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ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~入れ替わりの日
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【
葛西 一義
の場合】
「くそっ……どうして、あの時……俺は……!」
もしあの時、自分が、違う行動を選択していたとしたら。もしあの時、ほんの少しだけ、運が良かったなら。
人は誰しも、そうして過去を悔やむものです。年齢を重ねるにつれ、過去は心の中へと重たく積み上がっていき、忘れられない『あの時』を悔やみ、涙を流したり、ヤケになったり。ぽっかりとあいた胸の穴を、酒を注ぐことで埋め、どうにか繕って癒そうとしたり。
どこかで割り切らなければ、人は、生きてはゆけないものなのです。
そして、一義は、割り切ったつもりでいたのです。もう、吹っ切ったつもりでいたのです。けれど。
今、場末のバーで安酒に溺れ、周囲にくだを巻くその姿は……かつて切り捨てたはずの弱い自分、そのもののように見えました。
(こいつは……過去へと置き去りにしたはずの、俺だ。俺自身だ)
奇妙な出来事。ぴくりとも動かせない身体、それを足元から、自分が見上げているという状況。
にも関わらず、一義の心に今、沸き上がるものは、焦燥感や恐怖感ではなく。
「なんで、俺じゃなく……あいつだったんだ? 死ぬのは、俺で良かったのに。俺が死ねば良かったのに……っ!!」
(こいつは、影だ。未だ、どこかで、あいつのことを割り切れていない……俺の弱さの塊。それが、こいつなんだ)
どこか、それに納得している自分と、だからこその葛藤でした。
過去。失った、大切な『あいつ』。
あいつの分まで、俺は生きるのだと。そう決めたはずの一義の、心の奥底に。想いは未だ、くすぶっていたのかもしれません。
(忘れたはずだった……吹っ切ったはずだった。そう思ってたってのに……俺は、まだ)
「……くそっ!」
ウィスキーのボトルを荒々しく引っつかみ、おぼつかない足取りで立ち上がると、影は投げつけるように勘定を払い、バーを出て行きます。
衝撃と共に、背中から壁に叩きつけられ。一義の影は、ずるりと冷たい地面へ崩れ落ちます。
つまらない理由をつけ、ウサ晴らしのつもりで吹っかけた喧嘩も、ずるずるに酔った今の彼では、腰の入ったパンチの一発も繰り出せず。暗い路地裏で、名も知らない男たちは、ひとしきりの暴力を影の身体へと刻み込んだ後に、唾を吐き、立ち去っていきました。
目の前には、割れたビンの欠片、コンクリートに染みていくウィスキー。
惨めなのは、影だけではなく。
(まだ、なのか? 俺はまだ、あいつのことを、吹っ切れていないのか? 俺は、いつになったら……忘れられる?)
低く聞こえたうめきは、影のものだったのか、それとも、自分自身の心の響いたものだったのか。それすらも、分からなくなっていき。
やがて影は、壁にすがりつくように手を突き、ふらふらとよろめきながらも立ち上がると。
(いつになったら……救われるんだ?)
足元に、暗澹とした気分を引き摺るままに。夜の街へと、歩み去っていきました。
……なんて。
一義さんが、クールにシリアス顔をキメていた頃のこと。
【
音海 なぎさ
の場合】
ふりふりのレースのブラウスに、ふわりと翻る、チェックのプリーツスカート。ちらり、魅惑の生足に、可愛らしいヒールのパンプスを合わせて。
ステップを踏むような軽い足取りで、楽しげに繁華街を行くなぎさを、誰もが振り返ります。商店街を通り抜ければ、お嬢ちゃん可愛いねー! なんてオジサンたちの言葉には、咲くような、にっこり笑顔が返ってくるのです。
どこからどう見ても、今時の、とっても可愛い女の子。
でも……そんな自分の影を見上げながら、当のなぎさの心中はと言うと、
(あわわ、あんな格好で、外に出ちゃうなんて……!)
