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ある夏休みの試練~サンマさんりたーんず~
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北校舎2階にある会議室に集められた補習者17名は、うだるような暑さの中、必死に補うべく教科の課題と闘っていた。今日に限ってエアコンの調子が悪く、窓を開けての闘いである。常日頃ならばエアコンから作り出される涼しい風が勉強意欲を促すのだが、本日は外の熱風が意欲を削いでいく。さらには、何の因果か、熱風とともに隣の家庭科室から美味しそうな匂いが入ってくる。耳を澄ませてみれば廊下の方から楽しそうな声も聞こえてきて、補習者にとっては拷問に近かった。
小山内 海
は溜息をついていた。なんとか赤点は回避できると思っていただけに、残念な結果だった。ちょうど睡魔に勝てなかったときの問題が出ていたとは……運が悪い。しかし、いつまでもうだうだしていても仕方ない。
(さっさと補習終わらせよう、うん)
そう思って会議室に入って席につくと、少し時間を置いて
御剣 刀
が会議室に入ってくるのが見えた。無意識にも、胸が高鳴る。
『あ、刀くんもほしゅう?』
「ああ」
『今日はいっしょにがんばろうね』
補習が始まって、海は教科書と睨めっこしながら課題を解いていた。ふわりと、どこからともなくいい匂いが会議室へと入ってくる。集中しようと教科書を見つめるが、海の課題は家庭科。家庭科の教科書には、美味しそうな料理の写真が載っているのである。
(お、お腹が……)
鳴りそうになるのを我慢して、集中する。集中して早く終わらせれば、このいい匂いの元を食べることができる。海は女の子のお菓子に対する情熱を動力に、奮起して問題に取り組んだ。
課題に国語を選んだのは17名中3名いた。
浅沼 柳司
、
橘 明里
に、
鈴木 修一郎
である。
柳司は6教科赤点だったため今回の補習を受けた。さすがに留年になっては困るからだ。6教科も赤点だったのだが、国語の課題を選んだのにはわけがある。理由は単純明快、補習の担当が
久保田 美和
先生だったためだ。久保田先生は国語の担当だから、聞いたら丁寧に教えてくれそう、とそういう魂胆である。適当に席に着くと、柳司は予め図書室から借りてきておいた辞書を使って漢字や言葉の意味を調べることから始まる。間違いが1つでもあればこの会議室から出してもらえない。漢字や言葉の意味は調べれば正解には辿り着けるとして、問題は長文である。長文をしばらく読んで、柳司は頭を抱えた。
(さっぱり分からん! そして眠い!!)
こうなれば残る手段はただひとつ。久保田先生に助けを求めるしか、ない。
「先生ー質問あるんやけど……」
少し離れた席で他の生徒が課題を解く様子を見守る久保田先生を呼ぶ。否、呼ぼうとしてていた。視界の端に小さなサンマさんが映るまでは。挙げかけていた手をそろりと引っ込めて、それを見つめる。確かにサンマさんである。大きさは妖精かと思うほどに小さいが。
『手放し運転でどぶ川に頭からダイブしたと』
そのサンマさんはあろうことかこの補習の時間に囁いてきたのだが、柳司が驚いたのは囁いてきたことではない。囁いてきた内容だ。
『一番最初にできたのになー。姉ちゃんの裏拳に負け……そこからの爆笑……』
ポツリポツリと呟く内容は、作り話でもなんでもない。柳司が過去に経験した恥ずかしい話である。
「お前、どこでその話を!!」
補習中に叫ぶわけにもいかず、柳司はサンマさんに囁きながら手で潰そうとする。とはいえ、行動範囲の限られた柳司と、どこへでも行けるサンマさん。ヒラリヒラリと華麗に柳司の手をかわし、サンマさんは別の席へと移っていった。このままでは、あの恥ずかしい話を誰に聞かれるか分からない。
「美和ちゃん先生ー」
そうなる前に、なるべく早く課題を終わらせねば。柳司は長文課題を目の前に、当初の予定通り久保田先生に助けを求めることにした。
明里は頭を悩ませていた。さあ国語の課題! と意気込んだまではよかった。最初は頑張って解こうとした。したのだが、漢字という壁に課題の終了を阻まれる。漢字が苦手だということがわかっているのならば辞書でも借りてきて調べればよかったのだろうが、残念なことに借りるのを忘れてしまっていた。
「美和ちゃん先生ー」
久保田先生を呼んで泣きつく。
「泣いてても終わらないから、頑張ってね」
いくつかヒントは貰えたものの、辞書なしではさすがに厳しいものがある。何しろ明里は国語が一番苦手なのだ。
「辞書使い終わったで」
そのとき、救世主とばかりに明里の斜め後ろに座っていた柳司が借りてきていた辞書を差し出した。
「ありがとうなの、柳司君」
礼を言って辞書を受け取る。明里は早速辞書を開いて漢字を調べ始める。不意にぴょんっ、と何かが横切った。
『下着のまま寮を飛び出したりそのまま猫と戯れたり? それはなかなかダメージがでかいぜ』
サンマさんだ。小さいけれどサンマさんだ。ひそひそ話を囁いてくるサンマさんだ。
「ダメージ? 何かよくないことでもあるのかな?」
明里もサンマさんに倣って、ひそひそ囁き返す。
『なんだよ恥ずかしくねーのかよ。ちぇっ、つまんねーな』
ぴょんっと飛び跳ねるようにして、小さなサンマさんは明里のいる机からいなくなった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月24日
参加申し込みの期限
2014年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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