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君の頬が冷たくて
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【車の中は猫でいっぱい】
「……あれ?」
遠矢 護
が
『レンタルBOXゆめゆめ』
を後にしたとき、ちょうど目の前を走っていた大型の自家用車が少し先でとまった。
護が見つめる先で後部座席のドアが開き、中から
八神 修
が現れる。
「あ、八神さんでしたか。こんにちは」
護と修は、同じ新聞部に所属している。
「偶然だな、遠矢。どうしてここに?」
「僕は、こちらのゆめゆめさんに用があったんです。レンタルボックスをお借りして、小さいくまを置かせてもらってるんですよ」
ぬいぐるみ作りに長けている護は、レンタルボックスに置いている作品の入れ替えを終えたところだった。
手作り品を置かせてもらって販売しているのだが、そこまで口にしては修に気を遣わせてしまう気がして、黙っておいた。
「そうか。感心なことだな。外は暑いだろう、よかったら乗っていかないか」
「いいんですか?」
「もちろん。車の中はにぎやかだぞ。遊んでやってくれないか」
修に招かれた車中は、飼い猫たちでいっぱいだった。
「わあ、猫さんがいっぱいですね!」
顔をほころばせる護を歓迎するように、猫たちがにゃあにゃあ騒ぐ。
車内は二列ある後部座席が、向かい合わせになる形にセッティングされており、腰かけた護の膝にはさっそく個性豊かな猫たちがつめかけてきていた。
外の暑さが嘘のような涼しい車内には、どこからともなく甘い香りがただよっていた。
じゃれつく猫たちに頬を舐められて、護が笑う。
「くすぐったいですよー」
少し離れた路上では、
後木 真央
が特ダネを求めてきょろきょろしていた。
「特ダネは~、歩いてこない~のだっ……、だ~から走って探すのだ~!」
そんな真央の視線が、路上にとまる修の車に向けられた。
「……ヲヤ? あの車は、さてはさてはなのだ~っ」
駆け寄った真央が、「やっぱり!」と、声をあげる。
「修ちゃんと護ちゃんなのだ~!」
「やあ真央、今日も元気いっぱいだな。乗っていくか?」
「わ~い! 車の中、涼し~のだっ。仔猫さまたちも、かっわいい~のだ~っ!」
修に手招かれて乗り込むなり、真央は相好を崩した。
「ミルクもパトラも、護ちゃんのほっぺたおいしいのだ~? ミストもブラックもおひさなのだ~」
「こんにちは、後木さん」
「やっほ~なのだ。護ちゃんも、さては特ダネを探してうろうろしていたのだ?」
「いえ、僕は……」
護がレンタルボックスに作品を並べてきたのだと話すと、真央は目を輝かせた。
「新作なのだ!? どんなのか見たいのだ~!」
「ええと、こんなのですよ」
詰め寄る真央に、護は鞄につけていた自作のくまを見せてあげた。
「かわいいっ! キュートなくまさんなのだっ」
護は鞄の中に入っていたくまの中からひとつ選ぶと、真央に手渡した。
「これ、さっき入れ替えたものなんですけど、よかったらどうぞ」
「えっ、もらっちゃっていいのだ? ありがとうなのだ、護ちゃんっ!」
星形のカラフルな布でできているくまを指先でなでて、真央は満面の笑みを浮かべた。
そんな光景を眺めながら猫をなでている修の様子に気づいた真央が、首を傾げた。
「修ちゃん……、仔猫さまたち、もしかして少し元気がないようなのだ? お腹すいてるのだ?」
「いや、実は今、予防接種を受けてきたところなんだ。注射を打たれたばかりだからな、そのせいだろう」
「偉いのだ~、頑張ったのだ。真央ちゃんもなでなでしてお慰めしちゃうのだ」
「そうだな、そうしてやってくれ」
7匹いる猫のうち、甘えん坊のミルクとおねだり上手のパトラは護の膝に乗って頬を舐めている。
勇敢な黒猫のブラックと、頭の良いブルー、それに忠誠心の高いタイガは、修の近くに落ち着いていた。
「マーブルとミスト、おいでなのだ~。真央ちゃんと遊ぼうなのだ~」
要領よく護と修に順番になでられていたマーブルと、気まぐれなミストを抱っこして、真央は頬ずりをした。
「どうした? ブルーも頬が気になるのか?」
