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<CI@SP>ふたつのミドリのゆくえ
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立ち上る入道雲を背景に、三浦邸は佇んでいた。
「いらっしゃい!」
訪れた少女たちを、なつめも真由美も歓迎してくれた。
「こんにちは。マカロンを少し焼きすぎてしまったので……よろしかったら、なつめさんと真由美ちゃんで一緒に召し上がってください」
レティシアはお土産にカラフルなマカロンを持って来ていた。
咲希と一緒に来た黒子も、クッキーの包みを取り出す。
「俺はチョコチップクッキー焼いてきたんだ」
「まあ、手ぶらでも良かったのに」
「お母さん、おねえさんたちのお菓子、食べてもいい?」
なつめの袖を、真由美がくいっと引っ張る。
「ええ、でもケーキもあるから少しずつね」
「ん」
(なんだか、前より仲良くなったみたいですね……)
母子の様子に、レティシアは嬉しそうに目を細めた。
「あ、これ……真由美ちゃんに」
まほろはおずと緑色のウサギさんを差し出した。
「かわいいウサギさん。まゆにくれるの?」
「小鳥さんと離れても寂しくないように、作ったの」
そう聞いた真由美の頬にポッと赤みが差す。
「ありがとう……!」
少女はウサギさんをぎゅっと抱き締めた。
「さ、どうぞ上がって下さい」
案内されたリビングで、爽やかな冷茶となつめが焼いたケーキを前に談笑する。
中途半端に巻き戻った状況はこの家の主人を驚かせたようだったけれど、なつめが「巷で噂の人形泥棒が空き巣に入ったところに出くわしたが、たまたま通りすがった若者たちが助けてくれた」のだと取り成してくれたようだ。
部屋の荒れ方や、方々で紛失していた人形が壊れて転がっていた事から、警察も相応の調査をして終わったらしい。
いもしない犯人は勿論、今も捕まっていない。
なつめの夫は、それ以来距離の縮まった母子を見て『雨降って地固まる』と安堵しているようだ。
「夏休みは何処かにお出掛けされるんですか?」
「そうねぇ、主人次第ですが、今年は真由美もいるし何処かテーマパークが良いんじゃないかしらって」
レティシアに答えるなつめを、マカロンを食べていた真由美が見上げる。
「りょこうならアタミだって、ようちえんでマサくんがいってた」
「熱海?」
「渋いな……」
思わずまほろや黒子も呟く。
その間に、真由美は可愛い折り紙でクッキーとマカロンを包み始めた。
「もういいんですか?」
レティシアが尋ねると、ん、と真由美は頷く。
「おいしいから、わかばちゃんのところに持っていくの」
「真由美ちゃん……」
じーんときたレティシアは、真由美の頭を撫でた。
擦れ違ってしまった過去は変わらないけれど、未来は変えられる。
携帯を入れるポシェットに、まほろがくれたウサギさんも入れられるようにしようと話している母子を見て、二人はこれから幾らでも仲良しになれると彼女は思った。
(今度はレシピも一緒に贈りましょう)
お菓子作りを一緒にしたら、きっともっと仲良くなれる筈。
彼女たちの心や行動は、確かに母子に伝わっていた。
「よし、歌を歌おう! 『旅立つ君へ』歌うぜ、咲希!」
ギターは任せろと立ち上がった黒子に応じて、咲希も準備を整える。
「あの、もしかして咲希さんって、DOGの日暮……」
「あ、はい。そうです」
咲希が頷くと、なつめは中腰になった。
「きゃあ、さっきゅん!? 真由美、DOGよ! DOGがウチにっ」
「……うん」
対して真由美はいつも通りだ。
「さ、咲希さん、あれやって、あれ。あと主人にサインを」
「あ、あれですか……
普通が一番平和がイチバン! にゃんこがいっぱいの寝子島の海で育ったフツウ系アイドル、さっきゅんこと日暮咲希でーすよろしくね☆」
「ぶっ。咲希、照れながらやってる」
「だ、だっていきなりだったから」
真っ赤な咲希に、黒子はたまらず噴き出した。
楽しい時間は、まだまだ続きそうだ。
――九夜山、桜の群生地。
「まあ、刀さん」
顔を出した刀を、霧の中に住まう女性・キヌが笑顔で迎えた。
最近は寝子高生の間から話が広まったのか、学生以外にも来客が増えたのだという。
「皆さん親切にして下さいますし……夏になって、山はいよいよ賑やかですね」
どうやらキヌは街の騒動を知らなかったようだ。
