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君の頬が冷たくて
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【ほっぺとの出会い】
黒滝 竜也
が行きつけのホビーショップでプラモデルを購入した帰り道。
シーサイドタウンをぶらぶらと散策をしていたところ、アイスの買い食いをしている刀と小豆にばったり出会った。
「竜也さんじゃないですか~! こんにちはーっ」
同じ桜花寮の小豆に手を振られて、竜也はいささかぎこちなく会釈を返した。
小豆一人であったならば緊張でがちがちになっていただろうが、
顔見知り
でもある刀が一緒であるため、そこまで身構えることなく応対できた。
「黒滝は買い物か?」
竜也が手に持っている荷物に目を留めた刀が尋ねる。
「ああ。ちょっと向こうのホビーショップでな」
袋の中には、車やミニ四駆が入っている。今から組み立てるのが楽しみだ。
「二人は……」
「暑いからな、あちこちで冷たいものの食べ歩きをしているんだ」
「おいしーんですよー! ほっぺが落ちそうです! あっ、ほっぺといえば、竜也さんもほっぺた冷たいんですか?」
「そうなんだ。もしかして、二人もなのか?」
先ほどから、やけに頬が冷たいと察していた竜也が、驚いて小豆を見た。
「そうなんですよー。けっこう冷たい人、多いみたいですよ。へんてこですよね~」
「ああ、そうだな……」
もっと詳しく聞きたい気もしたが、どうも小豆に対して積極的には質問できない。
「害があるわけじゃないようだし、そのうち収まるだろ」
気楽そうに刀が言うので、竜也も重々しくうなずいた。
「そうだな」
「それじゃあ、竜也さん。私たち次のアイスが待っているので行きますね」
「そうだな、またな黒滝」
「ああ。気をつけて」
立ち去る二人を見送って、竜也は自分の頬をぺたぺたと触った。
シーサイドタウンを歩きながら、ソフトクリームを食べ終えた
詠坂 紫蓮
も、頬に手を触れながら周囲を観察している。
「どうやら、他の人たちもほっぺたが冷たくなっていそうよね」
見たところ、道行く人々の中にも、頬を気にながら歩いている人が目立っている。
「あら?」
道端に猫がたむろしているのに気づき、誘われるように近づいた。
「こんにちは。毎日暑いわね、何をしているの?」
しゃがんだ紫蓮の周囲を猫が囲み、鳴きながら鼻を揺らしている。
「かわいいわね、井戸端会議でもしていたの? ……ひゃんっ!?」
ぺろんと首を伸ばした猫に頬を舐められて、紫蓮の肩が跳ねた。
「わあ、驚いた。そっか、猫にも冷たいのがわかるのね」
猫の愛らしい仕草に最初は笑っていた紫蓮だったが、囲んでいる猫たちに次々頬を狙われてたじたじとなってしまう。
「っわ、ちょっと、落ち着いて! あなたたち数が多いわよ……!」
顔中舐められて目も開けられない。
「ねっ、くすぐったいったら……っ、も、たすけ……」
「おい、大丈夫か」
身動きがとれなくなった紫蓮の袖をつかみ、引っ張り上げる人物がいた。
「わわっ……、ええと、ああ助かったわ。どうもありがとう」
振り向いてみると、同じ寮の竜也が眉を寄せて立っている。
紫蓮の無事を確認するなり、さっと一歩距離をあけた彼に、お礼を言った。
「あー……」
言葉を探しながら、竜也がポケットの中でハンカチを握りしめてためらっている間に、紫蓮はさっさと自分のハンカチを取り出して顔を拭く。
「一匹ならかわいくても、たくさんだと困ることもあるのね」
「そうだな」
言葉少なく、竜也はそう返事をした。
「アイス! アイス~!」
暑い日にはアイスを食べるに限る。
豪華にふたつ盛られたアイスを持って、ベンチで頬ばっていた
橘 明里
の視線はあっちこっちをさまよっていた。
「みんな暑そう~っ。わぁう、このアイスとってもおいしいの~っ」
両足をばたばたさせて、時折頭も揺らしながらもぐもぐ食べる。
ひとくち食べるごとに、自然と笑顔がうかんでくる。
「おいしかったのよ、アイス最高っ!」
席を立った明里は、目の前を散歩している犬に駆け寄った。
「わんこちゃん、やっほ~!」
犬が鼻を鳴らしながら頬を舐めてきて、明里は声をあげて笑った。