猫たちがしきりと三人の頬を舐めることに気づき、修がいぶかしげに車内を見回した。
「それにこの香り……。何かついているのか?」
「……あれ? 僕のほっぺが冷たいみたい……です、よ……?」
修の発した疑問に、何気なく頬に手をやった護がつぶやいた。
「俺もだ」
修は自分と護の頬を触り比べて、まばたきをした。
「おーっ!? 真央ちゃんもひんやり冷え冷えほっぺたなのだ~っ!?」
驚きの声をあげた真央が、護の頬に手を伸ばした。
「どれどれ、護ちゃんのほっぺたも……、あれれ?」
「どうかしましたか……?」
「うーん、護ちゃん、何かいい匂いがするのだ? あまーい、おいしそうな、フンフンフン……、ぱくん!」
鼻をひくひくさせながら匂いの元を辿っていた真央が、護の頬に食いついた。
「わ!」
大きく肩が跳ねた護の頬を、真央はそのままぺろぺろと舐めていく。
「わ、わあ、わ……、う、後木さん! な、な、何を……、う、わ、わ!」
見る間に護の首から上が真っ赤に染まっていき、彼は目を白黒させた。
「わかった! これはイチゴミルク味なのだ~っ!」
「だ、な、な……、イチ……、ゴ……? あ、あっ、の……」
硬直してまともに言葉も発せなくなった護をかばうように、修が呆れた目を向けた。
「おい真央。何をしているんだ」
「甘くて冷たくて、顔がアイスになったかと思ったのだ。歯は立ててないから大丈夫なのだ」
「そういう問題じゃないだろう」
まだ何かを言いかけていた修に真央はぱぱっと近づき、甘い香りを放っている頬にぺろんと舌を這わせた。
「……なっ!!」
硬直する修をよそに、真央はしきりと首をひねっていた。
「ん~、真央ちゃんは、イチゴミルクよりチョコレートが好きなのだ~」
護の頬も修の頬も同じ味だったことに不満を抱いて、真央は意気込んだ。
「こうなったら、他の人も同じ味なのか確かめにいくしかないのだ! チョコレート味のほっぺた探すのだ~!」
「待て、待て待て!」
拳を振り上げる真央を、ようやく動きを取り戻した修が止めた。
そんな中でも変わらずに猫たちは三人の頬を舐め、護は未だに赤面したままぼんやりと遠い目をして、時折ぶんぶんとかぶりを振っていた。
「そうだ。ジェラートを食べにいこう」
頬ではなく本物のアイスを食べようと、修が提案した。
「大観覧車の近くに、美味いジェラートの屋台があるんだ。食べに行かないか?」
「行く! 行くのだ!」
「……う、うん」
張り切る真央と、ぼうっとしたままの護が同意したので、修は運転手の名を呼んで、大観覧車方面へ車を向かわせた。
「ここから歩こう」
大観覧車の近くで車から降りて、目当てのジェラート屋に向かう。
「どれにする?」
「真央ちゃん、チョコレート味のジェラートが食べたいのだ~!」
歩くうちに落ち着きを取り戻してきていた護が、少し悩む素振りをみせる。
「どれもおいしそうですね」
「そうなのだ! あっちもこっちも食べたくなって困るのだ~!」
ひょいと隣で身を乗り出してジェラートを眺める真央から、護はさっと目を逸らした。
「うう……」
動揺が抜けきらず、距離の近さも過剰に意識してしまって、まともに顔が見られない。
「ええと、僕はやっぱりイチゴミルク……、あっ、いえ!」
ここでイチゴミルクを選んでは墓穴を掘ってしまうと、慌てて護は言い直した。
「や、やっぱり僕、塩キャラメルにします!」
「そうか? なら、俺はやはり、ここはイチゴミルクにしよう」
「えっ」
修の勇気ある決断に、護は内心、拍手をおくった。
「わーい! ジェラートジェラート、おいしいのだ~!」
ご機嫌な真央の声を聞きながら、修と護もジェラートを頬ばった。
「うん。美味い」
「おいしいですね。素敵なお店を紹介してくださって、ありがとうございます」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月13日
参加申し込みの期限
2014年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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