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<CI@SP>ふたつのミドリのゆくえ
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●調和の歌声、響く旋律●
旧市街エリアの街角に、少女たちの歌声が響いていた。
(もしののちゃんがもっと子供で、力を振り撒かずに持っていたらあの子みたいな感じだったのかな?)
黒依 アリーセ
と一緒に歌いながら、
夢宮 瑠奈
はなんとなく思い浮かべた。
(……ううん、やっぱり違うや。あの子、ののちゃんと似てるのはあのアホ毛くらいだよ)
『来たみたいよ』
グループチャットで告げるアリーセの言葉に、思考が中断された。
月は若干肩を強張らせた。
「頑張って。大丈夫だよ、月」
傍らでウサギくんが見守っている。
「ほんとだ、何か聞こえるよ 聞こえるよ?」
少女は小麗と上空をふわふわ飛んできた。
妙にドキドキしながら、月は思い切り息を吸い込む。
「そこにいる綺麗な緑のお嬢さん、私とお話して下さい♪ 一緒に名前を考えよう♪」
歌うように呼び掛ける彼女に、アリーセが微笑む。
「桜さん、韻の踏み方やリズムの取り方がとっても良いわね」
「そ、そうか……?」
アリーセは瑠奈と歌をハモる事で、少女にルールの大切さを教えようと考えたのだ。
丁度同行する形になった月も、少女が唱えていた呪文のようなものを聞いて歌が好きなのではないかと興味を引く為に加わっていた。
「あ、アリーセたちだ! アリーセたちが歌ってたんだね」
「そうなのだ。興味持ったか?」
そこへ少女と小麗が舞い降りた。
「良かったら、あなたも歌ってみない?」
アリーセは少女に笑みを向ける。
(この子はルールを破ってるのではなく、知らないだけなのよね。これで少しでも分かってくれると良いのだけど……)
「あたしは教えるの上手くないから、アリーセ先生のアシスタントみたいな感じで」
少しだけ瑠奈が苦笑して呟いた。
「アリーセせんせー? なんか楽しそう!」
「うん、ハーモニーは気持ちの一致で素敵なものになるよ」
ワクワクした様子の少女に、瑠奈も笑みを浮かべる。
「それじゃ、今から私が歌うのを真似してみてね」
アリーセが簡単なフレーズを教え、リードするようにメロディを口ずさむ。
「分かった。あたしも歌ってみる!」
彼女たちの歌に合わせ、少女が大きく息を吸い込んだ。
「×÷◎▼Ψ×□●Ω~♪」
「……なっ」
傍で聞いていた月が絶句した。
「こ、これは……」
「あわわ」
アリーセと瑠奈、一緒に歌い出した小麗も戸惑う。
「ミント……音がひとつも合ってないのだ」
(どうしよう、これは予想外だわ……)
音を外したり違うメロディーを歌い出したら優しく諭そうとしていたアリーセは、口許に手を寄せ逡巡する。
そう、少女は……
すっごい音痴
だったのだ!
(う、ううん、アリーセ。ここが腕の見せどころよ!)
アリーセは自分を奮い立たせ、少女と向き合った。
「そこはちょっと違うわ。外れた音だと、気持ち良く無いでしょう? 気持ち良い音を出す為にはルールがあるのよ」
「ふぇ~、そうかなぁ?」
どうやら彼女は、自分の音が外れている事すら気付いていないらしい。
(こ、これは前途多難かも……でもアリーセちゃん、ファイト!)
