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肌寒いくらいの外気を遮断した窓は、ひんやりと冷たい。
空は高く澄んでいて、降る様な星が瞬いていた。
そう言えば宿で、天体望遠鏡を貸し出していたっけ。そんな事を思い出す
荒井 景貴
に、同室の
ジニー・劉
が呟いた。
「なあ。俺 夢見が悪くてさ……夜中起こしちまったら悪い」
申し訳なさそうな告白に、景貴はゆるりと首を振った。
「あなたが魘されていたら起こして、落ち着くまで側にいますよ」
気にする事はないと、景貴は雰囲気で示した。
こういうのを包容力って言うんだろうな、とジニーは思う。
「景貴。本当は彼女と来たかったんじゃねえか?」
「二人の時でないと、話せない事もありますし。彼女とは別の機会に……という事で」
「そっか……」
優しく笑ってくれる景貴を横目に、天井を仰ぐ。
「俺、お前には感謝してる」
「なんですか急に、くすぐったいじゃないですか」
景貴の困惑した顔に、ジニーは満足げに唇を歪めた。
「変われたのはお前と、アイツのお陰だ。こんな俺に見返りを求めず、優しくしてくれたから、人生も満更捨てたもんじゃねえって思い直せた」
ベッドから身を起し、ジニーは真っ直ぐに景貴を見つめた。
「謝謝」
「……いえ、僕の方こそ感謝しないと」
「感謝って、俺にか?」
きょとんとするジニーに、景貴はどこか遠くを見つめた。
「昔、別れた恋人の友人に言われた事があるんです。
恋人より夢を取るような男が、女を幸せに出来るものか
あんたの優しさは上辺だけだ
……って」
息を落とす景貴に浮かぶ表情は、まるで泣き笑い。
「きっと、あなたと彼女の言葉がなかったら、優しいと言われる度に、悩み続けていたと思います」
ありがとう、そう伝える言葉に嘘は無かった。
「今日こうして話す事が出来て、嬉しかったです」
●
「皆さん、よく眠れたかしら? 何か不都合はありませんでしたか?」
翌朝、宿をチェックアウトする面々に、オーナー夫人が尋ねた。
一面の葡萄畑を背景に光溢れる庭は、こうして見ると本当に素晴らしく、たった一泊で去らねばならないのが、悔やまれる。
「お陰さまで、いい休暇になったわ」
はきはきと
蒼澄 永姫
が答える。
「おはようございます。よく眠れましたか……?」
御巫 時子
は庭の高い木の枝で、首を傾げるヒバリ達に「また来ますね」と告げると、ふわりと欠伸。
その手には、小さな緑。
「あら、クローバーね。夜中、居ないと思ったら……ひょっとしたらそれを?」
永姫が聞けば、時子はバレてましたか、とペロリと舌を出した。
そうして、一行は宿を離れた。
夫人はバスが角を曲がって、見えなくなるまでずっと手を振ってくれていた。
●
寝子島大橋を渡ると、旅は終わりを迎え、それぞれは家路についた。
夕陽は海をオレンジに染め上げていたが、
後木 真央
、
毒島 林檎
、
御巫 時子
はマダムの暮らす屋敷を訪れた。
「私にお土産を……こんなにたくさん?」
「薫さんにお誘いを貰って、参加させていただきました……とても、楽しかったです……ありがとうございます……」
そう言って、時子が渡すのは葡萄ジュースと、月明かりの下で探したクローバー。
「まあ、四葉!」
「ご病気だと、伺ったものですから……」
「私のために探してくださったのね、嬉しいわ。ありがとう」
「いいえ……」
「真央ちゃんもいっぱいお土産買って来たのだ!」
予め、使用人さんや薫に相談し、マダムの負担にならないものを選んで、真央は買い込んでいた。
そしてプリントアウトして、広げるのはたくさんのピンナップ。
林檎は直売所で購入した、すももをプレゼント。
「いい香り。ずっと重湯だったけれど、ようやく夏を迎えられた気がいたしますわ……」
少し遠い目になりかけたマダムに、写真を一枚一枚を指差して、真央は旅の解説した。
マダムは楽しそうに聞き入っていたが、ぽつりと漏らした。
「本当に楽しかったようで、何よりだわ……」
「マダムも次は、一緒に行けばいいだけの話だろ?」
唐突に、林檎が言った。
驚く皆の前で林檎は強気に頷き、皺とシミの目立つマダムの手を取った。
「大分回復してきたと思うんだ! 後は手術だけだよ!」
「……手術……」
「大丈夫、私達が付いてるよ! だから……今度は一緒に行こうね!」
マダムは暫くは口も利けず不安げに、赤く揺れる林檎の瞳を見つめていた。
そして漸く、微笑んだ。
「……そうね、いつか一緒に参りましょう」
終
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あとがき
担当マスター:
メシータ
ファンレターはマスターページから!
アクションお疲れ様でした、メシータです。
皆さんに思い思いに過ごしていただきまして、こちらも字数の許す限り、描写させていただきました。
楽しい夏の休暇をお届けできていれば、幸いです。
NPCへの優しいお気遣いも、ありがとうございました。
事件の渦中にいないNPCに関する部分は、キャラクターさんの行動結果に関わらない部分は、字数の都合もあり最小限に納めるよう勤めておりますが、大変感謝しております。
そうそう、近頃、一部のブラウザが読み込み失敗する事が多いので、負担を軽減するために、今回はページを長めにとっております。
もし読みづらいようでしたら、ご一報ください。
ではでは、当シナリオへのご参加、まことにありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月17日
参加申し込みの期限
2014年08月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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