らっかみさんらっかみさんお越しください！｜リアクション

らっかみさんらっかみさんお越しください！

●始末をつける

　残った真っ黒に塗りつぶされた紙を手に取り、八神修は碓氷真理と向かい直った。
「浄化してもらってもいいか」
「……わかった」
　真理は頷いて、さっそく印を結んでいく。
　祓い終えて、「本当は清めた火を使うべきなのだが……」と言いながらもマッチを取り出した。
「あたしのでよければどーぞ」
　そのようすを見ていた獅子島市子がろっこんで清めた火を差し出した。
　これで本当に彼らの未練が晴れたのかは修にはわからない。
　名前を得たのも友人を得たのも、ナツメひとりだったのだから。
　じっと考えてみるが、しかし考えたところで自分にできることもなかった。
「忘れられる、か」
　ぽつんと呟いた言葉は、灰になってしまった紙のようにさらさらと流れていった。
　そして、また地面が揺れる。

　元の寝子高に戻り、響タルトはさっそく神辺こゆみに声をかける。
「ホラー愛好会に入らない？　ゾンビな先輩とかいるし楽しいよ～！」
「……考えておく、ね」
　そして参道商店街の老舗ベーカリー風麦堂には四人の姿があった。
「むーさんねこぱんってまだありましたっけ？」
「ん……確認してくる」
　霧切翠子が安芸麦穂に振り返る。
「……あそこの影に、」
　するとジャンヌがいたずらっぽく扉の影を指さして呟く。
　アメーバ状の半分透けた幽霊――ラグエルの姿がそこには。
「ひっ！」
　さすがに今日で見慣れたはずなのに、麦穂とアルヴィス・ビスコンティが震え上がったという。
「あら……」
　ゼシカ・ホーエンハイムは蔦薔薇の館に戻ってにこりと微笑んだ。
　どうやらパイは無事だったらしい。

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あとがき

担当マスター：つるこ。
ファンレターはマスターページから！

お疲れ様でしたー！
なんだかごっちゃごっちゃと詰め込んで、詰め込みきれなくて不思議な感じに仕上がりましたが、楽しんでいただけると幸いです。
や、やっぱりホラーとか私には難易度が高かったようです。
怖くはないかもしれませんが、違う部分を……楽しんでいただければなと！

ええっと、PL情報とPC情報が混ざっている人が多かったので、多少マスタリングさせていただきました。
といっても、情報入手に必要な行動を間に入れたくらいなのですが！
他のマスターさんだとアウトだったりしますから注意してくださいね～。

それから今回は特殊な判定をしております。
というのは『霊的な効果が有り』と一般的に言われているものや呪いの分野として確立しているものは特殊能力として扱っています。
例えば清めの塩なんかはそうですね。
ただし、これは上記に書いた通り、特殊な判定です。
基本的にガイド本文に特別扱いをする旨がない限り、ろっこん以外の特殊能力はシナリオ上で発揮できません。
特別な力は『ろっこん』『神魂』だけです。
そうでなければ不公平ですので。
ですので、特殊な設定をお持ちの方は、ガイドをよくご覧になった上でアクションをお書きになることをおすすめします。
今回は明記してあった通り、『除霊行為』は特殊判定と致しました。

色々と注意事項が多くなってしまいましたが、以上になります。
今回はこれ以外に特記事項のある方のみ、個別コメントを送らせていただきました。
楽しみにしてくださっている方もいらっしゃったと思いますが、申し訳ございません。ご了承下さい。

いつもと同じ文章で申し訳ありませんが、
ご意見・ご要望・叱咤激励もろもろ大歓迎です。ぼやきでもなんでも喜んで受け取らせていただきます。
なにかあればお気軽によろしくお願いいたします。
それではありがとうございました。
またご縁があればよろしくお願いいたします。

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