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【七夕】飛べ、天の川! ラブラブ♪ランデブー!
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【2人の甘い想い】
志波 拓郎
は歓喜した。
愛しの
高梨 彩葉
を勇気を出して祭りに誘ったところ、快諾してくれたからだ。
「彩葉さん、誘って、……一緒に来てくれる、やった……!」
会心のガッツポーズを繰り出し、慌てて誰かに見られていないか(特に兄の
志波 武道
)周囲を見渡してしまう。
(油断してはならない、ブラコンの兄は神出鬼没なのだ)
それくらい拓郎は歓喜していた。
「彩葉さん……、浴衣で来る……って、言ってた、な……」
きっと可愛いんだろうなぁ、いや絶対可愛いんだろうなぁ! 間違いないよなぁ!
彼の頭の中は彩葉の浴衣ファッションショーが盛大に開催されていた。
と、ここで彼は重大な事実に気が付いた。
「!! だったら俺も浴衣着ないと! でも俺持ってない! やばい! どうしよう!?」
感情が高ぶり、つい普段の眠そうな口調から脊髄反射で言葉を繋ぐ感じで独りごちる拓郎。
というか、実際ピンチである。
やむなく、彼は兄の武道に連絡し、彼の下宿先の主人から浴衣を無事借りることができたのだった。
勿論、兄は「たー坊がピンチなら文字通りひと肌脱いじゃうZE☆」と通話中に脱衣したのか、下宿先の主人の怒声が受話器から聞こえてきていた。
「しばっち、まだかなぁ?」
待ち合わせ時間より早めに到着した彩葉は、周囲をキョロキョロ見渡していた。
「えへへ、シーサイドタウンで可愛い浴衣を見つけてよかったよ!」
薄紅色の桜柄が映える浴衣は、明るい性格の彩葉にぴったりなチョイスといえよう。
また、普段は下ろしている前髪をピンで留めており、その済んだ青い瞳が更に浴衣の色と対比でよく目立っていた。
「あ、きたきた! おーい、しばっちー!」
遠くから小走りでやってくる拓郎を笑顔で手を振りながら出迎える彩葉。
「……ごめん、待たせ、た」
(浴衣の調達に時間は掛からなかったけど、馬鹿兄貴の激励という名の弄りがウザい上に長くて……!)
兄のちょっと重い激励を背に、彼はここに臨んできたのだった。
(おかげで、緊張せずに彩葉さんとデートできそうだけど。……礼は言わないからな、馬鹿兄貴!!)
相当焦ってきたのか息を切らす拓郎だったが、そこは陸上部、すぐに呼吸を整えしゃんと立った。
「それ、じゃ……、行こう、彩葉さん……」
「うん! ……しばっちの浴衣、渋くてカッコイイなぁ!」
「え、あ、ありが、とう……!」
濃紺のシンプルな拓郎の浴衣は、ガタイのいい彼が着るとより一層男らしさが際立つ。
彩葉は遅刻のマイナスよりも、彼の浴衣の着こなしのプラスが上回っていた。
2人はまず、夜の屋台巡りと洒落込むことにした。
「今夜、は……、楽しもう、ね……」
「うん! いっぱい思い出作ろうね、しばっち!」
自然と2人は指を絡めて手を繋いでいた。
屋台で林檎飴や綿飴、チョコバナナを堪能する2人。
「やっぱりお祭りっていいよね! チョコバナナも美味しいし、幸せ~♪」
「うん……、美味しい、ね……」
2人で語らいながら練り歩くと、どこからか「ねこったーで短冊が……」「空飛べるってホント?」など噂が耳に入ってきた。
拓郎はすかさずねこったーを確認すると、件の噂の内容を確認することができた。
(短冊を飾ると空が飛べるらしい?)
