this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
夏だ、きもだめし委員会!
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
12
つぎへ >>
嵐のような優とメルヒオールが過ぎ去ったあと、理科室にいた
後木 真央
と
八神 修
はそっと顔を出した。
「危険なお客だったのだ……ブラックとがおーを止めて良かったのだ。行ってたらきっと返り討ちだったのだ」
「まったくだな。しかし記録の方はバッチリいい画が撮れたぞ」
修はふふふ、と、とってもいい笑顔で答える。
「ほら、次が来たぞ。隠れよう」
「アイアイサーなのだ!」
●第三組、彼が一番叫んでいた
――
内藤 武諭
、
御巫 時子
、
仲村渠 鳴
2階に上がってきた時子は、武諭の袖をしっかり掴んでいた。
「1階の廊下で聞こえた声……まるで本物の幽霊みたいでしたね……」
「ふ、ふん……俺は男だからな。あの程度でビビったりしないぞ?」
武諭の言葉に、鳴も明るい声で答える。
「脅かし役もあたしたちと同じ生徒でしょ? たいしたことないわ、仕掛けを楽しむつもりでいればいいのよ」
あはは、と笑い声をあげてはみるものの、虚勢だった。じっさいのところ笑顔を作れているのかどうかは自信がないし、手足が微妙に震えているのが自分でもわかる。暗闇の中、他の参加者が気づいているとは思えなかったが、それでも怖がっていたり弱いところを見せたくなくて、鳴はわざとすたすたと先頭を歩いた。
「待てよ。ひとりで先に行くな」
腕を掴んだ武諭が気づいた。
「……震えてるじゃないか」
「武者震いよ!」
時子が間に入って、まあまあと宥める。
「大きな声を出さないでください……。次は理科室ですよね……私、ときどき尚輝先生に会いに来ますから理科室は慣れてます……。骨格標本さんもホルマリン漬けさんたちも、悪い子じゃありません……ですから、落ち着いて……?」
武諭と鳴は無言で顔を見合わせた。じつは一番頼れるのは時子だということを悟ったのだ。
「そうだな、落ち着こう」
武諭はそういうと姿勢を正し、彼の騎士道精神に則って宣誓した。
「
もっとも『むずかしい事』は! 『自分を乗り越える事』だ! 俺は自分の『運』をこれから乗り越える!
」
「ええ、頑張りましょう……」
時子が無邪気に拍手を送る。
「はいはい、行くわよー」
鳴も平静さを取り戻し、すこし空気が和んだところで、三人は理科室の扉に手をかけた。
◇
ぴちょん……ぴちょん……。
湿っぽい音に三人は首を竦める。
理科室に一歩踏み込んだ時子が注意を促した。
「気を付けてください……床が、まるで内臓みたいです……」
「いやぁ、その例えやめてー」
「は……はっ……こんなの、なんてこと、ない、さ……」
鳴はおぞましさに身を震わせ、武諭に至ってはすでに半分白目だ。きもハンコはおそらく奥にあるのだろうが、そこまでこの床を歩いて行かなければならないという事実に気が遠のく。ぐにょぐにょとうねる床に足を取られ、咄嗟に壁に手をついた武諭は更なる恐怖に、ひっ、と息を呑んだ。
「……ぬ、濡れてる……」
触れた壁までもがぐっしょりと濡れていた。武諭は濡れた掌を必死で拭う。この理科室は本当に、なにかの体内になってしまったのか。……いや、そんなことはありえない。ありえないはずだが……。
そのとき、鳴は見た。
ホルマリン漬けが入った円筒状の瓶たちが並ぶその向こうで、なにか目のようなものがキラリと光ったのを。
「何か……いる?」
気配がする。何か音もなく動き回る気配が。ほら、いま、足首をすっと撫でて横切ったような。
「っ」
「どうしました……?」
足元を確かめる。なにもない。なにも起こっていない。なのに鼓動だけが早鐘のようだ。
「……な、なんでもない。気のせい、気のせい……」
一方、時子にはまだ余裕が見えた。
「……あ、骨格標本さん。入学したばかりの頃の
校内探索
を思い出します……」
あのときのキーアイテムであるレプリカの肝臓を模型内部から抜き取ると、時子は呟く。
「今日は『肝臓』ありますね……ふふっ、あの時もらったお箸は大切に使ってます……」
鳴は肝臓を手に微笑む時子に若干たじろいだが、それでも気を取り直していった。
「さあ、さっさとハンコ押して出ましょ……って今度は何!?」
カーテンをぼんやりとした灯りが横切ったのだ。
「火の玉って明るいですね……」
時子がおっとりと首を傾げる。
そのとき空気が動いた。
武諭は振り返る。
その首筋にぴゅっと冷たい液体が吹きつけられる!
