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【姉さん女房と昔の恋歌~邪魔する奴ぁ容赦しない~】
神無月 文貴
は旧市街の一角を歩いていた。
久しぶりに会おうと思った、元女房。
きっかけはとても些細だ。
道を歩いている時に、不意に着物姿の元女房が、こちらを振り返る姿が脳裏に浮かんだ。それだけだ。
理由なんてそれだけで充分だろう。
──事の起こりは、中学生の頃。
相手は中学校の同級生。当時はお節介で、口うるさくて当時は何が良いんだかさっぱりだと思った時もあったが。
気がつけば相手を妊娠させ、殴られるどころか筋を通して指がなくなる位までの覚悟をして、相手の両親に土下座して責任を取って籍まで入れていた。
そして、自分の過度の浮気癖のせいでの離婚。
何度もの浮気がばれた時もそう。
離婚届を目の前で書かされた時の、怒りも泣きもせずに浮かべていた、ただあきれた様な表情が、未だに頭から離れない。
だから、頭も上がらずにいまだに会えているのだろう。
そこで泣き叫ぶような女だったら、二度と会おうとは思わなかったはずだ。
軽いがしっかりした造りの引き戸を開けると、繁盛しているのか賑やかな客の声が聞こえてくる。
その中でも、静かな声なのに響きの良い、いつもの来客への挨拶と共に。
文貴の姿を確認して「あら」という柔らかい声音が届いた。
カウンターだが、ここには特上の客しか座れない。だから、他の客に言わせると、どんなに混んでいようとも、いくら長い常連が来ようとも、その席だけは空席なのだという。
そんな事情も知らずに腰をかけて、出されたお通しの前に、いつの間にか差し出されていたいつもの酒を喉に流し込む。
同い年でも、離婚をしても姉さん女房のような存在。
今でも良い相談相手。離婚したからこそ、何でも気兼ねなく話せる間柄に昇華した。……それで、文貴の離婚暦も過ちも消える訳ではないが。
食材を刻みながら、娘はどうしているかと尋ねてくる。
その表情は微笑んでいて、文貴の手元にいるからと心配している訳ではないのが伺えて僅かに微笑み安堵した。
「どうもこうも。最近すっかり色気づいちまってさ。
掛けた電話にも出やしない。全く困ったもんだ」
──遠くから、客のわめき声が聞こえる。
それをお互い気にせず、会話を続ける。
調理した食材を盛り付けながら、変わらぬ柔らかな笑顔で、新しい女性は出来たかと尋ねられれば思わず鼻で一蹴してしまう。
「はっ、聞かなくたってわかってんだろ」
元女房が小さく笑った。敵わないな、と思わずにはいられない。
「オレの酒が飲めねぇっていうのかよ!」
──客の怒鳴り声がはっきり聞こえた。
「やけにうるせえと思ったら、おのぼりさんの団体か」
元女房が困ったように声の響く奥を見つめる。
そこにはやけに勢いだけはある客達が他の客に全く無関係な不満をぶつけている光景があった。
「心配するな。すぐ戻る」
立ち上がった文貴を心配するように見つめる元女房に声を掛け、店内の歩みを速めてその観光客の元へ行く。
今にも無関係な客に触れようとする手首を強く掴んだ。
「おいそこの。羽目外すのも程々にしとけ」
「何だアンタ。アンタには関係のない話だろう!」
「それを言ったら、この客にも関係のない話だろう」
「からみ酒はいい迷惑だ。
俺のシマを荒らすのは許さねえぞ」
──声が、自然と落ちるように下がる。
客は息を呑み、慌てて握られていた手を振り払った。
「だ、だったらどうするってんだ! 暴力でも振るってみろ、今すぐ警察を──」
「まあ、落ち着け。この俺がもっと平和的な解決策を提示してやる。
飲み比べだ。
そっちが勝ったら全員まとめておごってやる。
そんかし俺が勝ったら静かに飲む事。
──悪い条件じゃねえだろ?」
「そ、それだったら──こちとら4人もいるんだ。負ける訳がねぇし!」
「そりゃいいことだ。さっそくおっぱじめるとするか!
──女将、酒だ。どんどん頼む」
そこに至るまでの時間。40分弱。
観光客がそれまで飲んでいたというのもあったであろう。
しかし、文貴はほんの数分で、4人分の酒分量を一人で一気に飲み干していったのである。
観光客は負けじと、文貴のペースについていこうとして……失敗した。
こうして──そこには、背を向けて元の席に戻るほぼ無傷の文貴と、テーブルに突っ伏す4体のグロッキーと化した客の姿があった。
「何だ。肚を割って話してみりゃ案外イイ奴らじゃねえか」
……やんちゃもほどほどに、そう文貴を嗜める元女房の表情も、小さくながらも共に楽しそうに微笑んでいた。
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月08日
参加申し込みの期限
2014年04月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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