瑠奈も思わず拳を握り締めてそっとアリーセを応援する。
「ルールは窮屈なだけじゃなくて、皆で楽しく遊ぶ為のモノでもあるの」
「ふ~ん……じゃあ、えっと……こうかな?」
ホゲラ~~~~♪
「ちょ、ちょっと待て!?」
「さっきより酷くなってるのだ!!」
月と小麗が、ビリビリくる耳を両手で塞ぐものの、なんだか身体の芯まで振動が及んできた。
歌うのが楽しくなってきたのか、少女の歌声(?)はいよいよ調子よく、大きくなっていく。
「ちょっと待って、緑さ……」
ビョエェェ~~~~~~♪
「「きゃー!?」」
アリーセの制止も儚く、波状の突風のような強い衝撃が4人を襲った。
「う~……」
「ふぇ~……」
「あ、頭がクラクラする……」
少女たちの呻き声に、アリーセは額を押さえて身を起こす。
「み、みんな大丈夫? ……って、ここは」
見覚えのある風景は、記念樹公園の敷地内だ。
「あ、確かダンジョンに入る前にホーム地点にした場所……」
「だ、大丈夫?」
直樹たちが慌てて駆け寄ってきた。
「なるほど……RPG設定でいうところのスクリームみたいな技を出した感じだったのかな」
アバターが危険な状態になった為に、ホーム地点に飛ばされる処理がされたのだろう。
土地の設定を無視して、その上無意識に出せてしまうなんて反則だなぁと直樹は頭を悩ませる。
「これじゃ、すぐに歌でハモれるようになるのは難しいわね……」
「でも、あの子にもきっと何か伝わってると思うよー」
肩を落とし気味のアリーセを、瑠奈が励ました。
「あちゃー、それは参っちゃうよね」
グループチャット経由で話を聞いた
高尾 日菜
は驚き半分、ちょっと困ったという顔で肩を竦める。
環境によるルール無用でこちらが制限されている事まで可能とは、無邪気な存在だと知っているからこそ単純に倒せば良いダンジョンの敵より遥かに厄介だ。
「あの子に色々と自分で考えて貰えるようになればいいんですけど……こっちから押し付けるだけじゃ駄目ですもんね」
葛城 璃人
もむむむと唸る。
「おふたりとも、お世話お掛けしますニャ~」
「どうしてふーちゃんが申し訳なさそうなんですかっ」
耳を伏せた猫型マヌカノイドのふーちゃんに、璃人はぎゅっと抱きついた。
「ニャニャ……」
ゴロゴロと璃人に頭を擦り付けている様子にクスッと笑い、日菜も頷く。
「あの子だって何も知らないから色々やっちゃうんだよね。だったら私たちが教えてあげないと……!」
「ほむ、このままだと彼女、皆に煙たがられる存在になっちゃいますわね……」
また別の場所で情報をキャッチしていた
雪代 伊織
もまた、それは少々心苦しいと考え込んでいた。
彼女さえ肩を竦めるお転婆娘、けれど善悪の判断が出来ないだけで人々に嫌われたり危険視されてしまうのは悲しい。
「どうにかお話だけでも聞いてみたいのですが……」
伊織はふと、図書館に並ぶ本を思い出す。
「そうですわ、ちょっと試してみましょう」
何かを思いついたらしく、いそいそとテレポートで自らの本拠へと飛んでいった。
\大縄飛び大会はっじめっるよー/
『……大縄飛び大会ぃ?』
製作教室を終えた璃音は眉を顰めた。
『そう、おりおん氏もよかったら手伝ってくれない?』
届くエスカルゴの声は楽しげだ。
(蝸牛め……突然何を……いやまぁなんとなく狙いは分からんでもないけど)
そんな訳で、璃音は少女を探して理想学園にエスコートする事にした。
「さっ、みんな準備はいいかい?」
チャットをその場のものに切り替え、エスカルゴは集まった理想学園生+αを見回した。
面白がっている者も、作業を中断して一体何事かと戸惑い顔の者もいる。
「実はかくかくしかじかで」
「なるほど」
「……ってお前、ノリでなるほどって言ってね?」
一緒に公園から帰って来た者たちが、簡単な説明をしている姿も見られた。
(まあ……改ざん出来る事を『普通』と感じるのは困るなぁ)
そうではなく、みんなで楽しむ事を覚えて貰いたいというのが、エスカルゴの正直な気持ちだ。
しかし、相手は見た目こそ自分たちと同年代だが、中身はまるで子供。
「子供って、みんなとか大人と同じ事したいんだよね……よくわかるよ、そういう気持ちだけは」
憧憬やら甘酸っぱさや苦さやら。
多くが引き籠っていながら青春真っ盛りの連中を前に、しみじみ呟いたエスカルゴは満面の笑みを浮かべた。
「……あれ? みんなどこ行っちゃったの?」
ひとしきり気持ちよく歌った後、少女はようやくアリーセたちの姿がない事に気付いた。
「なんで僕だけ無事なんだろう……」
ぽかんとしているウサギくんを残して。
「ま、いっか♪ 会ったら楽しかったって伝えといてね 伝えといてね!」
笑顔を浮かべ、少女の姿が立ち消えた。
恐らくテレポートを使ったのだ。
「あ、ちょっと!」
姿を見失ったウサギくんは慌てたが、月たちの事も心配だ。
「……一度公園へ戻ろう」
「なんていうか……凄かったな。酷かったと言うべきか……」
追いついたものの、少し離れた場所にいたお陰で難を逃れた深雪が息をつく。
「声やリズム感は悪くねぇと思うけど……どうやったらあそこまで下手に歌えるんだ」
彼も少女に歌を教えようと考えていたが、アリーセほど具体的なプランを持っていた訳でもなく、あんな光景を目の当たりにしてどうしたものかと悩む。
「彼女たちのご様子も気になります。ひとまず、私たちも戻りませんか?」
「そうだな……」
アーティの言葉に、深雪は頷くしかなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月25日
参加申し込みの期限
2014年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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