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<CI@SP>ふたつのミドリのゆくえ
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「ここがシーサイドタウン?」
タッチするとキャットアイランドの各種情報を表示してくれる猫を抱えた少女が、同じチャンネルのシーサイドタウンエリアに姿を現した。
「教えてくれてありがとー。またね またね♪」
「ぶにゃー」
メタボ気味な四つ足の猫マヌカノイドは解放されると、気侭にその辺を歩き始める。
「アーお嬢サーン!」
メタボ猫に手を振っていた少女に届く、陽気な声。
「あたしの事?」
「ソウソウ、カワイーふぉっくすナお嬢サーン、美味シーアイス、イカガー?」
「アイス?」
外人さんがワゴンでアイスを売っていたようで、少女はすぐに飛びついた。
「うわぁ……これ、食べられるの?」
ケースを覗く少女の瞳が、みるみるうちに輝き出す。
「ソー、もれいびサンダケのオタノシミネー。ドレガイイー?」
「ぜんぶ!!」
「ハァーイ……
ぜ、ゼンブ!?」
流石の外人さんも目ん玉ひん剥いた。
「わーい、ありがとう ありがとう♪」
左右の手に9個ずつアイスを重ねたコーンを持って、嬉しそうな少女。
これだけ積んで落っこちないのも、仮想空間のなせる技か。
「エ、エート……18種類、ダブル400円かける9コデー……3600円ネー」
チャリーン♪
外人さんも戸惑い気味ながら、取引成立。
「うわあ、うわあ、冷たくて甘~い!」
アイスをパクつきながら、少女は散策を再開した。
「駅近くで見掛けたという事は……今度はこっちに来るか?」
情報交換用に維持しているグループに入れて貰った誉は、チャットから流れてくる情報を元にシーサイドタウンエリアの一角に陣取った。
「この道路にも描けるよな?」
オブジェクトに直接書けるペンを取り出し、アスファルト状に敷かれたオブジェクトに大きな鍵盤を描いていく。
彼のろっこん『奏でるもの』の力により、それは本物のピアノの鍵盤に変化した。
手にしたスケッチブックにも鍵盤を作り出し、早速地面の鍵盤を軽やかに踏みながらメロディを紡いでいく。
ひとり連番とでも言おうか、その音色に近場にいたアバターたちは憩いながら耳を傾けているようだ。
「わー、おっきい! これなぁに?」
しばらくして、旋律に誘われるように少女が姿を現した。
……食べ掛けのアイスを両手に持ったまま。
「ピアノの鍵盤だよ。踏むと音が出るんだ」
「へえぇ~!」
少女は目を輝かせると、巨大鍵盤の上に着地した。
ジャーンと不協和音が鳴り響く。
「あれ、さっきと違う……」
(耳で拾える音なら判別出来るのか。自分の声は工夫しないと自分で確認し難いもんな)
アリーセたちの顛末を聞いていた誉は、きょとんとしている少女を見て思った。
「ひとつずつ、俺の踏む順番通りに踏んでみるんだ。ゆっくりでいいぞ」
少女は誉がやって見せた通りに鍵盤を踏んでいく。
こちらの物覚えは悪くないようだ。
「じゃあもう一回、同じ順番で踏んで……」
順番通りに音を出す少女に重ねるように、誉が伴奏になる旋律を紡ぐ。
「わあ……!」
少女は嬉しそうに何度も繰り返し、やがて本来の曲のテンポで演奏出来るようになった。
「楽しいか?」
「うん、楽しい! 楽しいよ!」
ニコニコしている彼女に、それは少女が覚える為に頑張ったからだと伝える。
「物を得るには、その等価を支払う必要があるんだ」
そして、話を本題に持って行った。
「とーか?」
「そうだ。例えば、君の持っているアイス。作った人は等価が欲しいから、アイスを提供している。その理由は、生活費だったり、新たなアイスを作る費用だとか様々だろう」
目を瞬かせた少女に、誉は言葉を続ける。
「等価を払い易くする為、あるのが貨幣……つまりお金だ。お金はタダでは手に入らない、お金を得るにも等価を支払う必要がある。その等価は労働だ」
