ。ユーザーさんの為だけじゃなくて、マヌカノイドの為にもこの世界を守らなくちゃ。……僕の手を離れてこんなに大きくなって、正直もう僕ひとりじゃ手に負えなくなってしまっているかも知れないけれど……」
「直樹様……」
(ボクたちだって、いるんだから。直樹くんひとりに背負わせたりなんかしないよ)
なんとなく出そびれてしまった円は、以前も胸に抱いた事を思い起こす。
その気持ちが分かるのか、先ほどやって来て一緒に聞き耳を立てる誉も神妙な顔だ。
悠華の視点越しに、裕也もその様子を見ていた。
(マヌカノイドに心が生まれて、だから俺はアーティと友達になれたんだ)
皆との冒険や楽しくおかしなひと時は、彼の心に雨の降らない時間を少しずつ根付かせている。
「大丈夫ですよ」
アーティは微笑んだ。
「わたしたちだって協力し合って何かを成せるんだと、焔様が教えて下さいました。ここに来て、楽しんで……ここを愛してくれる、手を差し伸べて下さる方たちだって、沢山いらっしゃるじゃないですか」
(自分がいないところで褒められてるのを聞くのって、なんだかくすぐったいわね)
流石に自信家の焔も、寮に遊びに来ていた猫たちを撫でながらクスリと笑って。
コントローラーに手を伸ばし、自分のアバターに円の肩をぽんぽんと叩かせた。
振り返って、真っ赤な髪の少女アバターの顔を見て。
――空気? そんな透明なモン読めねぇよ!
(今はそんな事態じゃないけどね)
「桜庭?」
『えっ、どうしたのー?』
にこっと笑うと、円は誉と悠華の手を引っ張って歩き出した。
「直樹くーん、アーティちゃーん、何してるの? デート?」
「ええっ!?」
目を白黒させている少年を目指して。
(……エメラルドさんに心が芽生えなかったのは、直樹くんがそう願ったからなのかも知れない)
過る想い、だけど、それでも。
円が振り返ると、焔のアバターはぐっとサムズアップして笑っていた。
大丈夫、この先に何が待っていたとしても。
きっと大丈夫だよ。
誰にも等しく降り注ぐ夜に、世界を超えて若者たちの笑い声が響いていた。
鈴なる星の、瞬きのように。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月25日
参加申し込みの期限
2014年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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