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<CI@SP>ふたつのミドリのゆくえ
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●ぶらりキャットアイランド&跳べ! 理想学園!●
「わーい、だるまありがと!」
30分も経たないうちに、少女はピカピカのサイケデリックな色合いの服に身を包んでいた。
普通の日本人が着たら服に負けてしまいそうだけれど、派手な髪色のアバターには似合うデザインだ。
「これで1000円ちょいなんだから、安いモンだよな」
現実だったらこうはいくまいと、達磨は先ほどとは打って変わったスタイルの少女のファッションを満足げに眺めた。
何より、彼女に無邪気で楽しげな表情が戻ってきたのにほっとする。
「あーっ、ここにいたんですねっ!」
そこに明るく声を掛けてきたのは、日菜とふーちゃんと一緒にやってきた璃人だった。
「お散歩、行かない?」
「おさんぽ?」
日菜の言葉に、少女は瞬きをひとつ。
「そう、楽しいところ、たくさん連れて行ってあげる!」
「ほんと?」
「はいっ、一緒に楽しいところを見てまわりましょ!」
ぴこーんと反応する少女に、璃人も大きく頷いて促した。
「そんじゃー、だるまさんのエスコートはここまでだな」
「またね」
見送る達磨とツィギーに手を振って、3人と1体は界隈を歩き出す。
「また……会えるかしら」
「大丈夫さ、みーんなあの子にここにいて欲しいって思ってるみたいだし」
呟くツィギーに、達磨は笑って見せる。
(なんか、寂しそうな感じもするなぁ。こんなところ初めて見た)
少女に会った影響だろうか、彼はツィギーの様子をしげしげ観察した。
「これ欲しいの? よかったらプレゼントするね」
「いいの?」
ぴょこぴょこ耳と鼻が動くウサギのぬいぐるみをじっと眺めていた少女に日菜が声を掛けると、意外と殊勝な反応が返ってきた。
「ここではね、物を買う時にはお金が必要なんだ」
「うん……」
「緑ちゃんはお金を払わずに買えるかもしれない。でも、お金は誰かが払わないといけないんだ。払うのは、誰かな?」
「……わかんない」
小さく首を振る少女に、日菜は優しい笑みを浮かべた。
日菜と視線を交わした璃人が説明する。
「難しいかも知れないですけど、緑ちゃんはこの世界の大事なところに干渉出来ちゃうのです。でも、そこにあるのは管理人さんが管理してるお金で……」
「それは管理人さんが頑張って工面したお金だったり、みんなから預かった大事なお金も入ってて、色んな所に支払うのよ。緑ちゃんが無理にお買い物を続けて、管理人さんがお金を払えなくなっちゃったら、どうなると思う?」
「……どうなっちゃうの?」
少女は心配そうに瞳を揺らした。
「もしかしたら、キャットアイランドがなくなっちゃうかも……」
「えっ!?」
その言葉に、少女は大きなショックを受けたようだ。
「ここがなくなっちゃったら、緑ちゃん……また独りになっちゃうかも知れない。私は、緑ちゃんに会えなくなったら寂しいなぁ」
真摯に告げる日菜の声を継いで、璃人も口を開く。
「消えちゃうっていうのはとーっても悲しい事なのです。りぃたちだって、すっごく悲しいのです」
それに、と彼は続けた。
「このことだけじゃなくって、自分の好きなようにだけ振舞うと他の誰かの楽しい気持ちとかが消えちゃうことがあるんです。そうして誰かが悲しくなると、自分だって悲しーくなっちゃうのです」
「誰かが悲しいと、自分も悲しい……」
反芻する少女に、璃人は微笑む。
「緑さんは楽しい感じがしたからここに来たって仰っていましたよね」
「うん」
「だから、みんなが悲しいなんて、そんなの嫌だって思いません? りぃは、どうせならみんなが楽しそうにしてるほうがいいと思うのです。楽しいことがいーっぱい集まって、笑顔がキラキラして……ほら、素敵でしょ?」
璃人が手を向けた方には、街の灯りと賑わうアバターたちの渦。
街角のバー風フォーラムで盛り上がっている面々。
ショーウィンドウでポーズをキメているマヌカノイドの服を見て、談笑している者。
