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ひとつの
ふたりの視線が――海と千歳の視線に絡み合う。そして、蜜の魔力でふたりは恋に落ちる。
(冬華ちゃんは胸が大きくて、綺麗で、千歳ちゃんはスラっとしてて、ふたりともそれぞれ綺麗)
綺麗なんだけど。
どうして?
千歳ちゃんばかり見てしまうのは。
海は突然生まれた感情に、ただただ戸惑っていた。
(私、千歳ちゃんのこと……)
好きな人は他にいたはずだった。けれど今はその感情を、相手を思い出せない。
(千歳、ちゃん)
海は、そっと千歳を抱き寄せた。細いのに、折れそうなのに、柔らかい千歳の身体。ただ抱きしめているだけで、胸がいっぱいになる。涙がこぼれそうになる。
「小山内、さん、壊れてしまいそう、」
ほっそりとした指が海の首筋をなぞり、下へと降りてくる。
「小さな身体の中で、こんなに、こんなに心臓が暴れていて」
全部、全部千歳ちゃんのせいなんだよ。
千歳ちゃんのことを考えるだけで、こんなになっちゃうんだよ。
この熱情を伝えられないことが、海はもどかしくてたまらなかった。
どちらからともなく、指を、視線を絡める。
(私の気持ちが伝わればいいのに……)
苦しい、苦しい、この思いは、伝わらなければいいのに。
海は葛藤の末、目をつむる。
そして、ゆっくり、ゆっくり、愛しい人へと近づいていった。
触れ合う瞬間、千歳も、同じように目をつむっていた。
ふたりの視線、女主人と視線を絡めた
北条 冬華
は、ふるふると身を震わせていた。自らに蜜を垂らし、女主人の反応を待っているのだから、無理もないが。
「ふふ、可愛らしい人」
彼女は冬華の頬をつつとなぞり、そして唇まで長い指を伸ばす。
「そうね、貴女の蜜を楽しむのも、悪くないわね……」
唇に指を押しこみ、中の蜜をかき乱す。
「ッ、う」
歯茎を、舌を、口内を犯して――蜜をすくい上げた。
「見つけましたよ!」
闖入者は
宮祀 智瑜
。可愛らしい人。
「あら、ごきげんよう」
「ごきげんようじゃ、ないです。どうしてこんなことをなさるんですか……!」
とても可愛らしく、冬華の想い人を見つめる人。
冬華の胸に重い石がのしかかる。胸が重いと思ったことは多々あるけれど、そんなものとはまったく違う、鋭い痛みと重さ。
「……いやです、他の方なんて見ないで、」
気がつくとそんな言葉を口にしていた。すがりつくように、冬華は彼女の手を取る。
「ふふ、本当に可愛らしい人ね」
だいじょうぶ。
そうささやく声はなんてうそ寒いのだろう。冬華を振り払う手はなんて冷たいのだろう。
冬華は、自身を貫く甘い痛みに耐え、そっと目を伏せた。
女主人を睨みつける智瑜に、彼女はやさしくこう告げる。
「勇敢なお嬢さん、そういう凛々しさは悪くないわ」
やさしいのに、智瑜は背筋が寒くなる。理由はきっと、もう気がついている。だが、ぼんやりとした頭はなかなか声を作りだしてくれない。
「でもね、人の恋路を邪魔するのは良くないわ」
そうして自らがバラバラなうちに、女主人は智瑜に、冬華に背を向ける。
(わ、私には好きな人がいるから……)
その言い分はよくよくわかる。
「邪魔しているのは……ッン」
言葉は蜜に塞がれる。そして、まぶたも、蜜で溶かされた。
「ふふ、邪魔をしていいのは、同じように恋をする人だけ」
女が優艶に笑う。先までよりもずっとずっと美しく笑う。
「さ、存分に楽しませて頂戴」
ひどい、ひどいと思うのに。智瑜はその笑顔から目を逸らせなかった。
「行かないで下さい」
踵を返し、冬華を抱きしめるなんて、考えるだけでたまらなかった。
「私だけを見ていて欲しいんです! ぎゅって抱きしめて離さないで下さい」
正気に戻るまで時間がかかりそうだと思った。これが偽物だと知っていても、感情に逆らえなかった。
(私、恋をすると一途ですから)
「……い、いや、」
けれど冬華もそれは同じだった。女主人をどうにか射止めようと、違う。どうにか、少しでも自分を見て欲しいと、きらきらとした涙をためている。
「ふふ、ふふふ、」
嬉しそうに、楽しそうに。女主人は笑う。
悔しさもあったかもしれない。
嫉妬だったのかもしれない。
けれど。
「貴女は本当に幸せですか?」
思わず智瑜は尋ねていた。
「好きになるって特別なことです」
あんまりにも彼女が、愛する人が寂しそうだったから。
「心があるから恋や愛って言うんですよ」
こんなことに、なんの意味があるんですか。
「そうね、そう。好きというのは、とても特別なことよ……でもね、それはいつだってやさしいものじゃないの」
女主人は同意しながら、けれど智瑜の言葉を素直には受け止めてくれない。するりと通り抜けてしまった自分の声を、憐れに思うことくらいしかできない。
「したくもない恋をするのってつらいことよ、」
貴女にならきっとわかるわ。
(傷つくような心にもない恋を何故したのかな?)
本当にその恋で少しの愛情も生まれなかったのかな?
今、苦しい恋をする智瑜は、たしかに女主人への愛情で満ち溢れていた。
それが偽物の恋であっても。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
恋愛
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月05日
参加申し込みの期限
2014年07月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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