this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
7月の★ハッピーバースデー
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
つぎへ >>
◆
今日は、
八十八旗 信彦
主催による知人友人を招いての盛大なパーティーが開かれていた。
豪盛なディナーの乗った皿が並べられたテーブルが点在し、その全ての周りで集まった人々が賑やかな一時を過ごしている。
「どうだいベガち、今日のパーティは!」
信彦はウルフカットを爽やかになびかせ、愛しのスイートハート
瑠璃条 ベガ
に声をかける。誰よりも何よりも、彼女に一番喜んでもらいたい。
「彦にゃん、パーティ開いてくれてありがと☆」
ベガはぎゅっと信彦に抱きつき、満面の笑みを浮かべて彼を見上げる。つまり、楽しんでもらっているということだ。
「ふっ、ベガちや皆のお祝いはまだまだあるからね! 期待しててよ!」
そう、今並んでいる料理だけがこのパーティーの全てではないのだ……!
そんな見栄を切っている反対側では、クラッカーが炸裂する音がさっきから断続的に響いている。
その発生源は――
後木 真央
。七月生まれの知人に片っ端からクラッカーの祝砲を浴びせているのだ。
現在のターゲットは、
七夜 あおい
。彼女の頭上からテープから降り注ぐように調整して――クラッカーを、引く!
「うわぁ!?」
「あおいちゃーん! 誕生日おめでとうなのだハピバテロなのだ!」
「んあ、なんだ真央ちゃんかぁ、びっくりしたよ!」
驚きはしたけれど、どこか楽しそうにあおいは笑う。
「驚かせてごめんなのだプレゼントなのだ!」
真央が差し出したるは、猫アップリケ付きの小袋。中に入っているのは、バースデーカードを猫顔クッキー、それから猫顔刺繍付きハンカチだ。
「わ、ありがとう真央ちゃん!」
「感謝の気持ちなのだ! 真央ちゃん他の人にも配ってくるのだー!」
ぶんぶんと手を振って人波に消え、真央は会場をさっさか移動。
両手いっぱいの花束を手にきょろきょろと辺りを見回す
八神 修
の姿を発見した真央は、すすすとそれこそ猫のように静かに接近。
「修ちゃん修ちゃん」
「おお、真央。……あおい見てないか?」
やっぱりなのだ、と楽しそうに真央。
「あおいちゃんならあっちに居るのだー」
と自分が来た方向を指さしつつ、
「修ちゃん……実はこれと全く同じセットをあおいちゃんにあげたのだ、内緒でおソロなのだ♪」
すっと猫アップリケの小袋を渡す。修は七月生まれではないので、バースデーカードは入っていない。
「いつもお世話になってる修ちゃんにも差し上げるのだ」
少し声を小さくして、耳打ちするように。
「応援してるのだ♪」
「……真央」
修は少し驚いたような表情を浮かべたかと思うと、フッと笑って。
「ありがとな」
受け取った小袋をしまうと、あおいの方へと歩き出す。
「あおい」
両手いっぱいに薔薇の花束を持った姿に圧倒されたのか、修があおいのもとへと向かうと、自然と周りが道を空けてくれた。
「修君! ……その花束どうしたの?」
その反応に修は小さく苦笑を浮かべながらも、。
「誕生日おめでとう」
花束を差し出した。
「え、これ私に?」
大きな青い瞳をぱちくりさせて薔薇と修の顔を交互に見やる。
そんな彼女の様子を可愛く思いつつ、
「ああ」
と修はあおいに花束を手渡した。それからもう一つ小箱を取り出し、これもだ――と。
修が開けてみせれば、そこにはルビー色のラインストーンであおいの誕生日の花であるアベリアを形作ったブローチ。
「え、え……!? あ、ありがとう。でもいいのこんな高そうなの……?」
見るからに高級そうなプレゼントに、ちょっと慌てた様子のあおいに、
「いいんだよ、誕生日プレゼントなんだから」
そう言って、修は笑った。
アベリアの花言葉は謙譲、どこか通じる所があると思う。
不意に、会場の照明が落とされた。
瀬場 進
の指示によってスポットライトが灯され、その光は会場前方の舞台に立つ信彦のもとへと集う。
「七月生まれの――そしてこのパーティーに来てくれた皆!」
信彦は大仰な身振りで参加者たちの注目を引き付け――
「これが、俺からのサプライズプレゼントだーッ!」
パチン、と指を鳴らす。同時、スポットライトの陰から進がスタッフ達に合図。
スポットライトの光が、一部会場入口付近へと走る。果たしてそこに存在していたのは――
カートに乗った、ウェディングケーキなみに巨大な――バースデーケーキ!