路上で歌や演奏、パフォーマンスが始まって、それを見に集まってくる人々。
ダイブしているもれいびや、心を持ったマヌカノイド以外の本当の表情は分からないけれど、世界を超えて楽しんでいる人々の感情を、少女は感じ取れる筈なのだ。
現に二人が窺った少女の目は、キラキラしていた。
「ここがなくなっちゃうのは、ヤダ! ……ちょっと、いろいろ……考えてくる」
きゅっと拳を握り締めて、少女はふらっと上空に浮かび上がった。
「追い掛けなくていいんですかニャ?」
「んー、ひとりで色々考えなきゃいけない時もあると思うの。伝えられるだけは伝えたわ。ちゃんと考えて納得してくれるように、今はあの子の事、信じましょう」
ふーちゃんに答える日菜の言葉を聞きながら、璃人も願いを込めるように少女の軌跡を見送った。
(どう感じて下さるかはわかりませんが、何かを考えてくれること自体が大切だと思うのです……)
「やあ、こんなところにいたのかい?」
思案気に浮遊している少女を見付け、若干芝居掛かった調子で声を掛けたのは他でもない、璃音だ。
その姿を確認した少女は、目を見開く。
「あーっ、ズルい大人のひと!」
「……まあ間違っちゃいないけど、人を指差しちゃダメよー。
ねぇ、大縄跳び大会やるんだけど、一緒に行かない? 楽しいよきっと」
「おーなわとび?」
とりあえず指を下げて聞き返してきた少女に、璃音はちょっと悪そうな笑みを浮かべた。
「ウチに仕返ししたくないのー? 勝負してもいいのよー」
「しょうぶ! なんか面白そう!?」
「はいはい、面白いわよ、多分ね」
「多分なの? 多分なの!?」
「やー、モノには相性ってのがありましてね……」
そんなこんなで。
「やあ、いらっしゃい」
理想学園の校庭で、エスカルゴがイイ笑顔で少女を迎える。
彼の背後では、既に1チーム20人前後のアバターたちが3チームほどに分かれて縄跳びの練習をしていた。
「へえ、意外とソレっぽい感じなのねー」
「これが理想学園の技術力さ! なんてね」
割と感心げな璃音に胸を張って見せるエスカルゴ校長。
実際、縄跳びの縄には物理演算だの当たり判定だの色んな設定が仕込まれてはいるけれど、彼と数人のメンバーでちゃっちゃと作れちゃう程度には彼らも腕があるようだ。
「一番跳んだ回数高いところは優勝! 30回以上越えたらみんな参加賞! 優勝チームにはよく出来ましたな金バッチ、参加賞は頑張りましたの花丸バッチをプレゼント!」
「「おおー!」」
エスカルゴの提示に、あちこちから声が上がる。
「……これから心込めて作ります。僕が」
「まだ作ってないのか!」
「ていうか愛も込めて!」
「おま、ドサマギで何言ってやがる」
「男子……バーチャルでまでアホじゃなくていいと思うんだけど……」
「こらこら、ケンカしない」
苦笑しながら制止するエスカルゴ。
「わー、愛されてるね校長先生ー」
「おりおん氏の視線が生温かいよ……」
「で、どうするの、やる?」
振り返った璃音に、少女はぱっと顔を輝かせ身を乗り出した。
「やるー!」
「じゃあ、頑張って30回は飛べるようにみんなと頑張る事、足を引っかけちゃったらごめんねってみんなにいう事」
「それが縄跳びのルール?」
「そう、特別ルールだけど」
エスカルゴが示した条件を、そして『特別』と聞いて余計に嬉しそうな顔をする少女。
「えっとえっと、あたしは誰と一緒に跳ぶの?」
「それじゃ、まだ人数少なくて参加出来なかった子たち~。ちょっと少な目だけど、初心者のハンデって事で」
そう呼び寄せられた者たちを前に、少女は元気よく両手を振り上げた。
「はーい! よろしくね よろしくね!」
「よーし、練習しようー」
「しよーしよー!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月25日
参加申し込みの期限
2014年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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