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【終業式】輝かしきピリオドを――夏休みを求めて!
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「夏休みねー……私は特別に、好きって訳じゃないかしら。だって学校の人達に、会えなくなるんだもの。それって私には、凄く寂しい事だわ!」
どこか退廃的で怪しげな雰囲気を持つ、2年の
美崎 岬
は気だるげに息を吐いた。
左足が義足なため、松葉杖を支えに立ち上がり、ゆるくウェーブのかかった前髪を払う。
「せっかく校長せんせーの声で、耳が幸せだと思って……ひゃぁ!」
岬の足元に、スライドしてきた椅子がぶつかって、岬は傍にいた女生徒にしがみついた。
「わっ! びっくりしたぁ」
「あら。驚かせてしまって、ごめんなさいね。私、足が悪くて咄嗟だと自分を支えきれなくて……怪我は無かったかしら?」
しがみつかれたのは、小柄なお団子頭の少女・
深民 実々
だった。
少し低めの声かなと思ったものの、口調や甘い香りなどから岬を女性だと思い込んだ実々は、真摯に謝られ、ぶんぶんと首を横に振った。
「気にしないで。私、
応援団
やってるから、見た目よりずっと頑丈なんだ! ちょ、ちょっとだけ……ち、ちびかもしれないけど……っ!」
他者から見れば、チャームポイントの低い身長は、実々のコンプレックスだった。
涙ぐむ実々の髪を、岬は柔らかく撫でる。
「ありがとう、優しいのね。えぇと、お名前聞いてもいいかしら?」
「あ、私は1年1組の深民実々だよ!」
「そう、じゃあ実々ちゃんね。私は2年4組の美崎岬よ、よろしくね」
「ひゃ、失礼しましたぁ! 美崎先輩、こちらこそよろしくお願いしますっ!」
「気にしなくてもいいのよ。それにしても、まぶしくて困ったわ……あの小鳥さん、愛する皆の嫌がる事ばかりして。いつか私のSAN値直葬……こほん、産地直送の愛を差し上げたいわ」
「ほんとに、変な世界に来ちゃうし、大変な事になっちゃいましたね……。って、美崎先輩どこへ?」
身を離して、どこかへ向かおうとする岬を心配して、実々は思わず顔を上げる。
「うふふ、ぎゅうぎゅう密着するのって素敵よね。体温だけじゃなく、気持ちも共有出来るような気がするんだもの……でも、皆の好きな夏休みが来ないのは困るわ。私は夏休みは好きじゃないけど、やっぱり大好きな人達には、笑っていて欲しいもの!」
「美崎先輩……」
「私、この脚だから。せめて一階のスピーカーを、一つでも静かにさせるよう動くわ」
目を閉じ、耳から入る音だけを頼りに、岬は進む。
時には、あちらこちらに生えたスピーカーに躓きながら、音源らしいモノを見つけたら問題解決(物理)!
松葉杖は鈍器です! えーい!
「待って、美崎先輩。みみも手伝います!」
視界は悪くとも、ハンディキャップを背負った岬が、苦労しているのくらい、よく分かった。
「実々ちゃん、助けてくれるの? 嬉しいわ」
「えへ、私が一緒だからもう安心ですよ♪ みみには、コレがあるんだから」
幼さを残す素顔を見られるかもしれないのは、恥ずかしいけど。
実々は高く結ってお団子にしていた髪を解き、眼鏡を外した。
そうして光源に背を向けて、目を慣らす事しばし。
光の中、動き回る障害物の輪郭線を、実々の大きな双眸が睨みつける。
【ミミューサ】
睨んだ対象の動きを止める、ろっこんが発動した。
「さあ、私が動きを止めている間に! ……って、何アレ!!?」
「え? どうしたの?」
「へ、変なぷるぷるが、こっちに迫ってくるよ!!」
実々が指差した先に居たのは、出入り口が開放された事によって、侵入してきた ねこゼリー達である。
「何ですって……!?」
ねこゼリー達の形状は、頭部こそ猫のようだが、2頭身で招き猫に近い。
「仕方ないわね、後退しましょ……」
「校長を止めなきゃ、夏休みにならないだと……じょ、冗談じゃない! どうにかしてハゲタッチするぞ!」
トレードマークの鼻メガネに、裾を汚さず歩ける黄金の比率を誇る長さの白衣を纏った
伊賀 解理
は、身を低くして前進していた。
「僕は身体が小さいし、周囲は他の生徒でいっぱいなら、それだけで眩しさも軽減されて視界が確保出来るはずだ」
解理にとって幸いだったのは、彼女が動き回る椅子を止めてくれる、実々の ろっこんの恩恵に預かれる位置に居た事だ。
「頼れるのは聴覚。しかしスピーカーのせいで、全方位から声がする……ならば!」
解理は、ごくりと喉を鳴らす。
この力だけは、あんまり人前では使いたく無かった!
だが。
「このまま世界がループするなら、『彼』とも会えなくなる……そんなの嫌だ!」
\ 哲学者シトラス・ガムダンは言いました、終わらせる事こそが次への始まりだと /
暢気に校長の声を、垂れ流し続けるスピーカーを解理はキッと睨みつける。
「終わらせてやろうじゃないか……僕と『彼』の邪魔をするものは、ぶっ飛べぇ!」
思いの丈を込めて、解理は掌を前に突き出した。
【代理告白】
恋愛的な意味で、好きな相手を思い浮かべると相手への好感度に応じた強さのビームが撃てる。
解理の最終奥義!
白い光を、一条のピンクの光線が走って、スピーカーの一つを粉砕した。
「きゃあ、その声は解理ちゃん? すごぉ~い♪」
岬が、きゃっきゃと声を上げた。
「はっ! ま、まさか……美崎氏!? えと、えと……さっきの、聞いて……?」
耳まで真っ赤になりながら、解理はもじもじと猫鳴館の先輩の賞賛を聞く。
「恥ずかしがる事なんか、ないわ! 恋をするって、とっても素敵な事だもの! 私、そんな解理ちゃんが大好き!! 断然、応援しちゃう!!」
「みみも応援しちゃうよ♪」
応援団の実々、思わずポージング。
「う、うわぁああ!! あ、暑い、暑い~~~!!!」
絶叫しながら、解理は次々とスピーカーを木っ端微塵にしていく。
「く、いっそ人垣諸共ろっこんで ぶっ飛ばそうかな……!」
沸騰した解理は、すでにお目目グルグルである。
「にしても暑い。どうしてこんなに暑いんだ」
「ホントにお熱いわ!」
「げほっ、がはっ!! ああ、白衣と制服に、汗が張り付いて動きにくいぞ!」
白衣は脱いで腰に巻くが、アイデンティティのスパッツは死守します。
「それでね、お取り込み中悪いんだけど……あのお邪魔虫の破壊も、お願いしちゃっていいかなー?」
「え!? なんだい、あれは」
そうこうするうちに、解理の手によって、かなりの数のねこゼリーとスピーカーが沈黙していたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
45人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月31日
参加申し込みの期限
2014年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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