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●下駄箱
一見、何の変哲も――普段と比べて変化のないと言うべきだろうか――下駄箱の前で
ジャンヌ・クローデル
はぼんやりと立っていた。
正確に言うならば、ぼんやりと空を眺めている時、彼女は立っていた。
(なんだか、嫌な感覚がする)
「クーちゃん!」
そうしていると
霧切 翠子
がふくよかな胸を揺らしながら走り寄ってきた。
ジャンヌは肌が粟立つような感覚を拭いきれないまま、現れた友人に視線を移した。
「これからバイトのシフトはいってたよね?」
にこと微笑み、小首を傾げると翠子のさらさらとした髪が揺れる。
「良かったら一緒に……」
言葉はそこで途切れた。
髪が揺れたとは次元の違うそれが校舎に襲いかかる。
慣れ親しんだ建物が轟、と嫌な音を立てたと思えば、下駄箱や廊下を照らす蛍光灯がぷつと消える。
「え?」
翠子の表情からも笑顔が消えた。
電気が消えたこと以外は普段の学校と変わりはない。
ただ突然の出来事に翠子は驚きを隠せないらしかった。
ジャンヌは相変わらずぼんやりとした表情を浮かべたまま、しかし僅かに目を細めて、辺りを警戒する。
するとすぐに変化は現れた。
下駄箱の影からにゅっと何かが浮かび上がってきた。
浮かんできたそれは影よりも深い黒をしていて、けれど何かと問われれば影のようなものと称するしかないような何かだった。
そんな影のようなものたちが次々と現れる。
「え、何この異空間的学校……」
翠子が呆然とする。
「もしかして神魂の事件!? もう懲り懲りなのにぃ……」
彼女の推察の通りかもしれない。
ジャンヌは小さく頷きながら、影をじっと見つめる。
肌の粟立つ感覚が強くなり、思わず腕をさすった。
(幽霊、かな? それも悪い奴かも)
そして彼の名を呼んだ。
(ラグエル助けて……)
安芸 麦穂
は何度もしきりに目を瞬いた。
(え? なんだろうこれ)
蛇のようにうねる影のようなものに驚き、いつの間にか寝子高に――どこかの校舎の下駄箱だ――いることに驚き、それから隣に居る知り合いにも驚いた。
「下校しようと思ったらなんですかこれはー!?」
隣の彼、
アルヴィス・ビスコンティ
はてんで状況把握に役に立ちそうになかった。
急に消えた電気にビビリ、
「と、とりあえずおおお落ち着いて素数を数えまsh」
素数を数えようとすれば見事に噛んで、今度は「ぎゃーっ!?」と叫んだ。
「なんか黒いのいますよ!?」
彼もようやく『ソレ』に気がついたらしい。
がくがくと脚を震わせたかと思えば、思い切り回れ右をしてそのまま走って――麦穂に突っ込んできた。
「ぎゃ!」
「っぃ」
あまりの勢いで尻もちをつきそうになるところを麦穂はなんとか堪える。
そしてアルヴィスの方はあまりの勢いに軽く跳ね返っていった。
おっとっと、と二・三歩後退してから「すみませんすみませんっ」と慌てて謝罪を口にする。
「とりあえず、落ち着いたら」
麦穂は呆れ気味にぼそりと呟く。
「って、麦穂さん……!」
で、ようやく彼は麦穂に気がついたらしい。麦穂は呆れを通り越して妙な疲労感を感じ始めた。
「もしかしなくても、俺だよ」
「よかった……!」
涙目ですがり付いてくるアルヴィス。
そして麦穂はその肩ごしに『ソレ』を再び視界に入れる。
黒い蜃気楼のような不思議なもの。
(もしかして、幽霊)
そう思ってから頭を振った。
「いや、もしかしなくても幽霊だ!」
麦穂は今まで冷静にアルヴィスを宥めていた自分は幻に思えた。
頭は冷えているのに妙に心臓がばくばくと己を主張し始め、ぐるぐると血液が体をめぐる感覚で気持ち悪くなってくる。
「え、えっと‥‥」
こういう時こそ落ち着かないといけないんだ。
眉間に皺を寄せて、麦穂はがさごそと自身の荷物を漁った。
そこで彼は見つける。
「ああ、こういう時は悪霊退散、っと。もっててよかった塩!」
とても使えそうなものを。
「喰らえ塩!」
麦穂の手を離れた塩は、わずかに残った光を吸い込んだかのようにキラキラと輝きながら放射線を描いて、幽霊へと吸い込まれていく。
そしてそのまま影を通り抜けた。
「うわ効いてない嘘だろ!?」
「ききき効いてないですねっ!!」
まったくと言っていいほどの無効っぷりに麦穂は思わず叫んでしまう。
そしてアルヴィスは麦穂の服の裾を掴んで放そうとしなかった。
それこそ逃がさないというように。
(もうやだ逃げたい!)
麦穂は真顔のまま、恐怖で支配されていった。
「……消えたい」
「そんなの僕だって同じですよ――って、」
それからアルヴィスは「そんなこと言っても意味ないじゃないですか」とでも続けたかったのだろう。
けれど意味はあったのだ。
けっして、麦穂は意識したわけではなかったのだけれど。
「麦穂さん!?」
アルヴィスは目を白黒させる。
それに合わせるように、麦穂の体が、すぅーっと透けていき、ふわっと浮き上がっていった。
驚きのあまりアルヴィスが彼の裾を握っていた手はそのままになっている。
「麦穂さんまでおかしなことに……」
もうダメだもうダメだ。アルヴィスはもう震えることしか出来なかった。
「ラグエル、お願い」
「ふたりとも落ち着いて!」
影が散っていく。
ジャンヌと翠子が駆けつけたのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月06日
参加申し込みの期限
2014年04月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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