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7月の★ハッピーバースデー
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◆
プレゼントと一口に言っても、想像するものは人によって色々違う。
宇多野・ユニ・アヴァロン
の場合、そのスケールが人よりちょっと――いや、かなり――大きかっただけで。
「スゴイ立派なスポーツクラブだな……」
誕生日直前の休日、宇多野家所有のスポーツクラブへと呼び出された
篠木 昴
は、周囲を眺めて驚いた。
コートの数や設備の充実っぷりは、そこらのスポーツクラブとは比較にならない。
「ここを所有してるのか」
呟いた昴の前に立ち、背後のコートを指さしユニは高らかに告げる。
「このスポーツ用コート、あんたにプレゼントしてあげるわ!」
――プレゼントのスケールが、違った。
「よく釣りやってるみたいだし、なんだったら船でもいいのよ?」
なんだったら、で出てくる選択肢もやっぱりスケールが違った。
何が待っているのかと楽しみにしてはいたが、まさかこんなスケールの大きなプレゼントとは。
(……宇多野の家は、相変わらずスケールが違うな)
あと、コートとか船とかプレゼントすると言われても、こう。反応が難しい。気持ちは有難いのだが。
そんな彼の様子を誤解してしまったのか、ユニは訝しげな表情で。
(……微妙な反応……一体何がほしいのかさっぱりだわ……。家は同じお金持ちみたいだし、やっぱりあたしと同じで……うーん)
ぶつぶつ、ぶつぶつ。
「宇多野、どうした?」
「ひゃぁ!?」
不意に声をかけられ、思考に没頭していたユニは思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
ハッとなって、こみ上げる恥ずかしさ。
それを誤魔化すように、ユニはぶんぶんと頭を振って。
「も、もう体動かして気にしないことにするわ!」
そしてぐるっと昴の方に向き直り、
「バドミントン、やったことある?」
「バドミントン……小学校のお遊びでやって以来だな、確か」
「つまり小さい頃に少しだけ、ってわけね」
「ああ」
だから左程上手ではないと思うけど、と昴。それに対しユニは、
「まあ力差的に丁度いいでしょ、それくらいなら」
と一人納得。昴よりはやっていそうな口ぶりだが、そもそも持ちかけてきたのだから当然か。
「宇多野はどれくらいやったことあるんだ?」
「習い事でやって、小さい大会で優勝したくらいよ。あまりにあんたがヘボかったら、ちょっとくらい手入れするわ」
「お手柔らかに頼む」
というわけで、バドミントンを始めた二人。
何ゲームか終えた辺りから、ユニの動きがはために見てもわかるほど悪くなってきた。
というか、ふらついている。
(……う……眠気がここ……で)
口が裂けても言う気はないが、実は楽しみで前日あまり眠れなかったのだ。つまり、寝不足。
その状態で運動をしたせいなのか、ユニは急激な眠気に襲われだしていた。
「そろそろ休憩するか?」
ふらついているのには流石に気付いて昴が声をかけると、
「そ、そう……ね……ちょっとベンチで、休みましょ……」
コート脇のベンチに腰をおろす二人。一つしかないしそんなに大きくもないため、自然と隣り合う形になる。
(もうこんな時間か)
時計を見ると、既に始めてから一時間半近くは経過していた。夢中になっていると、時間の経過が早く感じられる。
小さい頃に夢中になったものを改めてやってみても、案外楽しめるものだと昴はしみじみ実感する。
いや、ひょっとすると――
(宇多野と一緒だから楽しめてるのかもしれないな)
そう思うと、ちょっと照れくさいような。
「なぁ、宇多野。今度一緒に釣りに……」
「……」
「……宇多野?」
不意に、とユニが昴の左肩に寄りかかった。予想だにしていなかった展開に、昴は動揺してしまう。
「う、宇多野? ……って、あれ?」
「……すぅ……すぅ」
見れば、ユニは小さく寝息を立てていた。
「……寝てるのか」
どうりで、と納得すると同時に――何とも言えない緊張のようなものが、昴を包む。
昴は決して、女性慣れしている部類の人間ではない。
だからこんな風に寄りかかって寝られると、肩にかかるユニの重みだとか、体温だとか、あるいは汗ばんだ肌とかそういうものに――緊張してしまう。
更に言えば、気の強い部分が隠れた寝顔が可愛らしいとかそういうことも考えてしまうわけで。
(ど、どうすればいいんだこの状況)
起こすべきなのか。それとも、このまま寝顔を見つつ起きるのを待つべきなのか。
正直起こさないと昴自身の身が保たない気がするし、でも寝顔を見ているのも決して悪い気分ではないし。
あとふらふらしてたから、休ませておいた方がいいような気もするし。
右手はさっきから持ち上がりそうになっては引込んでを繰り返し、昴の内心を代弁していた。
この手で肩を揺すりでもすれば、彼女は目を覚ますことだろう。だがしかし、しかし。
そんな昴の内心におけるなんやかんやは、
「ん……」
ユニのまぶたがゆっくりと開いたことで終止符を打たれた。
「まず……本当に寝ちゃった……?」
眠たげな目をこすりこすりするユニに、昴は努めて平静を装って。
「お、おはよう宇多野」
ユニの視線が昴を見上げ――
「おは――」
――自分の頭が、今何処にあるかに気が付いた。
「――!?」
見る見るうちに顔が真っ赤になり、口を水面近くの金魚のようにパクパクさせ。
やっとのことで、言葉を絞り出す。
「よよよよ寄りかかっちゃってた!? な、ななななにひっついてんのよ!」
「ちょっとまぐはっ!?」
右ストレートという名の女子力(物理)が、昴に炸裂した。
それからまたしばらく、バドミントンを楽しんで。
気がつけば夏の空も橙色に染まり始め、そろそろお開きかという時間。
当日はご家族でお祝いしてもらいなさいよ、とユニ。
それが一番だと、彼女は言う。
(誕生日を家族で……か)
気を使ってくれるのは嬉しいのだが――
「実家に帰る事は無いかな」
と、昴はぽつり。
「え……どうして?」
「親と致命的なまでに仲が悪くてね」
頭をかいて笑う昴。その笑みは、どこか自嘲するような。
「だから、正月でもなければ帰ることもないと思う」
「そう……なのね」
そうだとは知らず家族のことに触れてしまい、すまなさそうな表情を浮かべるユニ。
そんな彼女に、昴は。
「……そうわけだから、その……なんだ」
頬をかき、ついつい視線をそらしながら――
「最高の一日をありがとう、ユニ」
「え――」
今までと違う呼ばれ方に、ユニは一瞬どきっと。でもそれを悟られまいと、腕組みしてそっぽを向いて。
「ふ、ふん! どういたしまして! ――そうだ、代わりに釣り教えてほしいわ! 来週は釣りね! もう決定なんだから!」
早口でまくしたてる彼女に、昴は口の端を小さく上げる。
「ああ、わかった。来週は釣り、だな」
さっきは寝てて聞いてもらえなかったけれど、彼女の方から言いだしてくれたからオールオッケー。
来週も、楽しくなりそうだ。
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月22日
参加申し込みの期限
2014年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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