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夏だ、きもだめし委員会!
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●プロローグ
「これは、数年前に寝子高を卒業した先輩が、合宿の夜、怪談をしたときに聞いたそうだが……」
闇の中。
青い蝋燭の火がちろちろ燃える。
黒ずくめの語り手は、
民谷 鋭二
。
俯き加減に細められた猫目が、鬼火のように仄かに瞬く。
「昔、落神伝説にのめり込む少女がいた。最初のうちは興味本位に調べていただけだったらしいが、彼女はいつしか伝説に取り憑かれた……だんだん言動がおかしくなっていき、自分は落神であると思い込むようになってしまったんだ。『私こそが落神なのよ』……そんな少女に周りがどんな反応を返したか、ちょっと想像すればわかるだろう?
少女は悔しかった。そして業を煮やした彼女は、こう考えた。自分が落神であることを証明してやる。そうだ、神ならば死ぬはずがない、と。そして……彼女はとうとうそれを実行した。自分が落神であることを証明するために学校の屋上から飛び降りたんだ……」
ひゅっ、と息を飲む音がする。
鋭二はわざとゆっくりため息をつき、悲しげに首を振った。
「……その後しばらくして、『墜ちる少女の怪』という噂が学内に広まったそうだ。夜、北校舎の廊下を歩いていると、窓の外を落下する少女の姿が見える。自殺かと思って慌てて窓を開けて見るが、誰もいない。あの少女の幽霊だって噂はすぐに広まった。なぜならそれが目撃されるのは必ず彼女の命日だったからだ。
彼女は……今もまだ自分が死んだことに気づかず飛び降り続けている……」
なまぬるい風が頬を撫でる。
「よくある悲しい話だ。だがなぜ俺がこの話をしたか、……わかるだろう……?」
鋭二はフッと蝋燭を吹き消した。
少女の命日がまさに――今日だからさ!
きゃっ、と上がる女子の悲鳴。
あたりは真の闇に包まれている。
ややあって、暗闇の中にぬぼーっと青白い顔が浮かび上がった。
「皆様ぁぁぁ、今宵は寝子高恒例ぃぃぃ、きもだめし委員会主催のぉぉぉ、校内きもだめし大会にご参加いただきぃぃぃ誠にありがとうございますぅぅぅ」
くしゃくしゃ寝癖頭に眠たそうな瞳、対照的にカパッと嬉しそうに開いた口。きもだめし委員長の
木茂 為史――通称・きも先輩
だ。彼は間延びした声で挨拶すると、一枚のハガキを掲げてみせた。
「皆様、この
きもハガキ
をご覧くださいぃぃぃ」
「きもハガキ?」
言われるままにハガキを見た
十文字 若菜
が顔をしかめる。
「うっ、血まみれのきも君の写真? 悪趣味……」
お褒めに与り光栄ですぅぅぅ、と、きも先輩は嬉しそうに言うとルール説明をはじめた。
「今夜のきもだめしのルールですが、とぉぉぉっても簡単。
校内3ヵ所にある『きもハンコ』を、この『きもハガキ』に押し、屋上の『きもポスト』に投函する
。
それだけですぅぅぅ。ハンコは1階美術室、2階理科室、3階音楽室にありますぅぅぅ。各組ごとに懐中電灯をひとつお渡しいたしますぅぅぅ。恐れず進み、すべてのハンコを押して屋上に辿り着いてくださいぃぃぃ」
畑中 華菜子
が説明の間ずっと「こわくないこわくない」とぶつぶつ呟いているのが、却って怖い。
◇
そのころ、二階廊下の隅では。
「おい、描けたか目玉」
「もうちょい。まだ動かないでー……と、出来た」
握 利平
の頬にアクリル絵の具で眼窩から落ちそうな目玉を描いてやった
八十八旗 信彦
は、一歩下がると、まるで作品の出来を確かめる大芸術家のごとくその全身をまじまじと眺めた。
「いいねー、完璧にゾンビだよ。手が込んでる」
「だろ? 伊達にゾンビ映画を見まくってねーぜ!」
