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ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~入れ替わりの日
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【
浅沼 柳司
の場合】
ふと。柳司は、自分が、今までに見たことも無い視点で世界を見上げていることに、気がつきました。
(……? あれ……何で、俺が目の前に……)
視界はやけに低く、頭上で忙しく足を動かしているのは……ランニングウェアを着た、柳司。鏡に映したような、自分自身の姿でした。
(っていうか、何やこれ……何で俺、動かれへんのや?)
少しばかりはっきりとしてきた頭を、柳司は急いで巡らせますが、適確に思える答えは、何も浮かんではきません。
けれど、良く見れば、周囲を流れていく風景は、彼の見慣れたもの。柳司がいつも通っている、ランニングコース。どうやら、頭上の自分は、日課のランニングに勤しんでいるようです。
見知った道に、柳司は少しだけ、ほっと安堵します。
(これ、ろっこん、か? 何や、良く分からんけど。とりあえず、心配は無さそうやな……)
事情が飲み込めないままに、けれど柳司は、また何か妙な力に巻き込まれてしまったのだろう……くらいのつもりで、しばし、成り行きを見守ることにしました。
細く、暗い路地へと入ったところで。柳司へと、声をかける人影がありました。足を止めた影の前に現れたのは、3人の、いかにもガラの悪い男たち。
柳司本人も自覚するところの、彼の鋭い眼光は、時にこうして、望まない事態を招くことがありました。そんなとき、彼はいつも何かしら理由をつけてはぐらかし、隙を見ては逃げ出してしまうのですが。
その時、柳司の目に付いたのは、路地の片隅に転がった、割れた鏡の破片。何とはなしにそれを覗き見た柳司は、ぞくり、冷たい悪寒が背中を這い登るような感覚を覚えました。
鏡の中を通じて見える、自分の顔。毎朝、毎日見慣れた、自分自身の顔が……にやり、と。まるで触れれば切れそうなほどに、残忍そうな笑みを浮かべたので。
はっとする間もなく、男たちの中の1人が、鼻から派手に血を噴き上げながら、あお向けに倒れ込みます。身体に覚えた、空手の突き。頭上の自分が、男を殴り飛ばしたのです
(……止めろ!)
柳司は叫びます。
空手の技は、彼が子供の頃から、父によって教え込まれたものです。父はいつも彼に言いました、技を、ただの喧嘩などに使ってはならないと。まだ幼少の頃、彼がその言いつけを破り、つまらないケンカで技を振るい、相手をこてんぱんにのしてやった時などは、父からこっぴどく叱られ、殴られさえしたものでした。
それを、こいつは。この、柳司の姿をした、こいつは。
(止めろ……っ!)
柳司は、叫びます。けれど、もちろん届きません。声が出ることすら無いのです。
今の柳司は、地面に這いつくばりながら、ただ、成すすべも無く頭上を眺めるだけの……そう。影に過ぎないのですから。
頭上の自分……入れ替わりを果たした影は、下卑た笑みを浮かべたまま、存分に技を振るい、男たちを蹴散らしていきます。その暴力は、立っている者が誰一人いなくなってもなお、止まることはありません。
(……止めろッ!!)
強く、念じ。
ふいに……影は。一方的な暴力をぴたりと止めると、拳と靴を赤黒い血で濡らしたまま、かがみ込み。地べたを見下ろし、笑うのです。
にんまりと。
「……お前も。本当は、こうしたかったんやろ? 思いっきり、ヤッてみたかったんやろ? へらへら笑って、誤魔化しよって。本当は、退屈だったんやろ……?」
それは、柳司自身すら見たことの無かった、自分の……狂気に捻じ曲げられた、恐ろしい微笑みでした。
「俺やったら。お前の、その衝動……思う存分、満たしてやるで? なあ?」
【
晴海 飛鳥
の場合】
(へえ……これが、噂の入れ替わり、ってやつか)
飛鳥は、慌てふためくこともなく。話に聞いていた入れ替わりに、自分自身が直面してしまったらしい、と気づくと、
(ま、せっかくだし。こんな機会は滅多に無い、楽しむとしようか)
地面へと落ちる影の中で、そんな風に考えていました。
拝み屋だったという彼女の祖母の影響で、もともと、オカルトや奇怪な現象をこよなく愛する飛鳥。常日頃、そのような不可思議ばかり追いかけているものだから、肝が据わっているのです。
じっくりと腰を据え、この現象を観察することに決めた飛鳥は、興味深く、頭上の自分……影を見上げます。
けれど。
(うわ。この僕、誰だよ! 真面目に勉強なんてしちゃって)
飛鳥の期待に反して、影の行動は、実に堅実かつ真面目なものでした。普段なら聞きもしない授業に、真剣に聞き入っていたり、
(……? どこいくんだろ、夜遊び?)
と思いきや、授業が終われば、影は見覚えのある墓地へと足を運び、飛鳥の祖母の墓へと律儀にお参りをしたり。
(ああ、もうすぐばぁばの命日だったっけ。うん、でもさ……墓参りくらい、自分で行くし!)
飛鳥の目を引くような、オカルトの匂いのする怪しい人影を見かけては、
(あ、ちょっと、あそこ! 気になる人影が! ……って、ダメかー。せめて、写メでも撮ってくれたらいいのに)
思うような刺激的な展開を、次々と回避していく影に、飛鳥は次第に飽きてしまい。やがて、暇を持てあましてしまうのでした。
(退屈だなぁ……まるで、監獄にいるような気分だよ)
彼女が、ようやく異変に気がついたのは、そろそろ夜も更けてきた頃のことでした。
(……? あれ、そういえば……この、影)
思い返せば。影は、飛鳥が目覚めてから、ただの一度として、他人と会話を交わしていないことに気がついたのです。
それは、他愛の無い疑問のようにも思えました。けれど、なぜか飛鳥は、気になるのです。
そして。
これまでの影の行動が、一貫して、ある価値観に従ったものであることに、彼女は気づくのです。
(うわ……え、ナイフ? そんなものどこから、ていうか、何でこんな変装なんか……これじゃ、まるで)
影は、どこからか持ち出した鋭利なナイフを、懐に忍ばせ。マスクを口元に付け、サングラスをかけ、ロングコートを着込んでフードをかぶり……正体を隠すと。街へと、出かけてゆきます。
(まるで、絵に描いたような、通り魔じゃないか)
思えば。影は、入れ替わってから一度も、誰とも話さないどころか、視線すら合わせることはありませんでした。いつも堂々たる自信を胸に、何にも物怖じしない飛鳥の性格の、それは、反動だったのでしょうか。影は、極度の人嫌い……他人という他人を、ことごとく憎んでさえいるようでした。
(なるほどねー……まぁ、僕の影じゃあ、無理もないか)
しかし。影の中で、飛鳥は、まるで人事のようにそう思います。
オカルトの話題に明るい彼女は、知っていたのです。昨今巷で話題の、例の番組のことを。
(僕も出演者の一人、ってわけだね。ま、番組のオチとしては、ありがちだけど。まあまあかなー、次に期待!)
ドライにそんなことを考える飛鳥を、地べたに引き摺りながら。
影は、倒れ伏した身も知らぬ通行人を置いて、くるりときびすを返すと。べったりと血に濡れた刃をポケットへ押し込み、にたりと口の端を捻じ曲げ、どこかへ消えていきました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月04日
参加申し込みの期限
2014年04月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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