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乙女と女王と花百合の森
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◯夏の
最初に気がついたのは鼻の粘膜にこびりつくような、強すぎる香りだった。その香りの後を追いかけて、眩しいくらいの白と偽物と間違えてしまいそうなくらいの濃い緑の世界が
小山内 海
の視界に飛び込んでくる。
(ここはいったい……)
あたりを見渡してから、海は首元の違和感に気がつく。首にはお気に入りの青いリボンの代わりに、繊細なレースのチョーカーが結ばれていたのだ。そのうえ、見覚えのない真っ白なワンピース(これもまたレースがふんだんにあしらわれている)を身にまとっていて――
(なんで?)
こてんと海は首を傾げる。
(でも……きれいな場所だなぁ)
改めてもう一度まわりを眺めていると、いつの間にか現れた優雅な物腰の女性が海に微笑みかけた。
「いらっしゃい、わたくしのお茶会へようこそ」
女性は海が返事をしないことを訝しむようすもなく、海を華やかに飾られたテーブルへと案内していく。わずかな不安が、海の胸の中に広がる。まるで墨を半紙に落としたように。
(あ、千歳ちゃんに冬華ちゃん!)
けれどいくつかのテーブルの中から友人の姿を見つけると、すぐに不安は消え去ってしまった。
「小山内さんも……こんにちは」
「海さんもいらしてたんですね」
橘 千歳
は海とは違ってシンプルなエンパイアタイプのワンピースを、
北条 冬華
は、その豊かな胸を強調するようなコルセットスカートを身につけていた。
このお茶会の招待客と思えるほど自然な姿だった。
「なんだか素敵な場所ですね。千歳さん、海さん」
「でも、こういう雰囲気ってなんだか馴染めないから。ふたりと会えて良かったわ」
そうしてこっそりと顔を寄せて笑い合うと、案内をしてくれた女は決まり文句を言うようにお茶を勧めてくるのであった。
(へ~、花の蜜か~)
きらきら、とろとろ。思わず見惚れてしまう。
『ありがとうございます』
海は丁寧に御礼の言葉を書き示してから、 せっかくだからと、たっぷりと紅茶の中に蜜を垂らした。それは千歳も冬華も同じようで、
「美味しいですね」
冬華はうっとりと微笑んだ。
(うん、美味しい)
海も遅れて、笑顔を浮かべるのだった。
綾辻 綾花
も気がついたときにはこの不思議なお茶会に参加していた。それも真っ白なワンピースを着て。
(なんで、私……)
不安が綾花の表情を曇らせる、が、意外にも見知った顔が多いことに気がついて――友人の姿を見つけて、綾花はわずかに頬をゆるめた。
「あ、あおいちゃん……!」
「綾花ちゃん!」
知人の中には、
七夜 あおい
の姿もあったのだ。彼女も不安を抱えていたようだが綾花の姿を見つけて、表情がほころぶ。
(かわいい……です、)
その笑顔も。
彼女が身につけているワンピースも。
「一組の智瑜ちゃんと3組のひびきちゃんも一緒なんですけど、綾花ちゃんも居るなんて……」
そう言って、
宮祀 智瑜
と
天馬 ひびき
も綾花の側へと近づいてきた。彼女たちもまた、清楚な白のワンピースを身につけて。
「どうしていいかわからなかったんだけど、ひびきちゃんが、声をかけてくれたの」
そう微笑むのはあおい。
「あ……私も、です」
続いたのは智瑜。綾花に人の良い笑顔を見せたと思うと、すぐに智瑜は顔を逸らしてしまった。
チラチラとまわりを観察しているようにも、ただただ落ち着かないだけにも見える。
「にょええぇ! 木苺のタルトに、花の蜜のマフィン!!」
元気いっぱいなのはひびきだけ。
その姿に励まされながら――けれどどうしてだろう。なんだか変。最初は可愛いとばかり思ってたのに。
(不思議な雰囲気に飲まれないようにしないと……)
ぼんやりとする思考をどうにかまとめて、綾花はきゅっと唇に力を込める。
そうしてようやく気がついた。
喉がカラカラに乾いていることに。
「……ぁ」
口の中がひっついて、声も上手く出ない。
「にゃ! 綾花、もしかして喉乾いてるの?」
「ぁ、気にしないで……」
「にょん、お茶なら任せて!」
ひびきは女主人の代わりにお茶の準備を始める。身軽で素早いのにもかかわらず、その手さばきは思わず見惚れてしまうほど。
彼女いわく「野球部のマネージャーしてるんだから」ということだけれど、それとこの『お茶』とはずいぶんかけ離れているような……。
「はい、どうぞ」
「ぁ、りがと、」
御礼を告げて、カップに唇をつけると、
「ま、待ってください……!」
突然、智瑜が立ち上がる。
「私、なんだか、茶が怪しいと思うんです、だから危ないで―――きゃ!」
慌てて理由を説明するが、慌てすぎてしまった。
智瑜はバランスを崩して、そして倒れこんでしまった。
「智瑜さ、ん!」
「智瑜!」
なんとか助けようとした綾花を、ひびきを巻き込んで。
ぐるぐると回る視界。意外にも訪れない痛み。そしてむにゅ、と触れるなにか。
「え?」
幸か不幸かお茶は無事。
しかし。
しかし!
智瑜の顔が、綾花の胸に埋まっている!
「だ、大丈夫……?」
ひとり無事だったあおいはそろそろと三人の顔を覗き込む。
「……ごめんなさいっ!」
智瑜は、飛び起きて平謝り。
そんな彼女に対して、綾花は気にしないでと言うつもりだった。つもりだったのに――
(抱きしめて欲しい、です)
気がついたときには、自ら自身の胸に智瑜を引き寄せていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
恋愛
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月05日
参加申し込みの期限
2014年07月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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