「「「「「おおおおおーッ!」」」」
会場からは歓声が上がる。流石お金持ちはやることが違うぜ!
スタッフが慎重にそれを運ぶ後ろには、大量の小皿が乗ったカート。
「誕生日と言えばケーキ! 皆で食べようじゃないか!」
信彦が高らかに叫ぶ中、スタッフたちによる慎重な入刀が行われていた。
「彦にゃんすご~い! こんなケーキどうやって準備したの?」
目をキラキラと輝かせてケーキを見上げるベガに、
「セバスに手配してもらったのさ」
と信彦。
「さっすが! 有能なんだね☆」
二人から少し遠くに居たセバスは、胸に手をやって静かに一礼。
「さ、ベガちも食べようよ」
「うん☆」
舞台を居りた信彦はベガの手を引いて、ケーキへと向かっていく。
「すごいのだケーキなのだでっかいのだー!」
プレゼントを配るためだけに参加したつもりだった真央も、流石の巨大ケーキの登場に大興奮。
「お腹空いたのだ栄養補給をさせてもらうのだ……!」
目を輝かせ、ケーキへと吸い寄せられていく。
「わっ、このケーキすっごくおいしい……!」
切り分けられた巨大バースデーケーキを食べ、顔をほころばせたのは
千明 優輝
。
七月三十一日生まれでギリギリ祝われるとして参加していた彼は、あることをひっそりと企画していたのだが。
(お礼……になるのかどうかわかんないけど、やっぱりやろう)
ご飯とケーキだけ食べて帰るのは、なんだか悪い気もするし。
そのためには、とある格好をしなければならないのだが――さて、どこで着替えたものだろう?
きょろきょろと周囲を見回しながら歩いていると、進が声をかけてきた。
「何かお困りでございますか?」
「あ、えっと……着替えられる場所って、ありますか?」
「はい、ございます。こちらへどうぞ」
「あ、ありがとうございます」
優輝を案内しながら、
「お召し物を汚されたというわけではないようですが、何か企画などのご準備でしょうか?」
「は、はい。えっと……楽器演奏、しようかなって」
そう、優輝が今日用意してきたのは楽器演奏。その為の楽器と衣装を持ち込んできていたのだ。
「左様でございますか。でしたら、私共スタッフの方でもお手伝いをさせていただきましょう」
「いいんですか?」
「勿論でございます。このパーティーを盛り上げるお手伝いが、私共の御役目でございますので」
すっと向き直って、訓練された動きで優雅に一礼。
「あ、ありがとうございます!」
対する優輝もぺこぺこと頭を下げる。
そうして進の手引で着替えられる場所へ移動した優輝は、まずメイド服に着替え。頭には、長い髪のウィッグを装着。
容姿や身長、まだ声変わりを経ていない声――それら全てと相まって、よくしらない人が見ればまず女の子と見紛う姿。
まあ、ウィッグは彼のろっこん『サウンド・マスター』の発動条件である以上、どうしようもないのだ。
少し緊張した面持ちで待っていると、進が手招き。ついていった先は、さっき信彦が立っていた舞台の幕の内側。
「わ、これスタッフの人達が……?」
そこにはアンプ等、演奏に必要な機材がひと通り配置されていた。全て進以下スタッフ達が用意したものだ。
微笑む進にお礼を言い、アンプを繋いだり諸々の準備を済ませて合図。
ケーキの後戻っていた照明が、一旦落とされる。
さっと幕が引かれ、スポットライトが舞台を照らす。光の下に居るのは、当然優輝。
彼が肩からかけたキーボード、その音色が会場内を満たしていく。
皆が突然始まった演奏に驚く中、一人信彦がそれに合わせて踊り始めた。舞台上の優輝に、「いいね!」とかばかりに小さくウィンク。優輝は少しはにかんで、演奏を続ける。
そして信彦の周囲では、進がスタッフを先導して踊りやすいようにテーブルの位置を調整。
最初、踊るのは信彦だけだったが――
「彦にゃん、あたしも一緒に☆」
ベガが信彦のダンスに加わり、
「ゲリラライブなのだダンスなのだ、真央ちゃんも踊るのだ~!」
真央が笑いを誘う謎の踊りを始め――
「あおい、ここは俺たちも踊ってみないか?」
「そうだね、なんだか楽しそうだし」
修とあおいもそれに加わる。
一人、また一人と。
気づけば、優輝の演奏に合わせて皆が思い思いのダンスを踊っていた。
「ベガち、ちょっとバルコニーに出ないかい」
ダンスを踊ったら、ちょっとあつくなっちゃったしと信彦。
「そうだね、ちょっと風に当たりたいかも?」
なら、とベガの手を引いてバルコニーへと向かう信彦に、進がそれとなく近づいて何かをひっそりと手渡した。
二人の間で視線が交差したことに、ベガは気付かなかった。
「はぁ~、この時間だと夏でも涼しいね☆」