何か白っぽいものが部屋を駆けていた。だがこの闇の中、正体なんか分かりようもない。こんなとき、人は空想力を働かせてしまう。武諭もそうだった。彼の脳裏に浮かんだのはぬめる異形の肉塊。そいつが体液を吐きかけてきた、そう思ったのだ!
「ほわあああああああ!!! ほっ! ほわぁああああああ!!! うおおおおおィィィ!!!!」
武諭は怒涛の如き悲鳴をあげた! 俺は男だから、礼節を重んじる騎士だから、なんて理性はとっくに吹き飛んでいた! 昔、修学旅行でお化け屋敷に乗り込んだとき、幼馴染を巻き込んで壮絶ダッシュした記憶がフラッシュバックする。武諭は恐怖のあまり錯乱して鳴に抱きついた!
「いやあっ!」
突如抱きつかれて鳴の心臓は跳ねあがった。そんなとき、にゃおっと鳴くなにかが頭の上をとんとんっ、と踏みつけていったとしたら……!
「ほわっ! ほわああっっィィィッ!」
「きゃっ!」
武諭と鳴に悲鳴を上げる以外の何が出来ただろう。
ふたりは絡まったまま時子にぶつかり、そのまま縺れて床に倒れる。
その衝撃で、鳴のスパイスポーチから――刺激を好む鳴は、各種スパイスの入ったポーチを常に持ち歩いていたのだ――胡椒の瓶が飛び出した。
ああ、そして!
運悪く宙を舞った瓶の蓋が開いた。
結果、何が起こったか、おわかりだろう。
空中にぶわあっ、と舞った胡椒の粉! それはその場にいた全員の上に振りかかり!
「くしゅん……!」
「はくしゅんっ!」
「へぶしっ!」
「にゃんっ!」
「はくしょん!」
「くっしゅんなのだ!」
あたりはくしゃみの大合唱!
「ご、ごめ~ん。……くしゅん! ていうか、もしかして、仕掛け役の人もくしゃみ地獄に巻き込まれてる?」
くしゅん、くしゅん、とくしゃみの返事しかないが、間違いない、巻き込まれている。
「いまです。ハンコを押しましょう……!」
時子が四つん這いになってうねる床を這い、キモはがきの左目にきもハンコを押した。
「押しましたよ、出ましょう……!」
片付けなきゃ、と情けなさそうに鳴がいうと、どこからか低い作り声がした。
「いいのだ……片付けはやっておくのだ……次の人が来るから早く行くのだ……」
それは聞き覚えのある声だった。鳴はその声に甘えることにした。
「ごめん! ありがとう! 今度お詫びするね!」
「理科室を出てもまだまだ肝試しは続くのだ寧ろこれからが本番なのだクスクスなのだ……」
◇
三人は理科室を出た。まだ道半ばだというのにすでに満身創痍といっていい。
「あたしたち、頑張ったよね」
「はい……」
時子が微笑んで頷いた時だ、三人の足元を生き物の気配が素早く駆け抜けていったのは!
鳴はきゃっと小さく悲鳴を上げて尻餅をつき、それきりとうとう立ち上がれなくなった。
「ご、ごめん……力が入らないよ……。せっかく今まで平気だったのに、なんか悔しい……」
そういって口唇を噛む鳴に、手を差し伸べたのは武諭だった。
「大丈夫だ、俺がついてる」
ああ、さっきのアレがなかったら、どんなに格好良かったことだろう。
鳴だってちょっとはよろめいたかも知れない。が。
「……ビビってあたしに抱きついたの誰だっけ……?」
「お、俺の記憶にはなにもないな」
「まさか気絶してたんじゃ……」
「は、ははっ、そんなわけないだろう。あの程度のことでこの俺が……」
武諭は乾いた笑い声を上げる。だが、このバカげたやりとりは結果的に鳴の回復を助けた。
「……あっ、立てた!」
よろよろと立ちあがる鳴を、時子と武諭が支える。
「よし、ではいざ行こう! きもポスト目指して!」
勇敢な台詞でキメた武諭がその後も喉を潰すほど叫んだ、というのはここだけの話――にしたかったのだが、残念ながら伝説になってしまった。なぜなら彼の悲鳴は校内中に響き渡り、他の参加者たちを震え上がらせたからである。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
夏だ、きもだめし委員会!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月17日
参加申し込みの期限
2014年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!