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マダム千代子と永遠のブルー
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「あの~、ちよちゃん」
「何かしら真央ちゃん」
アルコールもどきが入って、気持ちが解れた様子の千代子に、真央はおずおずとキモぶさぬこ人形を掲げて見せた。
「あら、どうなさったの?」
「薫ちゃんが作った縫いぐるみ、ブサキモすぎたのだ」
「まあ、ホホホ。薫さんたら、意外とユニークな感性をお持ちなのね」
造形の崩れた人形を愛おしそうに撫でる反面、笑いを堪えきれない千代子。
「今度みんなで作り直したいのだ」
「ええ? ……でも、これはこれで個性的で、宜しいのじゃございませんこと?」
真央の訴えに、笑いの発作の収まった千代子は、狙っては作りにくい奇跡の造形をした人形を、まじまじと見下ろした。
アイスとココアの並んだトレーを持って、ひょこりと顔を出した
普堂 しおり
も、プッと噴出した後で「こういう顔の猫いるよね、かわいい!」と好意的な発言。
結局、人形をどうするかは、この場では保留となった。
「さあて、ワインもどき? で体がポカポカになったと思われるところで、じゃーん!
マシュマロアイスをどうぞ~♪ ココアも本格的に作ってみちゃいましたっ!」
「気が利いてるな」
いつもクールな月詠も、微かに微笑んで嬉しそうな表情を見せる。
しおりは笑顔で頷くと、マシュマロアイスに蜂蜜をたっぷりとかけて。
「さあ、皆さん召し上がれ♪」
「美味しそうですね、いただきます……」
キラキラした瞳でアイスを見つめ、銀のスプーンで掬った
御巫 時子
の顔もほころぶ。
「ふわふわの食感と、蜂蜜の甘さが上品でとっても美味しいです……」
「丁寧な仕事だ」
写真を撮りながら手を伸ばした月詠も、心なしか うっとりとして見える。
「ほんと? えへへー、荒井さんのキッチンを借りられて良かったなぁ♪
道具が本当によく手に馴染んで、気分もいいし、頑張っちゃった」
「しおりさん、お菓子作りお上手ですね……」
「蜂蜜がいいアクセントね、ほっぺが落ちそうですわ」
「蓮華草の蜂蜜なんですよ。花言葉があるんです」
まあ、と続きを待つ千代子に、しおりは『あなたは私の痛みを和らげる』です、と告げた。
「そうでしたのね……。私にとっては、皆さんがまさにこの蜂蜜ですわ。
呼び出しに応じてくださっただけでも、感謝してもしきれないくらいですのに、こうして素晴らしいパーティを開いて、もてなしてくださって」
心より感謝いたしますわ、千代子は頭を下げた。
「あの、手術されると伺って、これ……作ったんです、良かったら……」
顔を上げた千代子に、時子は白い掌を開いて、手縫いにした小さなお守り袋を見せた。
中を開けば『手術成功』の、願いを込めた少女の丹念な文字。
「先日お渡しした
四葉のクローバー
も一緒に入れて、身に着けやすいようにと思って……。
四つ葉のクローバーって1枚1枚に、花言葉があるのですが……。
その中の1枚が『素晴らしい健康』なんですよ……」
「そうなのね、存じ上げませんでしたわ」
時子の手の中のお守りを、彼女の手ごと包み込んで千代子は目を細めた。
笑った顔に垣間見える、老婦人の面影に時子は少し胸を締め付けられた。
「ありがとう、大切にさせてもらうわね」
「はい……」
「私も、これをお持ちしました」
黒依 アリーセ
も柔らかな布に包んだ、ハート形の赤いガーネットを胸に抱いた、天使のやじろべえを示した。
彼女の実家は、輸入雑貨店を営んでいる。
ゆえにこの天使も、左右の腕で釣り合を取る日本のやじろべえとは異なる格好をしており、机や棚の端に座らせれば、きっと揺らすたびに可愛らしく頷いてくれる事だろう。
「ガーネットも健康運や、勇気が上がる宝石なんですよ。
良かったら、この子もお守りとして傍に置いてください」
しっとり美しい声に、感極まった千代子はアリーセの背中に腕を回した。
「ありがとう、本当に皆さん、ありがとう!」
「千代子さん……」
驚いたものの、アリーセも答えるように、千代子の背中を優しく叩く。
秘密の決意と共に。
「……髪が少しはねてますね」
経緯を見守っていた
八神 修
が、立ち上がってポケットから布を取り出した。
それを千代子の目に入るように見せる。
「これは俺が友人達と作った、
藍染のバンダナ
で、とても思い入れのある品です」
そのバンダナで、修は千代子の髪を結う。
「そのような大切なものを、お借りしては」
戸惑う千代子の言葉を、修は制した。
「手術が終わるまで貸すだけです、終わったら返してくださいね。約束です」
「そうね、頑張らなきゃ……」
「大丈夫、きっとうまくいくさ」
手の中でタロットカードを弄びながら、月詠はふっと息を漏らす。
返したカードには、一組の男女が描かれている。
「『恋人(ラヴァーズ)』、精神的に乗り越えられれば、望みは叶うだろう。……真央」
呼ばれて、真央は草花の意匠が施された、ピンクの封筒を千代子に差し出した。
入っていた白いカードには
『千代子さま X月XX日お茶会開催 美味しいチョコ準備してお待ちしてるのだ』
と、あった。
「どんなに願っても、叶わない願いもあるのだ!
だからこそ願い続けていいし、諦めちゃ駄目だと思うのだ!
ちよちゃんが願ってくれたから、今日があったのだ!
痛いのも願うのも決めるのも、ちよちゃんだけど……。
待ってるのだ、ずっとちよちゃんの好きな物準備して待ってるのだ! 待ってるから……」
声は最後は消え入りそうに。月詠もラヴァーズのカードを千代子に差し出す。
「明日には、元の姿に戻っているでしょう。
けれど今日、生きる事を渇望した貴女なら、恐れる事はありません。
手術を乗り越えられると信じています
真央が待ってます。術後のお茶会は、楽しみにしていてください」
さあ、と向けられたカードを千代子が受け取る。
見回せば皆が一様に頷いたので、彼女も期待に応えて微笑んで、それに倣った。
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月07日
参加申し込みの期限
2014年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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