「桜は何かを感じているようでしたが、私はいつも通り過ごしているだけでした」
「そうか……今日はキヌさんを連れて行きたいところがあるんだ」
刀は腰を落ち着けられるところに陣取り、スマホを取り出した。
「これは、けいたいですか?」
現代人がよく持っているせいか、少しは覚えたようだ。
「ああ、これは防水仕様だから、濡れても平気なんだ。だからキヌさんが持ってても大丈夫」
「まあ。現代の技術ってすごいのですね」
キヌは手渡されたスマホをひっくり返したり、物珍しそうに観察した。
「……やっぱり、俺がキヌさんを連れて行くのは無理か」
刀は予め作っておいたアカウントとアバターでログインし、キヌの手を握ってダイブしようとしたが、発生した緑の光はすぐにしぼんでしまった。
定員オーバーだとでも言うように。
「キヌさんは生きてるもんな……仕方ない、俺は自分のスマホ使って、と。もれいびと同じ扱いになるかは分からないが、IDを作ってみるか。住所は……九夜山でいいのかな」
キヌ用のアカウントを取得して似た容姿でアバターを作成する刀の手元を、キヌは正座して見守っていた。
「じゃあキヌさん、操作は説明した通りに」
「はい」
「チュートリアルは分からなかったら飛ばして良い。外に出たらこのフレンド欄に登録されているアバターが俺だから、いるエリアを教えてくれ」
「は、はい」
それじゃ、キャットアイランドで。
ダイブしてしばらく待っていると、キヌからメッセージが飛んできた。
『あの……えりあ名、というのが読めないんですが……』
「ハッ、しまった!」
現代語さえ勉強中のキヌに、横文字は読めなかったのだ。
周辺の特徴的なモノを確認し合いながら、刀はなんとかキヌと合流した。
そこには、現実と寸分違わぬキヌの姿があった。
「不思議ですね、ここは霧がないのにいつも通りにしていられます」
(やっぱり、ここには何かの力が働いてるのか……?)
物珍しそうに街の風景を眺めているキヌに、刀は考えつつも笑みを向ける。
「ひとまず案内するよ。ミケの方は、今の寝子島を再現した街になってるんだ」
「まあ。今の寝子島がどうなっているか、私でも垣間見る事が出来るのですね」
説明を聞いたキヌは嬉しそうだ。
刀はMystiqueに一報を入れて、キヌをchミケの旧市街から案内する事にした。
その頃、事件に関わった事で興味を抱いたキャットアイランドに、海も登録していた。
(へぇ、アバターも結構いじれるんだ)
アンゴラうさぎのぬいぐるみ、もふーを片手に抱いて、マウスを走らせる。
ダイブする事を考え、自分と同じくらいの体格を選ぶ。
(せっかくだから、そこ以外は違う感じにしたいよね)
海は一旦普段の自分に近い容姿にしてから、少しずつアレンジを加えていった。
髪はいつも結んでいるサイドテールからロングのストレートにして、色は青系に。
瞳の色はそのままにした。
(自分で言うのもなんだけど、もともと珍しい色みたいだし……それと胸だね、重要ここ重要だよ)
大事な事なので以下略!
とばかりに、スライダーを大きい方に思いっきりGO!
でも、バランスは崩れないようにと慎重に調整した。
(あ、アクセサリーでウサ耳とかもあるんだ)
白のロップイヤーで、なんて色々チョイスしているうちに、楽しくなってきた。
アバターが完成したら、いよいよキャットアイランドに降り立ってダイブだ。
「……!」
緑の奔流に浚われ、海はパソコンの前とは違う場所に立っていた。
念じていた通りの姿が、自らに反映されている。
「あっ……」
胸大きい! と喜んだ瞬間、海の耳は驚くような音を拾った。
「……ぇ?」
喉から声が出ていた。
幼い頃失った筈の、自分の声が。
(怪我や身体的なハンデがなくなるって、本当なんだ……)
ここは何でも叶う、何にでもなれる場所。
彼女に去来したのは、喜びか戸惑いか。
(でも……何年も喋ってないから、急に上手く喋れないよ)
ひとまず現実から持ってきたスケッチブックとペンを抱え、海は街へ繰り出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月25日
参加申し込みの期限
2014年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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