確かになぎさは普段から、寮の中では、こんなふうに女の子の格好をして過ごしていたりするのです。その様は、とてもとても可愛らしかったりするのですが……それでも、と、なぎさは、それはもう複雑な気持ちで、着飾った自分を眺めています。
(それに、これ……ボクだよね? なんだろう、この自然な女子っぽさ……)
入れ替わってしまった影は、なぎさ本人と比べても……そう。心の底から、女の子であることを楽しんでいるように見えるのです。
(やっぱり、複雑だなあ……)
羨望? 嫉妬? 自分でも、何ともつかない微妙な気持ちを胸に、なぎさは、影の行く末を見守ります。
「バカヤローッ、危ねぇだろうがっ!!」
がしゃん、と目の前で大きな音がして、影はびくりと足を止めます。見れば、慌てたように走り去っていく自転車へ、酒瓶片手に怒鳴り散らす男性。どうやら、自転車との接触事故のようです。
ツンツンの髪を後ろに流し、サングラスをかけ、ちょっとばかりガラが悪くも見えるのは……
葛西 一義
でした。彼は、道端に腰を落としたまま、口汚く何かを叫んでいます。
が、よくよく見れば、彼はひどい怪我をしており。また、かなり泥酔している様子で、まるで酔っ払った末に、ヤケになって殴り合いの喧嘩でもしてきたかのような有様です。
「だ、大丈夫ですかっ!?」
影は、なぎさもいつも持ち歩いている救急かばんを手に、一義の元へと走り寄ると、しゃがみこみ、甲斐甲斐しく彼の治療を始めました。
「ひどいお怪我……痛みますか? 今、治療しますから……」
「あ、ああ……? いや、大丈夫だ。すまねぇな、お嬢ちゃん」
ぴくり。一件、見目麗しい少女に治療されていることに、悪い気はしないらしく。しおらしくぽつりとそう言った、一義の言葉に。
(あ、あれ? この感じ……)
その様を見上げながら、なぎさは、今は自分のものでは無いはずの右手に、何だか違和感を感じるのです。
拳が、何だか熱くなるような。何かが、そこへ集まってきているような……。
「……はいっ、終わりました。もう、酔っ払ってケンカなんてしちゃ、ダメですよ? 自転車にも、ちゃあんと気をつけてくださいね♪」
「ああ、悪ぃな、ありがとよ……今日はちょいと、ヘコんでたんだが。はは、こんな可愛いお嬢ちゃんに治療してもらえるなんざ、俺も捨てたもんじゃねぇなぁ」
なんて、先ほどまでの鬱々とした感じはどこへやら。ご機嫌な一義めがけ、
(この感じ……知ってる! 神社で戦ったときの……! ま、まずいよ、わああああ!?)
……ぼっこん!! 巨大な音が、あたりに響き渡ります。
グラサンの向こうで、ぱちくりと目をしばたかせる一義の、すぐ真横……もたれた壁に開いた大穴にめり込んでいるのは、他でもない、なぎさの拳でした。
「…………え、ええと。あー、なんだ。おっさんちょっと、急に用事を思い出しちまって。じゃ、じゃあなー!」
ぴゅーっと走り去っていく一義の背中を見送りつつ、なぎさは、ほっと一安心。知らない人をブン殴ってしまう、という惨事は、ひとまず避けられたのですが。
なぎさが思い至るのは、自身の持つ、ろっこんのこと。
(これって、つまり……ボクのろっこんが発動するトリガーって。可愛い女の子、って思われなきゃいけないってことなの……!?)
入れ替わりの日に、図らずも気づかされた、そんなのっぴきならない事実。
きょとん、と怪訝そうな顔を浮かべる影を見上げながら、自身の力の思わぬハードルの高さに、なぎさは、気の遠くなるような思いにかられてしまうのでした。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月04日
参加申し込みの期限
2014年04月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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