「そんなにおいしいの~っ?」
「あらあら大変。まるで甘い物を食べているときみたいよ、どうしたのかしら……」
飼い主さんが明里の顔を拭き、目を丸くする。
「あら、あなた……、顔が冷たいわ、大丈夫?」
「えーっと? ……わっ、本当!!」
自分の頬の冷たさに気づいた明里は、天を見上げた。
「あたしったら、またひとつ天使の力に目覚めてしまったなの!」
そうとわかれば、この幸せをたくさんの人にプレゼントして回らなくては。
世の中をいっそうハッピーにするべく、明里は次々と道行く人に声をかけた。
「しあわせのおすそわけ~! 甘い甘~い、あたしのほっぺ~!」
るんるんとスキップしながらやってきた明里が、往来の先にいた紫蓮に抱きついた。
「やっほーやっほー、キミたちあたしのほっぺはいかがなの~!」
「きゃ……、ほっぺ?」
驚く紫蓮に、明里はぐっと顔を寄せる。
「うっわぁ、キミのほっぺもいい匂いなの! でもでも、あたしのほっぺも格別の味わいなのよ!」
「あなたもほっぺが冷たいのね」
「そうなの! そうだ、食べ比べしちゃおうなのよ~!」
ぱっと明るい笑顔で、明里は紫蓮の頬を舐めた。
「き、急にほっぺを舐めないでよ! びっくりするじゃない!」
「ん~っ、おいしいイチゴミルクなの~っ!」
「イチゴミルク……? んー?」
頬の味を褒められて、紫蓮は限界まで舌を横に伸ばして、自分の頬を舐めてみた。
「あら本当。甘いのね」
感心したようにうなずいていた紫蓮だったが、すぐに竜也の視線に気づき、頬を赤らめる。
少しはしたなかったかなと思いつつも、好奇心には抗えない。
「冷たいだけじゃなくて、甘い味がするみたいよ」
ごまかすように言葉を添えると、竜也も黙ってうなずいた。
一度も二度も同じだろうと、紫蓮は頬の味を確かめる。
「うーん、癖になるような味わい……」
おいしいのだが、舐めにくいのが難点だ。
「さあさあ、あたしのほっぺたもどうぞなの!」
「……いいのかしら」
ぷにっとやわらかそうな頬を差し出されて、紫蓮はためらいながらも、明里の頬を味わった。
「ふふふ……、とっても甘いわ」
「じゃんじゃん舐めちゃっていいのよ~!」
気前よく頬をふるまう明里が、対応に困って立ちつくしている竜也に目をとめた。
「ほらほら、キミもこっちに来るなの、あたしのほっぺをどうぞなのよ!」
「いやっ、俺は……!」
後ずさる竜也に、明里は気安い調子で寄っていく。
「さあさあどうぞ、おいしいあたしの幸せほっぺを召し上がれ~っ」
しきりと視線をさまよわせて、竜也は両手を前に出した。
「すまない、気持ちだけで十分だ。遠慮しておこう」
かたくなに拒む竜也に、明里は首を傾げた。
「おいしいのに、いいの~?」
「ああ、本当に、本当の、本当だ!」
「そう?」
きょとんとしていた明里だが、すぐに納得すると、紫蓮と竜也を手招いてアイスクリームの屋台を指さした。
「ほっぺたより本物のアイスが好きなら、三人で買いに行こうなの! そうしたら、味だって選べちゃうのよ」
「んー、そうね。私、さっきソフトクリームを食べたばかりなのだけれど」
「あたしも食べたのよ、アイスクリーム! 今日は暑いから、いくらでも食べられそうなのっ」
「それもそうね。いいわ、黒滝君はどうする?」
「……そうだな、本物のアイスなら」
「じゃあ、決っまり~!」
うきうきとした足取りで進む明里を先頭に、三人はアイスを購入して並んで食べた。
女子が頬を舐め合う現場から解放されたことにほっとした竜也だったが、女子と同席していることに変わりはない。
つい無言になってしまう彼だが、アイスを食べている間は黙っていても角が立つこともないだろう。
「……うむ」
甘いはずのアイスも、緊張のあまりいまいち味がよくわからなかった。
それでも、明里と紫蓮がおいしそうに食べるので、竜也も美味いとつぶやいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月13日
参加申し込みの期限
2014年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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