そよそよそと吹く夜風にツインテールを揺らし、気持ちよさそうにベガは言う。
見上げる夜空には、星々が輝いている。
「この時期だと、夏の大三角形が良く見えるね」
信彦が指さしたのは、ひときわ明るく輝く三つの星が描く線。そのなかでも、二つの星を強調するように空をなぞる。
「こと座のベガの織姫と、わし座のアルタイルの彦星。俺達の名前に似ててロマンティックだよね?」
「彦星の彦は彦にゃんの彦だし、ベガはあたしの名前と一緒だもんね!」
頷いて、だけどと信彦。
「もっと素敵な星があるのを知っているかな?」
「知らな~い、教えて彦にゃん☆」
すっと、空の一点に輝くとある星を指さし――
「あの星、あそこで輝いてる星が『ベガ&信彦』っていうんだよ」
まさかド直球で自分と信彦の名前が出てくるとは思わなかったのか、ベガは茶色の瞳をぱちくりさせる。
その様子にくすりと笑って、そして得意気に、
「嘘じゃないさ。あの星に俺達二人の名前を付けたのさ。☆が大好きなキミへのプレゼントとして、そして何より永遠に俺達の愛の証が残るようにね!」
一枚の紙をベガの前に広げてみせた。
それこそが、先程進が彼に渡していた紙。『ベガ&信彦』と名付けられた星の存在を証拠付ける、天文台からの証明書!
そう、この世にはまだ名前を付けられていない星に名前を付けるサービスが存在するのだ!
最初は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたベガも、やがてぱあっと顔を輝かせ。
「ありがと彦にゃん☆ あの星の輝きに負けないくらいに愛してね♪」
ぎゅっと抱きついて甘え――『オトメティックオーラ』が発動。
少女漫画風のキラキラした視界の中で、信彦もベガをぎゅっと抱きしめた。
「勿論さ!」
◇
パーティもそろそろ解散、といった頃。
修は「大切な話がある」とあおいを誘って外に出ていた。
パーティーの喧騒が遠退いた静けさの中、修は星を見上げながら。
「以前、好きな人はいるかと聞いてきたよな」
中間試験が終わった後の、打ち上げの流しそうめんパーティーの時のことだ。
「俺はその人が大好きだ。つきあえたら良いな……って、思ってるんだ」
ちらりとあおいの方を見やると、彼女はきょとんとした顔で修を見つめていた。
そんな顔も可愛いらしいのだけれど――ああ、本当に鈍感。思わず小さく苦笑してしまう。
向き直り、一転真剣な表情に。
「その人は、今、俺の目の前に居る」
「え――」
一歩踏み出し、あおいの大きな青い瞳を真っ直ぐに見据え。
「七夜あおいさん、貴女が好きです」
修ははっきりと、その言葉を口にした。
白くなるほどにぎゅっと手を握りしめ、唇は微かにふるえ、それでも真剣な眼差しを、真っ直ぐにあおいに向けて。
言葉の意味が、今やっと飲み込めた――そんな風に、あおいの瞳が揺れる。
「返事は今すぐでなくても――」
「――修君」
互いが互いの言葉を遮る格好になって、わずかに沈黙が走る。それから、先を促すように修はあおいをじっと見つめた。
「修君のことは、大切な友達だと思ってる」
それは、何よりも雄弁な答えだった。真摯な、でもだからこそ残酷な。
その続きを、修は待つ。想いを告げた時と同じ、真剣な表情のままで。
「気持ちはすごく嬉しいけど、修君の気持ちには応えられない」
修は、目をそらすことなくあおいの言葉を聴き続けている。
「でも、これからも皆と同じように大切な友達で居て欲しいな。――気持ちを伝えてくれて、ありがとう」
あおいは、『ごめん』とは言わなかった。いつかの修と同じように。
きっと、彼女も。
謝れば、気持ちをぶつけてきた修に失礼だと――そう、思ったのだ。
「――そっか」
はは、と小さく修は笑う。
その心のなかは、思いの外晴れやかだった。
◆
――パーティーからの帰り道を、ベガは歩く。
「ふふ☆ 友達とパーティー……夢、また一つかなっちゃったな」
賑やかな誕生日パーティ。素敵な恋人から、驚くようなプレゼントももらって。
そんな幸せな気持ちを、少しでも家族の待つネコホームへと持って帰りたい。
ケーキの箱をちらりと見やり、楽しそうに笑って。
足取り軽く、意気揚々と家路を往く。
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
7月の★ハッピーバースデー
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月22日
参加申し込みの期限
2014年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!