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ある夏休みの試練~サンマさんりたーんず~
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修一郎は至極真面目に補習課題に取り組みつつ……悶々としていた。思い返すのは試験のことだ。あれほど真面目に勉強したのにも関わらず、なぜか国語だけが赤点だったのだ。一体全体どういうことなのだろう。記述問題が軒並み取れていなかったことが思い出される。あのときのメロスの心情といえば、あれしかないはずだ。
『セリヌンティウスが私の身代わりとは甘くみられたものよ! よかろう、すぐ戻ってくるゆえ首を洗って待っているがよい!』
何が違うというのだろう。友人を案じ必ず戻る、という心情を的確に表現していると思うのだ。今回も試験と同様、自分なりに設問には真剣に取り組んだ上で、もし間違いとあらば、理由を問わねばなるまい。久保田先生に、『誠意を持って全力で』だ。そうして、修一郎は課題の長文問題他、国語の課題全てを解いた。久保田先生の所へ持っていくと、悲しいかな、またもや間違いとのことであった。当初の予定通り、修一郎は自らが出した解答の意図を力説し始める。
「久保田よ! 聞くがいい! ここはこういう意図であるぞ」
「うーん、それはちょっと飛躍しすぎよ」
「ふむ、理解できん……だと!? ククク……ファーッハッハハ! 愉快な冗談だ!」
高らかに笑い飛ばす修一郎は気付いているのだろうか。ここは仮にも補習会場である。高らかな笑い声を上げるに相応しい場所ではないし、会議室中の目が修一郎に集まっている。
「もうちょっと声を抑えてね。じゃないと怖いからね」
苦笑しながら言う久保田先生の言葉に、修一郎は不思議そうに首を傾げる。
「む、怖い? 私はただ話をしているだけなのだが……はて?」
「この問題は不正解、だからもう一度考えてきてね」
怖いの意味をぼんやり考えつつ、修一郎は力説も忘れ席に戻る。周囲の目はまだ注がれていたが、修一郎は気付かず、もう一度長文問題を読み返す。
『迷子の子どもに声をかけて大泣きされて通報か……一体どんな形相してたんだ?』
「ああ、まったく、私の未熟を恥じる……サンマさんか?」
恥ずかしい話に相槌を打ちかけて、修一郎は己の恥の発信源を見た。小さなサンマさんがそこにいた。話しかけられるまで長文問題に集中していて気付かなかったが、なんということだろう。これはこれは、大変愛らしいサンマさんだ。
「持って帰りたいが良いな? 心配はいらぬ、大事にしてくれようぞ!」
ここが補習会場だということも忘れ、修一郎は大きく叫んだ。
「鈴木君、少し静かにしようねー」
再び注目の的になったのは言うまでもない。
深民 実々
は美術の課題と睨みあっていた。そもそも、実々は赤点を取る予定など全くなかった。それがなぜこんな事態になったのかというと、とある先輩の貧乏ゆすりを止めようとした結果、カンニング疑惑で途中退場になってしまったのである。当然、赤点となった。先輩が妨害しなければこんな補習を受けることもなかったのに、と思う。思えば、たとえ先輩の貧乏ゆすりが故意の妨害でなかったとしても、実々にとっては故意であることとさほど変わらない。どちらにせよ、補習と睨みあう事態になっているのだから。そんな上昇しない気分に加え、夏の暑さがやる気を持っていってしまいそうになる。
そこではっと我に返って、実々は首をぶんぶんと横に振った。家庭科室で行われているクッキング・パーティー、それに参加するためには、集中して目の前の課題を終わらせなければならない。頑張らなきゃ、と心の内で意気込んで、再び課題に目を走らせる。
『10センチのヒールをはいて、すっ転んだ? それは災難だったよなあ』
突如聞こえた声に実々は思わず動きを止めた。恐る恐る声の聞こえた方向を見る。小さなサンマさんがニヤニヤ笑っていた。
「え、なんで知ってるの!?」
思わずひそひそサンマさんに囁くと、サンマさんはさらに追い打ちをかける。
『ついでにヒールの踵が取れて永久封印か。身長は、ほらあれだ、残念だったな』
尻餅をついた上にみんなに見られて恥ずかしかったあの思い出してはいけない思い出。実々が精神的ダメージを受けているのを知ってか知らないでか、言うだけ言って、サンマさんはぴょんと飛び跳ねていなくなった。サンマさんがいた場所を見つめて、再び実々ははっとする。集中力がまた切れた。もしかしてこのままだとパーティーに間に合わないのかもという嫌な予感が胸を覆う。それは嫌だ。
「美和ちゃん先生、助けてくださーい、自分自身が敵なんですー!」
実々は泣きながら久保田先生に助けを求めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月24日
参加申し込みの期限
2014年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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