「飛ぶ……か、憧れ、も……あるから……、ちょっと、試し、たい……」
「しばっち興味あるの? だったら折角だし、短冊吊るしに行こう!」
こうして屋台巡りを中断し、2人はロープウェイ駅へ足を運ぶ。
展望台へ到着。生憎の曇り空。
だが、雲の上は星の海が待っているらしい。
短冊を手に取り、迷わず拓郎は願いを書いた。
『彩葉さんを、全て知りたい!』
「……よし!」
彩葉に見られないようにガッツポーズする拓郎。
だが、この願い事は簡潔すぎて色々省かれているため、一見色々とハードル高い願いになってしまっていた。
彼は
『彩葉さん(と好きなものとかこれから一緒に遊びに行ったりして、彼女の隣にいる幸せ)を、全て知りたい(。そのうえで一緒に甘いもの食べたりとか過ごしたい)!』
と願ったつもりで短冊を書いた。
端折りすぎである。
彩葉はというと「しばっち、恥ずかしいから見ちゃダメ!」と顔を朱に染めてコソコソと願いをしたためていた。
『これからもしばっちと一緒に居られますように』
なんという両思い。
これが愛のなせるワザなのだろう。
ラブラブ度MAXな願いに、神魂パワーもキュンキュン!!
2人は一気に地球の重力を振り切り、厚い雲を突き抜けていく!
「って、うぉ……!? ほんとに飛べた!?」
「うわぁ!?本当に空を飛んだ!? な、なんだか体が不安定だよー! って、しばっち!?」
拓郎が彩葉を守るようにその体を引き寄せ、抱き締めた。
「俺に掴まって!」
またもや感情が高ぶり、脊髄反射で言葉を発する拓郎。
「飛ぶって、気持ちがいいんだな! それを彩葉さんと一緒に体験できるなんて、夢みたいだ!」
「し、しばっち……!」
彩葉は顔を更に赤らめて俯いてしまう。
そこで拓郎は冷静になった。
(何やってんだ!! 彩葉さんが怖がってるじゃないか!)
「ごめ、ん……。自分に掴まって、れば……、安定、するから……」
「あ、う、うん……」
歯切れの悪い物言いの彩葉に拓郎は首を傾げつつ、雲の切れ間を目指していく。
見渡す限りの星の輝きと大パノラマ。
2人は「きれいだね」と囁き合いながら天の川を鑑賞する。
(……天の川で気分を紛らわせないと、集中しないと……)
抱き寄せている拓郎の鼓動が早くなる。
彩葉の体が密着しているだけでもドキドキするのに、やけに柔らかい2つの感触が拓郎の肌に伝わってくるのだ。
(浴衣って、下着を付けないって聞いたことあるけど、まさか、彩葉さん……!? でも、この感触は、間違いなく……!!)
よぎる思考。だが決して口に出すことが憚られる内容。
ましてや彩葉はそういった類の話が苦手なのだ。
拓郎は健全な青少年としての試練を孤独に立ち向かっていた。
彩葉もこの状況に窮していた。
(星はキレイ、だけど……!)
拓郎に押し付けた胸元をチラリと見遣った。
ふにょり、と押し当てた部分がキレイに形に沿って変形していた。
(どど、どうしよう! 浴衣を綺麗に着たいから
今日はノーブラ
なのに!?)
やっぱりノーブラだった!
元来ふくよかな胸元の彩葉、浴衣を着こなすにも苦労が絶えない。
浴衣は線の細い、胸の控えめな女性が着ると映える仕様は、旧来の日本女性のバストサイズを考慮しているからなのかもしれない。
「え、えっと……、彩葉、さん……」
拓郎が困惑し始める。
彩葉が彼の首に腕を回し、更に密着し始めたのだ!
「ご、ごめん、しばっち……。やっぱり怖い……!」
(本当はちょっと離れたいけど、くっつかないと落ちちゃうかもだし下が怖いから離れられないよー!!)
そのままギュッと彼女は腕に力を入れて締めた。
……締めてしまった。
「ぐぇっ……!?」
鶏が絶命するような声が拓郎の喉から漏れた。
拓郎はおっぱいの感触と首を絞められた窒息感で視界がぼやける。
頭の中が真っ白になり、何故か多幸感に満ち溢れる。
(あれ? ここは、天、国……? おっぱい天国?)
「し、しばっち!? しっかりして!!」
彩葉、気付いた頃には遅かった。
完全に拓郎へフロントチョークが決まっていたのだから。
「あ……、飛行が、ぶれ……る……」
気絶した拓郎の体が彩葉の腕をすり抜け、墜落していった。
「きゃー!! しばっちが墜落しちゃうー! って、私もなんか墜落してるー!?」
2人の願いは連帯責任、一蓮托生とみなされていたのか、拓郎の気絶により彩葉まで飛行能力を失ってしまった!
