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◆
ホームルームが終わり放課後になるやいなや、
工藤 耀
のもとへとすっ飛んできたのは
七音 侑
。
「工藤君ハピバー! おっめでとー♪ はいこれ!」
満面の笑みを浮かべて、侑が差し出したのはプレゼント。ハートマークのついた、スマホカバー。私物に大体ハートマークのついている彼には、ある意味うってつけ。
「おお、ありがとな七音」
受け取ったソレを、耀はとりあえず鞄にしまう。というのも、侑が何か言おうとしていたから。
耀の机に両手をつき、少し身を乗り出して見上げるように。
「ゲームセンター行こうよ! この前ドタキャンしちゃったから、ね?」
「この前……ってああ、あの時か!」
侑の言葉に、耀が思い出したのはいつかの日曜日。彼女が日付を間違えたばっかりに、待ちぼうけからのドタキャンというコンボを食らってしまった時のこと。
そのリベンジ――という表現があってるかどうかはさておいて――が出来るなら、願ったりかなったり。
「よしわかった、じゃあ行こうぜ。ただし……この間の分まで付き合ってもらうぜ?」
覚悟しろよ? とばかりに、耀はニィっと口の端を上げた。
というわけで、二人が向かった先はシーサイドタウン駅から少し離れた場所にあるゲームセンター。この間、侑と行くはずだった所だ。
実際のところ、耀はあの日偶然出会った面々と結構ゲームを遊んだりしていたのだが――相手が違えば、色々変わってくるということで。
「工藤君、何して遊ぶにー?」
相変わらず、日本アーケードゲーム史を一望できるような充実のラインナップは健在だ。その中で、二人で遊べるものというと――
「やっぱここは対戦ゲームだろ。シューティングでもホッケーでも何でも来い、だ」
「うに、じゃああれやろうよ! 楽しそう!」
侑が指さしたのは、最近稼働したばかりの3Dガンアクションゲーム。
二つのガンコントローラーを操って、市街地のマップをダイナミックに飛び回りながら銃撃戦を繰り広げるスタイリッシュさが人気なのだとか。
目玉商品ということなのか筐体の数は多いし、放課後すぐにやってきたこともあってかいくつかの筐体が空いていた。
「よっしゃ、じゃあアレやるか!」
「うん!」
そして始まる二人のバトル。
耀が選んだのは、ゲーム全体の主人公として設定されているらしいオールラウンダーの男キャラ。
一方侑は、説明文曰く機動性重視のインファイターの女キャラ。
精巧な3Dモデリングの市街地を、二人のキャラが駆けまわる。
「わー、この子すっごく足速いよ!」
「マジかよ!?」
あっという間に距離を詰めてくる侑のキャラに、耀のキャラは慌てて銃を乱射。侑のキャラはそれをかいくぐらないと攻撃できない様子。どうやら、スピードの分射程が短いようだ。
距離を維持しよう弾をばらまく耀のキャラと、隙あらば突っ込んで確実に当てにくる侑のキャラ。一進一退の攻防が続く。
視線と意識の殆どを画面に向けたまま、耀は侑に話しかけた。
「そういやさ、お前も七月生まれだったよな。何日だっけー!?」
ゲームの音に負けないように、自然と声は大きくなる。
「あや? 八日だけどー!」
「え゛」
耀の誕生日――つまり今日は、十三日。つまり五日前。
まさか過ぎているとは思ってもみなかった耀は、カエルが潰れたような声を出して一瞬動きが止まってしまう。
「隙ありだにー!」
「あ」
その一瞬で、勝敗は決したのだった。炸裂するコンボ。宙を舞い、地面に叩きつけられる耀のキャラ。
「なんたる不覚……」
がっくりと肩を落として、耀はガンコントローラーを戻す。別に、負けたのがショックだったわけではなくて。
自分の誕生日でちょっと浮かれていた自分が、恥ずかしくなったのだ。
「おい」
「どしたの工藤君?」
「……付き合ってもらうなんて言ったけど、今からお前に付き合ってやる」
「えっ――」
「いいから。なんでもいいからこう、やりたいのとかないか?」
今はこんな事しか出来ないが、耀だって祝いたいのだ。侑はしばらく、状況をつかみかねた顔をしていたが――
「じゃあ、プリクラしようよ!」
「えっ、プリクラ?」
そういえば、女の子はよくゲーセンでプリクラ撮ってるようなイメージが。それからすると、何もおかしなことはないのだけれど――
(……まさか俺がプリクラに入るとは)
いざ自分がプリクラに入るとなると、なんとも落ち着かない。
「ほらほら、工藤君ポーズするにー!」
しかも、ポーズ指定のあるタイプ。正直言うと恥ずかしい。
でも、やる。
――パシャッ。
燃え尽きたような表情の耀を尻目に、
「落書きタイムだにー♪」
侑は筐体側面のスペースで写真に落書き。実に楽しそうである。耀は特にする気もないので、
「変な落書きとかすんじゃねーぞ。したらやり返すからな」
と釘を射すだけである。
落書きタイムが終わって、プリクラが取り出し口に排出される。侑はそれをコーナー備え付けのハサミで二つに切って、片方を耀に渡す。
「はいこれ、工藤君の分!」
「お、おう……サンキュ」
まさか、女子とのプリクラを持つことになるとは。少し恥ずかしいような気が、しないでもない。それを紛らわすように、
「なあ、次何やる?」
「うーん……工藤君が何がやりたい?」
「そこで俺に振んのか。……そうだな」
プリクラコーナーを出て、周囲を眺める。すると目に留まったのは、UFOキャッチャー。可愛い猫のキーホルダーが景品になっている。
「よし、俺ちょっとこれ挑戦するわ」
「UFOキャッチャー? 頑張れー!」
コインを入れ、目測でキーホルダーとの位置を確認しながらアームを動かす。横、それから縦。
操作できる時間が終わって、アームがゆっくりと降りていく。うまいことひっかかったようで、キーホルダーがすーっと持ち上がる。
そして――
「よっしゃ!」
取り出し口へ繋がる穴に、ぽとん。
「一発で取るなんて工藤君凄いね!」
なかなか見られない貴重な場面を、侑はピロリん☆と写メる。
「俺も一発で行けるとは思わなかったな。っと、やるよ」
とったばかりのキーホルダーを、ずいっと差し出す。
「いいの?」
「ああ。ほら、持ってけ」
侑の手の中に、そっと放ってやる。こんなものでも、何も渡さないよりはきっと良い。
そんな耀の心中を知ってか知らずか、侑はありがとうと笑うのだった。
ゲームに遊び疲れて、近くのカフェで一休み。そういえば、お茶するのも久々だ。
「はー、楽しかった♪ 工藤君ありがとうに」
にこにことご満悦の様子で、ケーキを口に運ぶ侑。耀はそんな彼女の顔を見ながら。
「なぁ、侑」
「あや、どしたの?」
「……来年は当日に祝う。もう覚えたし。……約束な」
その言葉に、侑はにこーっと笑ってみせた。こんな約束なら、断る理由はきっとない。
「うにっ、約束!」
侑と顔を見合わせ笑いながら、耀は思う。
(……何でかな。他の奴らに祝われて勿論嬉しかったけど、七音に祝われると)
それ以上に、嬉しい。
(親友だから、か……?)
それとも、他に理由があるのか。
それはまだ、 耀自身にもわからない。
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ブロンズシナリオ(100)
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2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月22日
参加申し込みの期限
2014年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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