乙女と女王と花百合の森｜リアクション

乙女と女王と花百合の森

◯それから

　ある真夏の夜のこと。深い森に住まう女主人は心にもない恋をすることになり、――それを喜劇として描く人も居たけれど――そのことで深く傷ついた彼女はその傷跡が癒えるまで眠りについてしまった。
　けれどさみしがりやの彼女はもうひとつまじないをかけてしまう。
『ねぇ、こっちへいらっしゃい。お茶を用意して待ってるわ。花の蜜をたっぷり入れたね！』
　ひとりぽっちにならないようにと、少女たちを彼女の夢の中に誘いこんでしまったのだ。終わりの見えない長い長い眠りの中に。
　こうして少女たちは、ひとりの恋乙女の夢の中に閉じ込められてしまい、長い長い眠りにつく。

　その後女主人が長い長い眠りから覚めた後、夫は彼女を抱きしめる。
『もう、なにがあってもお前を忘れることはない』
　そんな意味のない言葉がどうしようもなくうれしくて、だけれども、乙女たちのいない森は寂しくて。女主人は曖昧に微笑んだ。
　どうしたらいいのかしら。女主人は考える。
　ああそうだ、私が皆の夢の中に遊びに行けばいいんだ。たっぷりのお茶とお菓子を準備して。
　それは素晴らしい名案だった。
　こうして女主人は愛を取り戻し、趣味を見つけ、幸せな生活を送ったという。

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あとがき

担当マスター：つるこ。
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お疲れ様でしたー！

これでいいのか、これでいいのか、と何度も自分の中で繰り返した結果、こうなりました。
皆さん、本当にこれでいいのでしょうかッ！
なんかこう、思った以上に皆さんノリノリで（ありがたいです）、書いていて楽しかったです。
性格は、皆さんだいぶ変わってしまっているのですが、恋(惚れ薬)って怖いですね、ということでお許し下さい。

そんな感じでした。
細かいところは個別で失礼いたします。
それではありがとうございました。

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