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●教えてらっかみさん
再びビニールテープで繋がれた手を見て、タルトはふっとため息をついた。
しかし身体を乗っ取られて落ち込んでいるのではない。
(覚えてないよー……)
その間のことを覚えていないことに落胆しているのだ。
でもタルトには落ち込んでいる余裕などなかった。
ここからが本番なのだから。
「……この事件の原因がらっかみさんなのか、それともその紙自体なのか」
八神 修
がいつものごとく切れ味抜群の考察を口にする。
流石だな~と思いながらも、タルトの頭の中は今からなんの質問をしようかということでいっぱい。
そこまで考える余裕などこれっぽちもないのである。
(でも、いきなり質問したらきっとびっくりしちゃうよね)
そう思い、タルトは待つと同時に自分の中で質問を練り上げていった。
最初は「確かめてもいいかしら?」と言って、圭花から質問をし始める。
「神様はどこに住んでるの?」
その質問は真偽を確かめるというよりは、相手の存在に揺さぶりをかけるようなものだった。
市子が関心したように、口の端に笑みを浮かべる。タルトはニコニコとらっかみさんの反応を待った。
鉛筆は一秒の間も開けず、すぐに動き出す。
『とこにてもいる』
答えはどこにでもいる。
「ど、どこにでもって……」
佐藤 良守
の声が、唇と同じくらい震え、そんな彼の一蹴するように「八百万の神ということか」
旅鴉 月詠
はひとり頷いた。
そして当の圭花は、納得したともしていないとも見える表情で、そのまま次の質問に移った。
「ニューヨークの今日の天気は?」
『くもり』
今度も迷いなく鉛筆は答えを示し、圭花は相も変わらず曖昧な――相手に何も悟らせないような表情のままだった。
「誰か調べてもらってもいいかしら?」
圭花の言葉を聞いて、タルトはますます面白くなってきたとほくそ笑む。
「……残念だがネットは繋がっていないようだな」
「そう」
月詠が確認をして小さく首を振ると、圭花はただ頷いた。
「私が今朝食べたのって、何だっけ?」
唐突だった。
桜花寮の住人ならば答えはわかる。
(今日は、いかにもな和食だったよねー)
タルトは目をランランと輝かせて、答えを待った。
一秒、二秒……ずいぶんと時間を長く感じる。
やっぱりわからないのかな。
そう思った頃ようやく鉛筆は動き出した。
『こめ』
『みそしる』
『さかな』
『なつとう』
う、の文字を示したところで鉛筆はぴたりと動きを止めた。
「正解ね」
初めて圭花の表情が変わった。のはタルトにもわかった。
けれど俯いている為、眼鏡の奥がどうなっているのかよく見えなかった。
「えっと、では次は僕が失礼しますね」
ようやく慣れてきたのか
アルヴィス・ビスコンティ
は比較的穏やかな口調で話し始めた。
少なくとも
八神 修
の目にはそう見えた。
部屋を荒らそうと、一度手を放してしまった彼ら全員に襲いかかろうと躍起になっている幽霊たちを相手にしながらだった為、しっかりと観察したわけではなかったが。
「……意外と影ってたくさんあるんだね」
恵御納 夏朝
のいうように本棚の影、ロッカーの影、机の影。電灯を点けても、やつらの住処はいくらでもあった。
しかも影が濃くなった分動きも早くなり、姿を捉えにくくなってしまい、ますますの苦戦を強いられる。
(まあ、らっかみさんの紙や交信中の人たちの影からはもう出てこないだけいいと思うしかないな)
零れそうになるため息をなんとか押し込んで、修は地道に影たちを消す作業に勤しんでいた。
夏朝は――彼女も基本は同じだが、彼女は光を当てるだけではなく、彼らが投げそうなものに猫のシールを貼っていった。
そうして重さをコントロールすることで、万が一当たっても痛くないようにするようだ。
勤勉な姿を微笑ましく思っていると、彼女のすぐ側に影が突然現れた。
しかし夏朝は気がついていないようだ。
修は慌てて「危ないっ!」と夏朝に声をかけ、彼女と影の間に滑りこむ。
そしてやつが駄々っ子のように投げ散らかすものを、修はろっこん:分解で片っ端から分解していった。
(すこし強引だが……)
しかし避ければ後ろの夏朝に当たってしまうかもしれないし、そもそも避ける自信は修にはなかった。
そして受け止めるとなると一層自信は無に近づく。
そうとなればやはり分解するしかなく、修はこの力を――何度も助けてもらった力に今日も頼るのだった。
といっても、コントロールは得意ではないため、木っ端微塵になったり、真っ二つになるだけだったりと不安定な力ではあったが。
「大丈夫か?」
「うん、ありがとう」
夏朝がほっとしたように頬の力を緩める。
いつもののんびりとした彼女の姿に修もほっと胸をなで下ろした。
ちなみに『もの』を分解する最中、何度も『幽霊自体』の分解に挑戦してみた。
しかし彼らはそもそも触れることが出来ず、どうしても分解できそうになかった。
そうこうして戦っている間に、アルヴィスは「確認になるのですが」と前置きをしてから質問を始めた。
「君の名前は?」
鉛筆はやはり良守が言っていた通り『なし』を指し示したようだ。
修はすこし意識を彼らのやりとりに向けて、分解を続ける。
「名前が欲しいのかな?」
アルヴィスの質問が一歩深く踏み込む。
しかし暫く返事がないようだった。
「じゃー今からあんたはナツメかソーセキ。選びな」
答えが待てなかったのか、
獅子島 市子
がざっくばらんに言い放つ。
なかなかの趣味だと苦笑いしていると、市子が「なるほど、そっちを選ぶのか……」と言った。
「ちょっと待ってくれよ……」
志波 高久
が割って入る。
「そうですわ。女の子か男の子か伺いませんと」
ゼシカ・ホーエンハイム
も彼に続く。
「君の性別と年齢は」と高久が尋ね「そうか、女の子か」とやさしい声で頷いた。
年齢はどうやらよくわからなかったらしい。
「でしたらマリアンヌなんて可愛らしくていいと思いますわ」
「……ソーセキとナツメもいいと思うんだが」
「あれ? そもそもナシちゃんって名前じゃないの?」
椿 美咲紀
も輪に入っていく。
微笑ましいやら、心配やらで修の意識はますますその輪に向けられた。
「……鉛筆動き出した」
それを察知したかのようにじっと黙っていた
ジャンヌ・クローデル
が口を開いた。
そして彼女はゆっくりと指し示した文字を読み上げる。
「ナツメマリアンヌナシ」
と言ってから言い直した。
「ナツメ・マリアンヌ・ナシ」
修も口の中で名前を反芻した。ナツメ・マリアンヌ・ナシ。なかなか立派な名前じゃないか。
「これがらっかみさんの名前だね♪」
「うん!」
タルトと美咲紀がきゃっきゃと嬉しそうに笑い合っている。
修も微笑ましいなと彼女たちを見つめた。
しかし悪霊は修のその一瞬の隙を突いて、市子の背中に駆けていった。
(しまった)
御剣 刀
がろっこん:加速を使って、彼らを捕捉するのであった。
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月06日
参加申し込みの期限
2014年04月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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