破けた古着のシャツをわざと土で汚し、アクリル絵具で赤の染みをプラス。チノパンも同様だ。
ゾンビ利平の見事な出来栄えに信彦は感心していった。
「うん、この目玉の、ちょっと下手なのがまた恐怖を誘うね」
「きもだめし委員に芸術科のやついなかったからしょーがねえや。恐けりゃOK」
利平は練習がてらゾンビ風にガクガクと頭を揺らすと、目玉を描いてもらったお礼に、壁に棺桶を立てかけようとしている信彦を手伝った。映画なんかでよく吸血鬼が眠っている、細長いダイヤモンド型をした洋風棺桶だ。そして信彦本人はまさに吸血鬼に扮していた。
「しっかし、本格的だなこの棺桶」
「まあね。ごらんよ、よくできてるだろ? 遠隔操作で蓋を開閉できるんだ。開閉速度は調節可能。ゆっくりギギィも、急にバタン、も思いのまま。さらに棺桶内には演出用のドライアイスの煙を吹き出す装置も入ってて、それも吹きだす勢いを調節できる。もちろん今日のためのオーダーメイドさ!」
「金かかってるな。……『無駄に』ってつけていいか?」
「はっはっはー! 道楽ってのは他人が無駄だと思うところに金をつぎ込むからこそ楽しいんじゃないかー! それに俺は、無駄だなんて思わないよ。この仕掛けで皆が思う存分楽しんでくれるなら本望! さあレディ達、1-2の素敵学級委員でお馴染みの信彦さんが微力ながらあなたのドキドキのお手伝いを……!」
信彦が見えないレディ相手に口唇を尖らせ、手を差し伸べてポーズを決めたそのとき。
ぱしゃり、とシャッター音がした。
「あ。すまん。面白いことをしていたからつい」
そこに立っていたのは、
八神 修
だった。
修の肩の上で目玉が二つキラリと光ったので信彦は驚いたが、次の瞬間、正体が分かってほっとした。それは真っ黒な仔猫で、名前はブラック。修の家族で今宵のお供だ。
「やあ驚いたよー。やがみん、君もきもだめし委員なのかい? 意外だね」
「ああ、いや……」
修は手にしたビデオカメラに視線を落とした。
「毎年恒例の行事なら、新聞部として記録と記憶に残すべきだと思ってな。きも先輩に新聞部の取材の許可を取ったらOKが出たから、この赤外線撮影が出来るデジタルビデオで、飾らない素の驚きをドッキリとして撮っていくつもりなんだ。だから立場としては取材班、ってところかな」
「なるほどね。ということは、身を隠せる撮影ポイントを探してる? しかし廊下は俺が隠れたいからねー」
信彦がふぅむ、と唸ったその時、理科室のほうから小さく呼ぶ声がした。
「修ちゃん! 修ちゃん!」
理科室担当の
後木 真央
だ。修を手招きしている。
「理科室、真央ちゃんだけなのだ! 修ちゃんが隠れる所もあるし、きっとすごいびっくり顔が撮れるのだ!」
修はよし、と頷くとブラックともども真央の誘いに乗った。
「ふふぅ、今日はおどかし&フンドシ普及に良い日なのだ♪」
◇
――とある7月下旬の金曜日。時刻は夜中23時を回ったところ。
鋭二の怪談による演出のお蔭で、参加者はいい具合に怯えている。
「それでは皆様、2~3人ずつ組になってくださぁぁぁい。5分おきに出発でぇぇぇす」
ゆらゆらと蝋燭の炎みたいに揺れるきも先輩の声に促され、参加者たちは自然と近くに居た者同士手を取りあう。こうして7つの組ができた。
きも先輩は女子ばかり3人の組を一番目に指定するとこう告げた。
「では最初の組、出発でぇぇぇす」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月17日
参加申し込みの期限
2014年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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