「助けてー!! このままじゃ、地面に激突しちゃうー!」
慌てる彩葉! 絶体絶命!
だが、なんと僅かな意識を振り絞り、拓郎が彩葉の下に潜り込んだ。
「自分、が……、受け止め、る……、から……!」
「しばっち……!!」
拓郎は自らを犠牲にして彩葉だけでも助けようとしていた。
だが、これを彩葉が拒む。
「嫌だよ! しばっちと一緒に助からなきゃ! で、でもどうすれば!? 誰か助けてぇー!!」
悲痛な叫びが、星海に轟く――!
「「彩葉! 今助ける!!」」
高速飛行する2つの影!
1人は彩葉の兄、
高梨 煉
!
拓郎と彩葉の2人を無理やり受け止め、急降下に歯止めをかける!
「ぐっ……! 勢いが……!!」
(やべぇ! 二人の体重を考えてなかった!)
だが止まらない!
そこへもう1つの影、
荒海 藤吾
(と引っ張られてきた
小倉 杏子
)が煉を支える!
「煉さん!」
「「藤吾!?」」
高梨兄妹の声がダブった。
「うおおおぉぉぉーっ!!!」
荒海が渾身の力で高梨兄妹を支えると、ようやく下降は停止。
無事、墜落を免れることができた!
煉は笑顔のままブチギレていた。
「志波、飛行中に気絶とか何考えてんだ? 下に降りたらみっちり説教だからな?」
「す、すみま、せんでした……」
しょげる拓郎を庇うように彩葉は口を挟む。
「兄貴、しばっちは悪くないよ! 元はといえば、私がしばっちの首を絞めちゃったから……」
「何でそんな危険なことをするんだ!?」
彩葉にまで兄のカミナリが落ちた。
「2人ともさっさと地上に降りるぞ! 今夜は覚悟しておけ!」
「「……はぁい……」」
煉は荒海に向き合おると、深々と頭を下げた。
「おかげで助かった。感謝するよ、藤吾」
「藤吾が受け止めてくれなかったら、とんでもないことになってたよー」
彩葉も感謝を口にするが、兄に睨まれてすぐに萎縮してしまう。
「いや、たまたま落ちていくのを見て、文字通り飛んできただけですから。無事でなによりです」
(あぶねぇ……、もしも支えが無かったら煉さんも一緒に落ちてたんじゃねぇか?)
表情は変えないが、荒海は内心ヒヤヒヤしていた。
こうして、彩葉を煉が、荒海が拓郎を背負い、地上へ帰還することとなった。
「……悪いな。急に手を掴んだりして、痛くなかったか? ちょっときつく握りすぎてたかもしれねぇ……」
小倉を気遣う荒海。
それに彼女は微笑みながら首を振った。
「い、いえいえ大丈夫でありますよ! それに、人助けをしたのに私に謝る荒海さんはとっても優しい人であります!」
「優しい人、か……」
チラリと彩葉を眺め、自分の背にいる拓郎を意識する。
「なぁ、あんた。彩葉の彼氏なんだろ?」
急に話しかけられ、「え、あ、ああ……」と狼狽する拓郎。
その頼りなさに嘆息を吐く荒海。
「……ちゃんと彩葉を守ってやれよ」
言葉の節に、刺々しい感じを含むそれを、拓郎は「……勿論、だ……!」と悔しそうに口篭る。
このやりとりを、小倉は黙って見ていた。
(なんででありましょう。あの女の子を見る荒海さんの視線に、ちょっと胸が痛くなったのは。荒海さんが背負う男の子に怒っているように思えたのは、一体……?)
小倉は唇を真一文字にして星を見上げるしかできなかった。
荒海 藤吾
:幼馴染の恋愛を何故か素直に喜べない自分に気が付く(小倉は『妹』的存在)
小倉 杏子
:荒海に対しての僅かな感情の変化が起こるも自覚なし
志波 拓郎
:悔恨残る結果に挽回を誓う(だが説教2時間コース連行)
高梨 彩葉
:説教2時間コース中、必死に拓郎を擁護し続けた
高梨 煉
:この後、滅茶苦茶ブチギレた
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定員
1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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