ちょっと難しいのか、聞いているうちに少女の耳が下がってきた。
「お金を稼ぐ事は大変な事なんだ。君のやってる事は、その過程をすっ飛ばしたズルだ」
「ズル……?」
思わず零れた風の呟きに、誉は真剣な眼差しで頷いた。
「勝手に買い物するのはもう止めて欲しい。君の行為は、商品を売っている人を冒涜する行為だ。頼む」
「……」
誉の想いが伝わったのか、少女の尻尾も耳もだらんと垂れていた。
「ぼうとく、ってよく分かんない……でも、よくない事なんだね……」
「そうだよ。君がそんな事したら、みんな悲しくなる」
「そっかぁ……」
あからさまにしょんぼりした様子の少女を、誉がそっと見守っていると。
「あっれ、どうしたんだ?」
場違いなくらい明るい声が、鍵盤フィールドの外から掛かった。
「いやぁ、参ったよ。俺もダンジョン参加したかったのに、いいトコで家事手伝えーって呼び出し食らっちゃって。そもそも親ってのはさぁ、こういう時……」
声の主は『だるま』こと
十条寺 達磨
だった。
達磨は口癖の『そもそも論』を展開しつつ、気さくに会話を続ける。
「まあ事情は聞いてるし。で、何々、なんでこの子しょんぼりしちゃってるの?」
「ああ、今な……」
達磨の食いつきに若干面食らいつつ、誉は先ほどの遣り取りを説明した。
「はーなるほど、悪い事したって反省出来るなんて良い子じゃんか。そうしたらさ、俺が元気出るように買い物付き合ってやるよ!」
「いや、でも彼女は」
「だーい丈夫だって。直樹の財布事情は分かってるし、買った分は俺持ちって事で。そんな訳で、ミドリちゃんちょっと借りてくな♪」
達磨は少女を連れて、マヌカノイドの少女と一緒にエリア内の繁華街に消えていく。
その段取りの良さに、誉はやれやれと肩を竦めた。
「でも、話したらちゃんと聞いてくれたな……落ち着きはないが。この調子で上手く馴染んでくれると良いが……」
見えてきた希望に、彼はグループチャットを通して皆に連絡を入れた。
シーサイドタウンの繁華街は、旧市街とはまた違う近未来的な姿で訪れる者を迎える。
「色んなところがあるんだねぇ……」
「こっちだ」
物珍しそうにキョロキョロしている少女を、達磨が服飾店の多い通りに案内した。
そこには、現代風からサイバーな雰囲気の衣装や小物が多く揃えられた店が立ち並んでいる。
「わあ、こんなのもあるの?」
今着ている月のゴスロリ風とは全く違う趣の服を着た店頭のマヌカノイドを、少女は色んな角度から観察し始めた。
「こういう服は初めてかい? 大丈夫、お洒落マスター『だるま』とお洒落女子風『ツィギー』がサポートするからな!」
達磨に紹介されて、後を付いてきていた70年代風ファッションのマヌカノイド・ツィギーがにこっと笑みを浮かべた。
「……そういえば、なんか今日は大人しいな?」
少女に会ってから口数の少ないツィギーに気付いて、達磨は不思議そうに様子を窺う。
「どうかしたか?」
「んー、なんていったら良いか分からないんだけど……こんな感じ、初めてなのよね」
ツィギーは珍しく曖昧に笑って小首を傾げた。
「ねえだるま。私たち、あの子と今まで会った事ないわよね?」
「へ? ……まあ、今日初対面だよな。俺がそうなんだから」
「そうよね……」
「ねーねー、だるま! これなんていうのー?」
「ああ、そりゃ宇宙服……っていうか、まったすんごい旧型のヤツ作ったんだなぁ、ここのオーナー」
珍しい服に興味を持った少女の質問攻めで中断されてしまったが、少し考え込むようなツィギーの様子は達磨の思考の隅に引っ掛かった。
(『初めて会った気がしない』……か)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月25日
参加申し込みの期限
2014年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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