this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~入れ替わりの日
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
7
つぎへ >>
【
灯 斗南
の場合】
斗南は、自分の性格が好きではありませんでした。
気分屋で、極度のメンドクサがり。人と会っても、挨拶もそこそこ、ぶっきらぼうに通り過ぎ。クラスメートと、積極的に会話することもなく……湧いてくるのは、ネガティブな思考ばかり。
常日頃、彼は、自分のことをそんなふうに思っており。できることなら変わってみたい、なんて、ちょっとばかり、考えてもいたのです。
その、反動だったのでしょうか。
「ようっ、みんな、おはようさん!」
朝方の教室に響く、明るく元気な声。きょとんとして目をしばたかせるクラスメートの前に立っていたのは、他ならぬ、斗南でありました。
(……ああ。そうだよな。このほうが、周りの連中だって、良いに決まってるもんな……)
教室のタイルの上に落ちる影の中から、斗南は複雑な心持で、積極的に周囲と交流を深める、自分自身の姿を眺めています。
どうやら、自分と影が入れ替わってしまったらしい……と気づいたのは、目覚めてしばらくしてのこと。
影は、斗南の代わりに学校へ登校すると、まずは元気に挨拶。クラスメートたちへと積極的に話しかけ、授業ではしゃきしゃきと挙手をしては発言し。
何だかいつもと違う、活き活きとした彼の様子に、最初は戸惑いがちだったクラスメートたちでしたが、
「ねえ、今日の灯くん、いつもとちょっと違うけど……何か、良くない?」
「だよなー。何があったか知らないけど、お前、そっちのほうがいいぜ?」
「ははっ、そうか? ありがとな、みんな!」
影は今、クラスメートたちに取り囲まれて、楽しく談笑中なのです。
斗南は、その様子を見上げながら、途方に暮れ……けれど、少しばかり、安堵してもいました。
だって。斗南も、自分が笑ったときの顔が、こんな風にまぶしいものだったなんて。初めて知ったのです。
(このまま、入れ替わったまま……そのほうが。俺にとっても、周りにとっても、いいことなんじゃないのか? そのほうが、誰もが幸せなんじゃないのか……?)
そんなふうに、考えていたのです。
影が、徐々に本性を現し始めたのは、午後の授業でのことでした。
「あっはは、馬鹿だなーあいつ! はははは!」
クラスメートのちょっとしたミスを、指差して笑い飛ばしたり。
逆に、自分が何かしらミスをした時は、
「……ちっ。何見てんだよ! お前ら! 馬鹿にしてんのか!?」
些細なことに、やけにムキになって当り散らしたり。
体育の授業では、目の前で転んだ友人を、助け起こしもせず、冷ややかな視線を投げかけたり。
「ちょっと……灯くん。助けてあげてもいいんじゃない?」
「そうだぜ、いくらなんでも……」
「はあ? うるせーな、何で俺がそんなことしなくちゃならないんだよ? あ?」
じろりとにらみ付けた影に、クラスメートたちは、遠巻きにひそひそ、何かつぶやき合った後に。
いつものほうが、まだマシだったのにな。そんな言葉を残して……彼の周りからは、誰もいなくなってしまいました。
深夜。日が変わり、身体の自由を取り戻した斗南は、今日一日の影の行動を思い返しては、猛烈な自己嫌悪に陥り、ひどく落ち込むのでした。
「ああ……絶対に、ああはなりたくないもんだ……」
結局のところ。あるがままの斗南でいるのが、一番なのかもしれません。
【
服部 剛
の場合】
「くくっ。知っとるで? ご主人。ほんまのお前……ただの、臆病者や」
ざくり、と。影の言葉は、剛の心を、鋭角に抉ります。
「家族が大事、おトモダチが大事。面倒見が良くて世話焼き、異常なまでのお人好し。みーんな、人に、嫌われたないから。そんだけや、そうやろ?」
影はなぜか、寝子島高へ転校してくる前に着ていた学ランを引っ張り出してきて、パーカーの上に羽織り。髪を留めているヘアピンを外すと、前髪をぱさりと下ろし、左目を隠します。
そのことに、思わず少し安堵してしまうのが……剛は、たまらなくイヤなのです。
きっと、こいつの言っていることは、自分の、本心。だからこそ、見上げる剛の胸は、ずきずきと痛むのです。
「ずーっと、俺は、イラついとった。けど、それももう終わり……自由にさせてもらうで? 馬鹿なガキは、そこで這いつくばりながら、大人しく見とれ」
(……見てることしか、できひんのか……!)
目の前の、歪みきった自分。止めることはできないのだと、剛は悟っていました。
がっ、と硬い音と共に、ガラの悪い男が、仰け反りながら吹き飛び、倒れこみます。
「……ふん。汚い目のやつは、近寄んなや。次は、その目……潰すで?」
唾でも吐き掛けそうに、荒々しくそう言い残し。影は、詰まらなさそうにその場を立ち去ります。
好戦的で、えげつなく。剥きだしのサディズム。
昔取った杵柄、その腕っ節の強さは、正直に言って、今の剛には心配の種でしかありません。先ほど影が殴り飛ばしたのは、彼の目付きの悪さを理由に絡んできた、単なる不良。剛とて、過去に何度も相手をしてきたような輩だけに、それが大事には至らないと確信することもできました。
でも。もし相手が、何の関係も無い、顔も知らないような一般人だったとしたら? そんな人に、影が、拳を振るったとしたら?
(嫌な、話や……)
冷たく恐ろしい予感が、剛を、陰鬱に沈み込ませていきます。
「ああ……お前。綺麗な瞳やなぁ……」
瞳。そう、影の執着は、どうやら、『綺麗な目』にあるようなのです。心惹かれる、美しい瞳の持ち主を、影は街中を歩き回り、時として暴力を振るいながら。ひたすらに、探していたのです。
そして。そのお眼鏡にかなったのが、目の前でぶるぶると震える、通りすがりの少女であるようでした。沈みかけた夕日を照り返し、確かにその瞳は、きらきらと輝いて見えます。
影は、パーカーのフードに手をやり、ぱさりとそれをかぶると。剛よりもいくらか年下に見える、少女の鳶色の瞳を、真っ直ぐに、じいっと見つめます。
(……ッ! こいつ、まさか……)
剛は、気づきます。
(やめえっ! それは、その力は、使ったらあかんのや……!)
影の目的。剛の持つろっこん、それは剛自身が忌み嫌う、読心の力。
「……怖い? 大丈夫、なあんも、怖いことなんてせえへんから。ただ、俺は、その綺麗な目を……アイしたいだけ。それだけ」
目をそらすこともできず、少女はただ震え、影に瞳を覗き込まれるまま。
「さあ。全部、さらけ出して。そしたら俺は、お前をアイしてやれる。お前の瞳、ああ、本当に綺麗な目や……俺はその目を、アイしたいだけなんや」
それは、相手のことなど一片たりとも考慮されない、ただひたすらに一方通行な、『依存主義』。
(あかん、逃げて……お願いや、逃げてくれ……!!)
剛の願いはしかし、届きはせず。ただ空しく、影の中、溶けて消えていくだけなのです。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~入れ替わりの日
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月04日
参加申し込みの期限
2014年04月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!