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【おいしいアイスクリーム屋さん】
「うまいアイスの店があるんだとよ。行ってみないか」
シーサイドタウンにおすすめの店があると幼馴染みに教えられた
荒海 藤吾
がそう言って誘うと、
小倉 杏子
は一拍遅れてうなずいた。
以前
振り回してしまったときの詫びもかねてアイスをおごろうという藤吾だったが、同じあの日を思い出した杏子の心中は複雑だった。
どうして胸の奥が重たい感じがするのかわからないながらも、声をかけてもらえたことはやはり嬉しい。
一緒にシーサイドタウンに向かって歩きながらも、杏子の胸は高鳴りつづけた。
「ここだな」
藤吾が杏子を連れて訪れた店は、連日の暑さもあってか、かなりのにぎわいをみせていた。
明るい照明の下のショーケースには、色とりどりのアイスが並んでいる。
「俺は、そうだな、バニラのカップにするか」
「えーっと、えーっと……、私はストロベリーをお願いするであります!」
アイスを片手に並んで座った二人は、ひとくち頬ばると、そろって目元をやわらげた。
「わぁ、とってもおいしいでありますよ、荒海さんっ!」
「うん、あいつの言ってた通りだ。ここのアイスはうまいな」
満足げな藤吾の言葉に、杏子はつぶやき、目を逸らした。
「あいつ……」
ストロベリーのアイスはとても甘酸っぱくて、文句のつけようがないほどおいしかった。
それなのに、藤吾の言う『あいつ』というのがおそらくあのときに会った幼馴染みなのだろうと考えただけで、痛みを伴って胸がざわざわと騒ぐ。
アイスは冷たく、外の暑さを忘れさせてくれる。
上品な甘さとフルーツの酸味、それに豊かな香りが、ほっと気持ちを安らがせてくれる。
「おいしいアイスをごちそうさまであります、荒海さん!」
なごやかに藤吾と一緒に過ごす時間は心を浮き立たせるのに、どうして複雑な感情が底によどんだままなのか、どうしても杏子には得心がいかなかった。
藤吾の様子におかしなところは見当たらず、こんなふうにとまどっているのが自分だけなのだろうと考えると、なおさら不可解だ。
それでも、こんなふうに二人で過ごす時間はとても楽しくて、杏子は藤吾に笑顔を向けた。
「夏はやはり冷たいものに限るでありますからねっ」
「ああ、そうだな。……ん?」
ふと杏子を見つめて、藤吾が首を傾げた。
「どうしたでありますか? あっ、もしかしてどこかにアイスがついているでありますか!」
「いや、そういうわけじゃないんだが。小倉、お前今日何かつけてるのか?」
甘い匂いがするという藤吾に、杏子も同じく首を傾げた。
「甘い匂い……、でありますか? いえ、つけていないであります……が……っ!?」
「いや、確かにこっちから漂ってくるんだよな」
くんくんと鼻を動かしながら近づいてくる藤吾に目を丸くして、杏子は息を詰めた。
「やっぱり小倉の頬から……」
香りの元をたどろうとしていた藤吾だったが、目を剥いてこわばる杏子の頬が、ぐんぐんと赤く染まっていくことに気づいて、ぱっと離れた。
「わ、悪い! ……近すぎたな」
「そそそ、そうでありま……、いえっ、だ、大丈夫でありますよ! 気にしてないでありますからっ」
「そうか? それにしても、何だろうな、この香り」
何気なく藤吾が腕を伸ばし、手の甲を杏子の頬に押し当てた。
「ひゃっ!?」
杏子の肩が跳ね、これまで以上に顔が真っ赤に染まっていく。
そんな杏子の変化には気がつかず、藤吾は目を丸くした。
「頬が冷てぇ……。氷みたいだぞ、大丈夫なのか?」
「えっ? え、そうであります……か……?」
尋常じゃない冷たさに、藤吾は両手で彼女の頬を挟んだ。
「わ、私にはどこが冷たいのかよくわからないのでありますが……」
不思議に思った杏子も、藤吾の頬に手を伸ばした。
「わぁ、冷たっ……、まるでアイスみたいでありますね!」
「俺のも冷たいのか」
「ひんやりでありますよっ」
「そうか」
杏子の頬をふにふにと押しながら、藤吾はこれは神魂の影響だろうと考えた。
どちらも体調に変化はないようだし、放っておいても大丈夫だと判断して、様子をみることにする。
「……にしても」
手のひらに吸い付くような杏子の頬の感触に、藤吾は感銘を受けていた。
すべすべの頬はもちもちしていて、まるで自分とは別の素材でできているかのように柔らかいのだ。
指先に少し力を加えるだけで形を変える優しい肌触りを堪能していた藤吾の頬もまた、杏子の手に包まれていた。
つい無言で頬を撫でていた二人だったが、ふとしたひょうしに視線がからみ、ぎょっとした。
「……ぅ、ひゃっ!?」
我に返って、周囲の目を気にする杏子の顔が、再び真っ赤にほてっていく。
「あ……、悪ぃ。つい夢中に、ああいや、何でもない」
杏子と同じように周囲の視線を気にしつつ、藤吾は血色の良い杏子の頬をまじまじと見つめた。
指で自分の頬にも触れてみたが、冷たいばかりで感触はいつもの自分の肌とまったく同じだ。
手の平に残る感触との違いが意識に残った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月13日
参加申し込みの期限
2014年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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